選手が苦悩 緊急事態宣言で無観客試合に「モチベーションを上げるのがキツイ」

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2021年05月05日 15:00  AERA dot.

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写真生で野球観戦できる日はいつになるのか(C)朝日新聞社
生で野球観戦できる日はいつになるのか(C)朝日新聞社
 阪神ファンが集まった甲子園なら、また熱気も違ったかもしれない。阪神のドラフト1位佐藤輝明が、2日の広島戦(甲子園)でプロ初の4番でスタメン起用されると、2点を追う5回無死満塁の好機で野村祐輔から逆転満塁アーチ。新人の4番が満塁弾を放つのは1950年以来71年ぶりの快挙だった。この鮮やかな1発が決勝打となり、阪神は3連勝で最多タイの貯金12に増やした。

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 この一戦は無観客試合で行われた。新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づく緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令されたため、政府が5月11日までの期間中に同地域で開催されるイベントを無観客とするように要請したためだった。
 
「佐藤の歴史的な一打にテレビで試合観戦していた阪神ファンからはSNS上で歓喜のメッセージが殺到しました。ただ、『スタンドであの満塁本塁打を見たかった』、『繁華街やホームセンターは混雑しているのに球場だけ無観客は不公平に感じる…。佐藤のホームランを生で見たかった』というコメントも見られました。確かにファンの心情を考えると複雑ですよね」(在阪スポーツ紙デスク)
 
 無観客で開催される試合は4月27日から対象地域で開催予定の18試合。セ・リーグは巨人が東京ドームで行う4試合、ヤクルトが神宮球場で行う4試合、阪神が甲子園で行う4試合の計12試合。パ・リーグは、オリックスが京セラドーム大阪で行う5試合、日本ハムが東京ドームで行う1試合の計6試合という内訳になっている。
 
 新型コロナウイルスの影響により、史上初の無観客試合で開催されたのが昨年6月19日。その後に入場制限が緩和されて5000人に。全国各地で感染者数が減少傾向にあったことから、球場の収容人数の50パーセントを上限に開催が可能となった。

 だが、コロナはなかなか収束しない。今年に入り2回目の緊急事態宣言が首都圏、関西、東海地方で発令されると、重症化リスクが高い変異株の感染が拡大したのを受け、4月23日に3度目の緊急事態宣言が発令された。

 昨年も無観客試合を経験したが、今年はグラウンドでプレーする選手たちの感覚が違うという。ある選手は「モチベーションを上げるのがキツイ」と漏らす。

「プロ意識が低いと言われるかもしれませんが、ファンの存在によってパフォーマンスが間違いなく変わってくる。凡ミスが試合中に目立つのもお客さんがいない影響があると思います。昨年も無観客試合を経験しましたが、あの後にお客さんがまた入れるようになってチームの雰囲気も明るくなった。ファンは声を出して応援できませんが、手拍子だけでもチャンスの場面で球場の熱気が全然違う。録音された応援歌が流れますが、あれは生の音ではない。また無観客に戻ると、気持ちを高めるのに苦労します」

 ある球団職員は「感染対策を万全にして球場でクラスターが発生した事案が聞かれないのに、スポーツ観戦はなぜ無観客なのだろうという疑念は今も持っています。ただ今は我慢の時期ですね。球団の経営は苦しいけどコロナが収束するまで耐えるしかない」と言葉に力を込める。

 学校が休みになるゴールデンウイークは子供たちが生で野球観戦できる絶好の機会だった。今は「ステイホーム」でテレビの画面を通じて応援するしかできない。選手もファンの姿は見えないが、その思いを胸に刻んでプレーしてほしい。(牧忠則)

このニュースに関するつぶやき

  • いつも言ってる「野球で日本を元気に」みたいなのは? その気持ちがあればテレビ中継でも頑張れるはずじゃないのかな?
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  • プロとしてそれじゃダメ。 https://mixi.at/a89cm7R
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