NHKドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』で第2話で描かれた権力と弱者の不均衡 / 鈴木杏の「だめ」に込められたやるせなさ

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2021年05月09日 23:21  Pouch[ポーチ]

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初回放送が話題となったNHK総合で放送中の連続ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』。

前回第1話では「非正規のポスドク・みのり(鈴木杏さん)がスター教授の不正を訴えるまで」が描かれましたが……今回はその顛末が明らかになります!

果たしてみのりはどうなってしまうのか。

そして「大事なことは何ひとつ言わない男」こと、主人公の真(松坂桃李さん)は活躍するのか否か……!?

【第2話あらすじ】

2021年5月1日に放送された第2話。

実名&顔をさらしてスター教授の不正を訴えたみのりでしたが、いざフタを開けてみれば「暖簾に腕押し」状態

大学の評判を下げたくない教授軍団が、姑息な手段を使って「不正はなかった」と主張するので、もはや戦う気力すら失いかけていました。

極めつけは、信頼していた教授が買収されてしまったこと。

なにもかも捨てる覚悟で挑んだ孤独な戦いでしたが、不正はなきものとされ、みのりは“権力”の前に敗北してしまうのです

【真のズレた優しさと、みのりの苦悩】

真は “大学の広報” という立場上「不正はなかった」という結論にほっとするものの、元カノであるみのりの心情も気がかりです。

大学を去り、新たな職を見つけて地方へ向かうみのりを見送るべく駆けつけるのですが……

「仕事が見つかってよかったね」などと無神経発言。

みのりはこんな結末を決して望んでいなかったのに、さすが「大事なことは何ひとつ言わない男」、最後の最後までやってくれます。

また真はみのりに対し「君はすごい。尊敬してる。また連絡してもいい?」と伝えるのですが、これに対する鈴木杏さんの演技がすごかった!!!!!

泣き笑いのような表情を浮かべて、「だめ」とひと言だけ言って、去っていったのです。

【複雑な想いを「だめ」の一言にこめた鈴木杏の演技】

みのりの「だめ」からは、ひと言では言い尽くせない、様々な感情が伝わってきます。

なにもかも捨てる覚悟で戦おうとしたのに、相手はリングに上がってくることすらしなかった。

「研究の場を “あるべき姿” にしたかった」という真意は、日の目を見ることがなかった。

そんな悔しさと悲しみが、真の存在によって蘇る。でも、真は真なりに自分の味方でいようとしてくれて、それは嬉しかった。だけど……

複雑な思いがないまぜになった、それでいてハッキリとした拒絶がうかがえる「だめ」は胸に来るものがあり、ネット上でも話題となりました。

みのりは前回も名言を生み出していますが、今回も

権力を持ってるから強いと思ってるの。強いから、間違うわけないと思ってる

と発言しており、こちらも刺さる……!

苦境に立たされてもなお、まっすぐで、気骨があるみのり。彼女の幸せを、心から願わずにはいられません。

【能天気にオムライスを食べる真にビックリ】

そんなみのりとは対照的に、真の「なんも考えてなさ」が極まっていて、ある意味すごいです。

ご紹介した無神経発言もさることながら、みのりとの別れで心に開いた穴を埋める代わりに「ふわとろオムライス」を食べる姿に「お、おお……」と絶句してしまいました。

また真は、ことあるごとに「自分がいちばん可愛い」と発言しており、教授軍団と全く同じやないか〜い!

しかしながら、見方を変えれば、非常に人間くさい人物とも言えます。

真は今後変わるのか、変わらないのか。物語がどう着地するのか気になるところです……!

参照元:NHK、Twitter @nhk_dramas
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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