首相会見に参加もAERAdot.記者また指名されず なぜ、10回連敗なのか

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2021年05月08日 07:05  AERA dot.

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写真 5月7日夜、会見した菅義偉首相(C)朝日新聞社
 5月7日夜、会見した菅義偉首相(C)朝日新聞社
 菅義偉首相が5月7日夜、官邸で記者会見を開き、東京、大阪、兵庫、京都で緊急事態宣言を延長することなどを宣言した。

【写真】首相会見を仕切った山田前広報官の後任は?

 首相会見では記者との質疑応答があるが、朝日新聞出版のニュースサイトであるAERAdot.記者、週刊朝日記者は安倍晋三前首相時代から10回参加するも、手を上げても一度も指名されていない。

 記者は昨年5月に緊急事態宣言を39県で解除する際に開かれた安倍前首相の会見に週刊朝日記者として参加した。その際も何度も手を上げ続けたが指名されず、辛酸を舐めている。

 接待問題で辞職した山田真貴子前内閣広報官に2月2日、別の週刊朝日記者が理由を直撃した際、「AERAならいいけど、週刊朝日はちょっと……」と言われた。AERAは雑誌でAERAdot.は別媒体だが、もしかしたらチャンスがあるかもしれないとわずかな期待を胸に会見場に向かった。

 記者会見の開始時間は19時。小雨が降る中、記者は1時間前に首相官邸に到着した。厳重な警備の中、正面玄関から入ろうとすると、警備員に止められた。「記者は30分前からではないと入れない」という。出鼻をくじかれた思いだが、仕方がない。30分後に出直した。

 今回は官邸1階にある会見室。前回参加したときとは異なり、小さめの会場だった。会場にはひな壇があり、その前に記者席が3列、その後ろにスチールカメラマンやテレビカメラマンのスペースが確保されている。

 会場の女性スタッフに「席はこちらです」と案内された。一番後ろの端から3番目の席を指定された。前2列は記者クラブの指定席で座ることができない。最後尾の列は記者クラブに入っていない雑誌やネットメディアやフリーランスの席になっているという。

 今回、司会を務める小野日子(ひかりこ)報道官からは対角に位置し、遠い席だ。これではまた指名されない可能性が高い。そこで記者は事前に小野広報官に挨拶してアピールしようとしたが、姿が見えない。

 先ほどの女性スタッフに尋ねると、「直前に入ってきて、そのまま会見が始まるので、挨拶する時間はないと思います」という。仕方がないので、名刺を渡し、「ぜひ今日は指してほしい」と言伝をお願いした。女性スタッフは「広報官に伝えておきます」と快く受け取ってくれた。

 今度こそ記者の思いは通じるだろうか。18時55分に小野広報官が入室した。

「できるだけ多くの方にご質問いただくために、一問ずつ簡潔に質問をお願いします」

 こう注意事項を説明し始めた。さすがにこのタイミングで挨拶はできない。18時59分。加藤勝信官房長官、新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らが入室。19時ちょうどに菅首相が入室した。定刻通りの開始に几帳面さが伺える。

 菅首相は緊急事態宣言の延長などをおよそ15分程度、説明した。その後、約45分間に渡って記者との質疑応答があった。

 首相会見ではまず、新聞やテレビなどが属する内閣記者会の幹事を務める社が代表質問をするのが習わしだ。現在、幹事の東京新聞と共同通信が質問の口火を切り、その後、挙手した記者の中から司会の小野広報官が指名をしていく。

 まず指名されたのが、2列目に座る毎日新聞。次に指されたのが1列目のTBS。

 小野広報官が「それでは奥の列から」と水を向けたので、背筋を伸ばして手を伸ばしたが、ラジオ日本が指名された。思いが通じていないのかと思ったが、まだ序盤。気を取り直して手を上げ続けた。

 その後は産経新聞、日本テレビ、イタリアのSky TG24が指名された。続いて京都新聞、時事通信、フリーランス記者が指名されていく。ここで、前列が2名指名されたあとに、最後列で1名指名される法則があることに気づく。

 さらにもう一つの法則に気づく。首相の答えが終わると、小野報道官が「では次は●●新聞の××さん」などと、すべての記者が手を上げ切る前に、すぐに次の記者を指名してしまうのだ。

 事前に誰を指すのか決まっているのだろうか?

 すでに会見が始まってから、40分以上が経過。焦りが出てくる。手の角度を変えたりしながら、必至にアピールをする。

 その後、日本経済新聞、テレビ東京、ラジオ・フランスと法則通りに指名されていく。そして会見が始まってから50分が経過したところで、小野広報官が「それでは恐縮でございますが、あと2問とさせていただきます」とアナウンスを入れる。

 最後に指名されたのは読売新聞、フジテレビだった。
 
 なぜ記者の熱い思いはスルーされたのか…。

 挨拶も兼ねて小野広報官に直接、尋ねようと思ったが、首相が退室するとともに、足早に会見場を後にしてしまった。近くのスタッフに挨拶がしたいと申し出るも、「もう私どもも入れないところにいるのでそれは無理ですね」と塩対応だ。

 安倍首相時代も含めると10連敗。ここまで指されないと何が原因でもあるのかと勘ぐってしまう。不名誉な連敗記録はいつまで続くのか。

(AERAdot.編集部 吉崎洋夫)

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  • 無期懲役!! 報道にとって捏造は死罪に等しい。
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  • 不名誉な連敗記録はいつまで続くのか。←永遠にじゃね?ザマァみそ漬け🤪
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