中日、平田ら「中軸」がチーム引っ張れず…優勝期待も今季は“若手育成”の年に?

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2021年05月09日 18:00  AERA dot.

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写真中日・平田良介 (c)朝日新聞社
中日・平田良介 (c)朝日新聞社
 中日打線の調子がなかなか上がってこない。本塁打がまったく出ない時期もあり、5月7日時点でチームの総得点(98)はリーグ最下位だ。

 平田良介、高橋周平、阿部寿樹、福田永将……。本来チームをけん引するはずの日本人打者が、揃ってチームの核となれていない。優勝の期待も高まる中でシーズンが開幕したが、彼らのパフォーマンス次第では、今年は若手育成に舵を切る必要性も出てくるかもしれない。

「やはり1番は平田の不調が大きい。打撃の状態が悪過ぎる。肩も強く守備での貢献度も大きいので、(不在により)チーム全体の守備力も下がる。精神的な柱でもある平田の復活が今後のカギを握ります」(中日担当記者)

 平田は18年にキャリアハイとなる打率.329をマークしたが、それ以降は打撃成績が下降。今年は開幕から主に5番打者として出場していたが調子が上がらず、4月28日に二軍へ降格となった。

「不振が続いてしんどいはず。それでもクサることなく練習をしっかりやっている。オフでもナゴヤ球場などを使って、バットを振り込んでいる。本拠地がドーム球場なのにあれだけ日焼けしているのを見れば、練習量が分かる。明るくて良い奴だけに、誰もが良い結果を望んでいるのだが……」(中日関係者)

 今年で33歳と打者として円熟期を迎えてはいるが、昨季はケガの影響もあり苦しんだ。かつては天才・落合博満も認めた打棒は復活するのだろうか。

「筋力を生かしたパワフルなプレーが持ち味だが、そのスタイルが故障の多さを生み出している。打撃フォームを見ても全身が固い。手を変え品を変え、結果につながる方法を見つけ出して欲しい。長打だけでなくバットに当てるのも上手いので、モデルチェンジもできると思う」(中日OB)

 大阪桐蔭高の後輩、中田翔(日本ハム)も「打撃では勝てなかった」と言ったほどの強打者。これまで打線の柱を担ってきた男の不調は、そのままチーム力の低下に直結している。平田の完全復調が、まずは待たれるところだ。

 平田以外の日本人打者も不甲斐ない。奮闘しているのは、1番を任され3割超の打率を残す35歳のベテラン大島洋平ぐらいのもの。中軸打者である高橋、阿部、福田も振りが鈍い。大島が出塁しても、その後ろがビシエドだけでは相手投手に脅威とはならない。

「ビシエドは安定感があるので、勝負を避けられることも多い。前後を打つ打者が不調なので、つながらなくなる。思い切って若手に切り替えるのも手だが、時期尚早という反対意見も多い。与田剛監督にとっては頭の痛い問題。バランス良く、打線の調子が上向けば良いのですが」(中日関係者)

 平田だけではなく、“新ミスタードラゴンズ”高橋の踏ん張りも期待したい。クリーンナップを任され、ビシエドの前後を打つ機会が多い。昨年は初の3割(.305)を記録、2年連続でゴールデングラブ賞も獲得した。先輩・立浪和義の『背番号3』を背負うキャプテンの打撃はチーム浮上に欠かせない要素だ。

「高橋は入団時から期待され、ようやくレギュラーを掴み取った。27歳と1番アブラが乗る年齢だが、苦労している。打撃は波の少ない中距離タイプで長打が出ないのはわかるが、確率が悪過ぎる。三塁手は打たなければ使われないポジションだけに、奮起が期待される」(中日担当記者)

 平田と同年代にあたる阿部と福田のパフォーマンスも、チームの今後に影響を与えるだろう。

「ベテランの領域に足を踏み入れただけで、衰えるには早過ぎる。身体にガタも出始める時期だろうが、もう1度鍛え直して欲しい。能力の高い若手は多いが、3人(平田、阿部、福田)に比べると現時点での実力や経験値で差がある。スムーズに世代交代をするためにも、30代選手の踏ん張りが必要です」(中日担当記者)

 13年から19年にかけて7年連続Bクラスとなった時期に試合出場を重ねたのが、現在の主力とも言える。それ以前、落合監督が率いた黄金期には、不動のラインナップで勝ちを重ねた。捕手の谷繁元信、二遊間の井端弘和、荒木雅博というセンターラインを軸に、福留孝介、和田一浩、森野将彦などの強打者もいて、外国人助っ人も活躍した。主力選手が引退間際まで試合に出場したため、世代交代が遅れてしまった感もあった。

「今の30代の選手たちが、今の高橋の年齢くらいの時に低迷期だった。その後、京田陽太という球界きっての遊撃手が加入し、根尾昂や石川昂弥など、能力ある若手が入団してきた。昨年は3位に入り、優勝も狙える位置まで上がってきた。ベテラン、中堅、若手が融合すれば、勝ちながら世代交代も可能。復帰した福留孝介が代打の切り札に置けるようになれば最高ですけどね」(在京スポーツ新聞デスク)

 4月25日のヤクルト戦(神宮)では、好調なベテラン大島が背中の張りでスタメンを外れ、9年目27歳の武田健吾が出場。30日の巨人戦(東京ドーム)も、3年目24歳の滝野要が起用された。そして同日は不調の阿部もスタメンを外れ、4年目21歳の高松渡が1番二塁でスタメン出場。今後はこのように若手起用が増えそうな気配もある。

「名古屋のファンは熱烈で、勝利への執着心も並ではない。結果が出ている時は徹底的に褒めちぎるが、結果が出ないと批判もすごい。ここ数年はチーム状態が良くない時期だったこともあり、与田監督への批判が渦巻いた。しかし昨年、久しぶりのAクラスで期待値も上がっている。中堅、ベテランが仕事をすれば、若手も使いやすく、勝利と育成の両立もできる」(在京スポーツ新聞デスク)

 5月4日のDeNA戦(バンテリン)では根尾にプロ入り第1号となる満塁弾も飛び出した。石川、滝野、高松以外にも3年目20歳の石橋康太(捕手)、5年目22歳の石垣雅海(内野手)、2年目19歳の岡林勇希(外野手)など期待の若手が目白押し。勝ちながら若手を一軍の実戦で起用するためにも、経験豊富な選手が結果を出して軸となる必要がある。出場した若手が結果を出せなくても、チームが勝っていれば我慢して使い続けられる状況になる。

 若手を育てるのは理想だが、やはり限度がある。プロなのでお金を払ってくれるファンに対して、それ相応のプレーを見せる必要がある。「若手を起用して全部負けました」では話にならない。勝利と育成はいつの時代も頭を悩ます問題。中日は今が踏ん張りどころである。














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このニュースに関するつぶやき

  • 日頃どんな打撃練習しとんや。ウェイトとかちゃんとしてないんちゃうか�פä��ä��ʴ�
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  • 色々言われているけど与田監督はかなり良くやっていると個人的には思う。たまに不思議な采配をすることがあるけどそれが結果的に当たったりもしてるし、威圧的な感じじゃないとこ
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