4人の子を持つ教員のために 広まるか部活の校外指導者

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2021年05月05日 14:42  朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル

写真バレーボール部の女子部員らに指導する滝沢陽紀選手(中央奥)=茨城県つくば市東2丁目の市立谷田部東中
バレーボール部の女子部員らに指導する滝沢陽紀選手(中央奥)=茨城県つくば市東2丁目の市立谷田部東中

 学校の部活動を地域住民など校外の人に指導してもらう試みが、少しずつ広がっている。目的は、指導にあたってきた教員の負担軽減だ。教員、生徒の双方によりメリットのある形をめざして、先進地域で模索が続いている。


■生徒の8割が好感


 「オッケー、ナイス!」。茨城県つくば市立谷田部東中学校の体育館。コートを駆け回るバレーボール部の女子部員に声をかけるのは、Vリーグ「つくばユナイテッドSunGAIA」の滝沢陽紀(はるき)選手(30)だ。部員が集中力を保てるように10〜15分単位で練習メニューを変える。ほめるだけでなく、「おしゃべりをやめないと」と注意して雰囲気を引き締めることも。


 同校では3年前から週1回程度、バレー、サッカー、卓球、吹奏楽など11の部活で、教員以外の指導者が指導している。部活に所属する全員対象ではなく、希望者が参加する。指導者は、社会人リーグの選手や、筑波大で野球の指導法を学ぶ学生、地元の卓球教室の先生など、多彩な顔ぶれだ。


 昨年度は部活に入っている1、2年生計275人のうち、多い時で約4割の121人が参加した。指導者への謝礼は参加者の保護者らが支払う毎月1250円の会費や、市の補助金などをあてる。年間の予算規模は200万円ほどという。


 八重樫通校長(59)は同様の取り組みを前任校で導入した。


 きっかけは、0〜7歳の4人の子がいる教員から打ち明けられた思いだった。「休日には自分の子どもの世話をしたいです」。知恵を絞った。


 教員も高齢化が進む。一方で、若い教員は子育てに追われていることが少なくない。部活を思い切り楽しみたいという生徒の思いに応えるために行き着いたのが、外部の人材による指導だった。当初は資金不足で、謝礼を払うためにクラウドファンディングも活用したという。


 生徒の満足度は高い。谷田部東中で2年前に生徒にアンケートしたところ、約8割が充実感や技術・技能の向上を実感していた。


 つくば市内では現在、谷田部東中を含め3校が同様の取り組みをしている。だが、教員が従来通り、全面的に指導を引き受けている学校がまだ多いのが実情だという。八重樫校長は「部活顧問の負担を重荷に感じる若い教員がいるのは事実。優秀な教員志望者を増やすためにも、部活を教員に頼るシステムは早急に改革しなくてはならない」と話す。


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このニュースに関するつぶやき

  • 奉仕に頼り切った体制は無くした方がいいよ。顧問の引率で土日潰されるなんて今後なり手居なくなるね。
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  • 学校でスポーツの部活等要らないexclamationやりたい奴はクラブチームに入ってやればいいexclamation ��2
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