プレミアリーグ第35節が8日に行われ、マンチェスター・Cとチェルシーが対戦した。
今季のチャンピオンズリーグ(CL)決勝の前哨戦。マンチェスター・Cにとっては勝利すればリーグ制覇が確定する重要な一戦となった。今季両チームが対戦するのはこれで3回目で、ともに1勝となっている。マンチェスター・Cがチェルシーをホームに迎えた。
マンチェスター・Cは4日に行われたCL準決勝セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦からGKエデルソンとDFルベン・ディアスを除く先発9人を替えて臨んだ。
チェルシーは32分、右サイドのエリア手前からリース・ジェームズが右足でミドルシュートを放つと、ティモ・ヴェルナーが右足で合わせてネットを揺らす。しかし、オフサイドでノーゴールとなった。
試合を動かしたのはマンチェスター・Cだった。44分、右サイドから折り返すと、エリア内中央でフリーとなっていたセルヒオ・アグエロが収める。ほとんど無人のゴールに押し込むだけだったが、左から詰めたラヒーム・スターリングが押し込んで先制した。
さらにマンチェスター・Cは前半アディショナルタイム2分、エリア内でアグエロから受けたガブリエル・ジェズスが倒されてPKを獲得すると、アグエロがキッカーを務める。しかし、チップキックシュートは失敗し、GKエドゥアール・メンディにキャッチされ、追加点とすることはできない。
1点ビハインドで後半へ折り返したチェルシーは60分、エリア手前からクリスティアン・プリシッチが右足で狙ったが、ゴール右上に外れる。するとチェルシーは63分、試合を振り出しに戻す。相手陣内でボールを奪うと、素早く攻撃に転じる。エリア内のハキム・ツィエクに渡ると、これを左足で沈め、同点とした。
チェルシーは79分にチャンス到来。相手最終ラインの裏へのスルーパスに抜けたヴェルナーが相手GKエデルソンを交わし、右足で流し込む。しかし、これもオフサイドとなり、逆転弾とはならなかった。さらにチェルシーは81分にはカラム・ハドソン・オドイがネットを揺らすが、これもオフサイドでノーゴールとなった。
マンチェスター・Cは88分、スルーパスに抜けたスターリングが相手ディフェンダーとの接触でエリア内で倒されるが、PKは与えられなかった。チェルシーは後半アディショナルタイム3分、エリア内右を抜けたヴェルナーが折り返すと、マルコス・アロンソが合わせて逆転に成功する。
試合はこのまま終了。チェルシーが土壇場で決勝点を奪い、マンチェスター・Cを破った。マンチェスター・Cは今節で自力で優勝を決めることはできず。マンチェスター・Uが9日のアストン・ヴィラ戦で敗れれば優勝となる。チェルシーは重要な上位対決に勝利し、3位に浮上した。
次節、マンチェスター・Cは14日にアウェイでニューカッスルと、チェルシーは12日にホームでアーセナルと対戦する。
【スコア】
マンチェスター・C 1−2 チェルシー
【得点者】
1−0 44分 ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)
1−1 63分 ハキム・ツィエク(チェルシー)
1−2 90+3分 マルコス・アロンソ(チェルシー)