DeNA、4カード連続勝ち越しならず 指揮官は前向き「形は作れていた」

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2021年05月09日 19:43  ベースボールキング

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DeNA・三浦大輔監督
◆ 絶好機もゼロ…序盤の拙攻響く

 三浦政権初の4カード勝ち越しを目論んだDeNAだったが、序盤にゲームの流れを掴むことができず悔しい惜敗を喫した。

 DeNAは初回、先頭の桑原将志が二塁打で出塁すると、2番に入った倉本寿彦が追い込まれながらも二塁へ転がし進塁打。1アウト3塁とチャンスを広げ、タイラー・オースティンの遊ゴロで効率よく先制した。

 しかし、倉本はヘッドスライディングの際に左手薬指を突き指して交代。これが結果的に流れを失うきっかけの一つとなった。

 3回には先発の9番・ピープルズが右中間を破る二塁打で出塁するなど、無死二三塁の絶好機を迎えたが、倉本に代わって途中出場していた2番・大和が三塁正面のゴロに倒れ走者は動けず。中軸からもあと一本が出ず、得点圏に進んだ走者が釘付けに終わった。

 そして、追加点が奪えないまま迎えた5回、好投を続けていたピープルズが先頭の4番・佐藤輝明に四球で出塁を許し、続く5番・サンズの左中間二塁打で一走・佐藤輝が長駆ホームイン。さらに6番・糸井嘉男には右中間スタンドへ勝ち越しとなる2号2ランを豪快に運ばれ、これが決勝打となった。

 三浦大輔監督は試合後、5回途中3失点で今季初黒星を喫したピープルズの投球について、「立ち上がりはピープルズらしいボールでアウトを取れていたが、走者を出してから全体的にボールが高くなった。2巡目に球が浮き出して長打を打たれた。流れを変えるために代えた」とコメント。

 相手を上回る8安打を放ちながら2得点に終わった打線については、「3回の無死二三塁にいったところで掴みきれなかった」と、絶好機を逃した序盤の拙攻を悔やんだ。

 ただ、「形を作れていないと厳しいが、形は作れていた。もう1本が出なかったというところ」と、一時期のドン底の状態からは脱していると感じているようで、「もう一度気持ち入れ直して、みんなで頑張っていく」と前を向いた。

 次カードは今季未勝利の巨人戦。反撃の5月にするためにも、王者を倒さなくては先は見えない。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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