ヤクルト・奥川が自己最長の6回2失点 「自信になる」解説陣も今後の飛躍に期待

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2021年05月06日 06:54  ベースボールキング

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ヤクルト・奥川恭伸 (C) Kyodo News
◆ 猛虎打線を相手に力投

 7度目の正直…。阪神戦の今季初勝利を目指したヤクルトだったが、反撃及ばず2−2の引き分け。

 この日は投手陣が踏ん張って猛虎打線を抑えたが、打線が相手を上回る9安打を放ちながらもホームが遠かった。




 ここまでの6敗のうち2ケタ失点が2回、9失点も2回と、阪神相手にカギを握るのが“投手陣の奮起”。

 この日の先発は高卒2年目の奥川恭伸。今季の成績は1勝1敗も試合を作るのに苦労するシーンも多々見られていた中、この日は初回・2回とパーフェクト投球。快調な滑り出しを見せる。

 ところが3回、先頭の梅野隆太郎に安打を許すと、二死一・二塁から糸原健斗に四球を与えて満塁。ここで3番ジェフリー・マルテにライトへ弾き返され、二者が還る適時打。先制点を奪われてしまった。



 それでも、引きずることなく4回を3人で斬ると、5回も先頭から二者連続三振を奪って無失点。

 今季初の挑戦となった6回も、一死から山本泰寛に粘られて13球目に四球を与えてしまったものの、ジェリー・サンズを1球で三ゴロゲッツー。自己最長となる6回を投げきり、2失点でマウンドを降りた。


 ヤクルト打線は5回に1点を返すと、8回にベテラン・青木宣親が執念のタイムリー内野安打。

 一塁ベースに食らいつくような魂のスライディングで1点をもぎ取り、奥川の負けを消す。

 9回はクローザーの石山泰稚が3人斬りで流れを呼び込んだが、打線も虎の守護神ロベルト・スアレスに3人で攻撃終了。試合は2−2の引き分けに終わった。


 白星にはつながらなかったものの、引き分けに持ち込むことができた要因のひとつと言えば、やはり先発・奥川の力投だろう。

 5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の齊藤明雄氏は、好投の要因に「低めを意識した投球」を挙げた。

 「前回登板は得意のスライダーがあまりキレなくて、コントロールも悪くて失点してしまったのですが、きょうはスライダーのコントロールが良く、立ち上がりから低めをものすごく意識していましたよね」と前回登板からの前進ぶりを指摘。

 つづけて、「風もあったので心配はしていたのですが、心配することはなかったですね。6回を投げきったということは、奥川投手にとって自信になったんじゃないかなと思います」と語った。


 また、同じく解説者の高木豊氏も「プロのマウンド、対戦というものに慣れてきたのかもしれませんね」とコメント。

 失点のシーンについては「無駄な四球、勝負所での甘いボールはもったいなかったですけど、やっぱり6回を投げきれたのは進歩ですよね。頑張っていれば打線が点を取ってくれるので、今後が楽しみですね」と期待を寄せた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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