ママ友トラブルにつながる「子どもの預かり問題」の解決策は? 面倒なお誘いは、きっぱり断るのが吉なワケ

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2021年05月09日 21:42  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 今もなお続く新型コロナウイルスの感染拡大のため、子どもがいるママたちは、遊びに行ける場所が制限されてしまっている。都心部では、キッズカフェや地域センターなどが休業・休館しているため、ママ友と子連れで会う場所を探すのに苦労し、ママ友同士がお互いの家に遊びに行く機会が増えたようだ。

 一方、最近では、ワーママがママ友の家に子どもだけ遊びに行かせるケースもあるという。子どもを預かってもらえるだけに、ワーママにとってはありがたいことだと思いきや、そうとは言い切れないある事情を抱えた人もいるようだ。

同じ年齢で、同じ境遇のママ友。すぐに意気投合したけれど

 大学の事務でパート勤務中のワーママ・千紘さん(38歳・仮名)は、都内にある小学校に6歳になる息子を通わせている。

「今の家には、4年前に引っ越しました。保育園は途中転園だったのですが、子どもはすぐ馴染んで、友達もできました。なかでも、同じクラスのKさんの息子と仲が良く、休みの日も親子でしょっちゅう遊んだりするようになりました」

 千紘さんは、地方出身で親も高齢のため、出産も育児も、身内の手を借りずに1人で行ってきた。

「同じクラスのママたちと花見があった時に、Kさんが同い年とわかり、親しくなりました。彼女も、親が高齢で実家が地方という共通点があり、話も弾んだんです。祖父母の家が近くて子どもの送迎をしてもらっている同じ保育園のママさんを見ると、すごく羨ましくて……Kさんとはお互いに『なにかあったら協力し合おうね』と言っていました」

 千紘さんとKさんの家は、徒歩で行ける範囲内だが、お互いの家の間に学区の境があったため、息子の小学校は別々になったという。

「保育園でも2人でいることが多かったので、小学校が離れてしまうと知った時は寂しそうでした。そのかわり、休みの日にKさんの息子に会いたいと言うようになりました。週末に会う約束していたのに、私に急な用事ができて会えなくなると、息子はひどく不機嫌になったりするんです」

 Kさんは、「息子だけ遊びに来させたら」と言ってくるそうだが、断りづらいそうだ。

「Kさんは、『公園で子ども同士遊んでいるところをちゃんと見てるから大丈夫』って言うんです。でも、仲が良いママたちのグループチャットでは、『1人で出歩かせるのは危険』って話題に上がっていて、私も息子だけで公園まで行かせるのは不安。本音は行かせたくないので断るのですが、たまにしつこいので、ちょっと面倒だなぁとも思いましたね」

 千紘さんは、Kさんとの付き合いの中で、ほかにも違和感を覚えた出来事があったという。

「私と息子、Kさん親子の4人で、キッズカフェに行ったんです。その日、子どもたちは『Nintendo Switch』を持ってきていて、『一緒に遊べる』と楽しみにしていました。店に着いてトイレに行きたくなり、Kさんから『行ってきなよ、子どもは見ててあげるから』と言われたので席を外したんですが……トイレから戻ったら、テーブルに誰もいない! しかもうちの荷物や、『Nintendo Switch』もテーブルの上に置きっぱなしで、慌ててすぐ手に持ちました」

 ちょうど近くのテーブルの席が埋まりだしたタイミングだったといい、「大丈夫だとは思いつつも、やっと手に入れた『Nintendo Switch』が誰かに奪われていたらと思うとヒヤヒヤしましたね。Kさんと子どもたちは、カフェの外にある庭園で虫を探していました。でもKさん、自分の『Nintendo Switch』はちゃんと手に持っていたんです……。わざとではないにしても、なんだかモヤッとなりました。ますます、Kさんにうちの子を預けたくないなと」と千紘さん。

 この一件を、別のママ友にLINEで相談したという。

「『それは大変だったね』と返信が来ました。でも大事なものなら、手放さないで自分で持ち歩いたほうがよいとアドバイスを受けました。もしも自分が、ママ友から『ちょっと席を離れるね』と言われたら、その場を離れないのはもちろん、子どもも荷物も、ちゃんと見ておくと思うんです。Kさんとはちょっと感覚が違うのかなと感じましたね」

 千紘さんは、休みの日になると息子がKさんの家に遊びに行きたがるので困るという。Kさん自身への不信感以外にも、息子をKさん宅に行かせたくない理由があるそうだ。

「年中の頃に、Kさんたちと近所の祭りに行ったんです。そしたら雨が降ってきちゃって、家が近かったKさんに『うちに寄っていけば? 濡れちゃったでしょ』と言われ、雨宿りのためにお邪魔したのが最初です。Kさんの家は、一軒家の借家で、すごく古い。Kさんが言うには、ねずみも出るとか……。正直、息子を行かせたくない家なんですよね」

 しかし、息子はKさん宅が大のお気に入りだという。シートを貼った壁に思い切り落書きをしたり、飼い猫と遊んだりと楽しそうにしているそうだ。

「息子はKさんと会うと『家に遊びに行きたい』って言うんです。私は手ぶらで行くのも悪いし、こちらの家にも来てもらわないといけないと気を使ってしまうので、家の行き来はできればしたくないのです」

 意を決して、千紘さんはKさんに「土曜は仕事で忙しいのであまり会えない」と伝えたそうだ。

「パートの繁忙期には土曜勤務の日もあるのですが、Kさんからよく『仕事大変でしょ。息子だけ遊びに来させちゃいなよ。見ててあげるよ』ってメッセージが来るんです。でも、Kさんの“見てる”は、子どもを預かるっていう意味じゃないんですよね……。預かるっていうのは、きちんと目を離さずに、ケガとかもしないように見ていることだと思うんです。その意識がないのなら、息子を1人で行かせたくない。ママ友トラブルにつながるとも思うんです。

 別のママ友にKさんのことを相談したところ、「子どもだけ行かせるのは不安だと伝えたほうがいい」と言われたという千紘さん。

「私としては、この先も付き合いが続くので言いづらかったのですが、毎回、うちに遊びに来なよって言われるのも面倒くさいので、そこははっきりと伝えました。今度は、なるべく公園や外で会おうと思っています」

 確かに、小学生ともなると、子どもだけでよその家に遊びに行かせるママは多いようだ。しかし、低学年だと、子どもだけでは解決できないトラブルも発生するかもしれない。まだまだわが子のことが心配なうちは、信頼できるママ友でも、子どもだけで遊びに行かせないほうが得策といえる。

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