旅人マリーシャの世界一周紀行:第296回「ずっと作ってみたかった! 中東のひよこ豆ペースト『フムス』をついに!」

0

2021年05月06日 15:11  週プレNEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週プレNEWS

写真中東料理の定番、ひよこ豆ペースト「フムス」。トーストに塗るのもオススメ
中東料理の定番、ひよこ豆ペースト「フムス」。トーストに塗るのもオススメ

みなさん、こんにちは。旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。

旅人でも作れるカンタン世界飯シリーズ「おうちで世界飯」第8回。今回挑戦するのは中東料理に欠かせない「フムス」です。これ、ずっと作ってみたかったんだ〜!

フムスとは、ひよこ豆に、ニンニク、練りゴマ、オリーブオイル、レモン汁、塩などを加えてペースト状にしたもの。レバント地方発祥の中東の伝統料理で、パレスチナ、レバノン、ヨルダン、シリア、イラクなど広い地域で食べられています。

【写真】ひよこ豆ペースト「フムス」の作り方

見た目はマッシュポテトやクリームチーズ、また色は違うがワカモレ(メキシコ料理のサルサの一種)みたいな感じで、中東ではメゼ(前菜や軽食)の一品として、ピタパンにつけたり副菜にして食べるのが一般的。

私がフムスの存在を初めて知ったのは、2011年ワーキングホリデーでオーストラリアに行った時でした。ハウスオーナーにケバブ屋さんに連れて行ってもらうと、

「ここシドニーのケバブ屋で一番美味しいの! 特にフムスが最高!」

「はて? ホモスって言った? フンムス? ホンモス?」

フムスはアラビア語のためアルファベット表記は統一されておらず、日本でもカタカナでの呼び名はさまざまである(ここではフムスとしましょう)。

見た目ではわかりにくかったが、ケバブのトルティーヤ生地に塗られているらしく、その風味が重要だとか。確かにコクと旨味を感じたかも......?

ひよこ豆由来の独特の甘みとクリーミーさが特徴で、脂質はバターなどに比べて少ない。また、植物由来でヘルシーかつ高タンパクなので、宗教上の理由から肉食ができない中東の人々や、ヴィーガンの人たちのタンパク源としても人気なのだ。オリーブオイルで悪玉コレステロールを減らしたり、ニンニクでの疲労回復などにもぴったりなんだって!

当時はピンと来なかったけれど、旅で何度も再会しながらジワジワと親しみを増していったように思う。

イスラエルでは、ラマダン中の食事でサラダと混ぜながらピタパンに付けて食べたり、スペインでは、友人アナの家の冷蔵庫に入っていた市販のフムスを一口舐めると、つまみ食いが止まらず、気付けばスプーンのまま直に食べていて完食しそうなのを我慢したくらい。

一時期、日本でもフムスのCMが流れたり普通のスーパーに置かれたりしたが、結局あまりなじまず、いつの間にか忘れ去られている印象。

ひよこ豆が独特な味わいだからだろうか、日本では微妙に点数を稼げないようだ。現地と味が違うからかとも想像したが、はて、フムスの味ってどれが正解だっけ? これまた全ての料理に共通するが、レシピに基本はあれど正解はない。まずは作ってみよう!

それではレッツクック!

あ、実は今回、量を作りすぎちゃったよ! 分量は半分以下でトライしても良いかもー、って先に言っとく〜!

<材料> 4〜8人分(パーティーサイズ) 

 ・ひよこ豆水煮缶...400g(液体を除いた中身は230gくらい)

 ・ニンニク...1片

 ・塩...小さじ半分

 ・オリーブオイル...大さじ3(45ml)

 ・タヒニ(練りゴマやピーナツクリームで代用)...大さじ3(45ml)

 ・レモン汁...大さじ1(15ml)

●トッピング

 ・オリーブオイル

 ・イタリアンパセリ

 ・レッドペッパーなどのスパイス

今回のポイント食材はタヒニ(練りゴマペースト)! 日本の練りゴマとの違いは加熱してるか否かで、タヒニは生のゴマ、練りゴマは炒りゴマをペースト状にしたもの。原材料は一緒です。練りゴマのほうがゴマの風味が強く、タヒニはピーナッツバターに近いそう。

<調理>

1.ひよこ豆の水煮缶を、豆と液体に分ける。(液体も取っておきます)

2.ひよこ豆の薄皮をむく。(この作業は省いてもOKだけど、滑らかになるのでぜひ。慣れたらぶどうの皮のように、ピュンピュンむけるよ!)

3.フードプロセッサー(ブレンダー)にひよこ豆、ニンニク、塩、レモン汁を入れて攪拌(かくはん)。

4.全体が混ざり合ったら、オリーブオイルを入れて攪拌。

5.とっておいた水煮の液体を大さじ2程度追加し、好みのかたさになるまで攪拌。

6.器に盛って、表面に溝を作りオリーブオイルをたらす。

7.イタリアンパセリやスパイスでトッピングをしたら完成!

<実食>

今回はピタパンの代わりにクラッカーを用意した。器からたっぷりのフムスをすくい上げ、オン・ザ・クラッカー! そしてパクリ!

「もぐ......。うん、美味しいんだけど、なんか本場のと違う? それに、いっぱい乗せすぎたかも。ディップのようにボッテリすくい上げて食べるっていうよりは、適量を塗るほうが合ってるかも!」

今回作ったものは、バターのように塗る程度ならアクセントになって美味しいが、副菜としてそのまま食べるには、私が世界で食べてきたものと比べ、豆とゴマの味がくどく感じた。

ひよこ豆は水煮缶ではなく乾燥豆を水に一晩つけるところから仕込むほうが美味しいとは耳にしていたが、そのせいなのかちょっと豆のクセがある。練りゴマもメーカーによって濃度や風味が異なるだろうから分量を調整するか、私はゴマの風味が強すぎると感じたから次回はタヒニを使ってみたい。

レモンを多めにしたり、上質なオリーブオイルを使ったり、生クリームを入れる人もいるけれど、ひとまずスパイスで味変! クミンシードや、パプリカパウダーなどキャラ強めの魔法の粉をかけると、不思議と別世界の味を楽しめる。

それにしても大量に作り過ぎてしまった。その後もトーストなどに塗って食べているが、不思議なことにクラッカーに塗るより断然美味しい。これが、オーストラリアで食べたケバブのような、フムスの"縁の下の力持ち"的な旨味なのか? サンドイッチにも絶対にマッチしそうだ。

イスラエルではフムスはその店の印象を決めるほど大切な前菜とも聞くけど、私もそのまま副菜でもイケるくらいの、もっと美味しいオリジナルフムスを完成させたいな!

★次回更新予定は、5月20日(木)です

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】

    前日のランキングへ

    ニュース設定