リーガ・エスパニョーラ第35節が9日に行われ、レアル・マドリードとセビージャが対戦した。
暫定3位のレアル・マドリードと暫定4位のセビージャの上位対決。両チームの勝ち点差は4ポイントとなっている。アトレティコ・マドリードが前日にバルセロナと引き分けたため、レアル・マドリードは勝利すれば首位に浮上する。
しかし、先手を取ったのはセビージャだった。22分、右サイドのエリア手前でFKを獲得すると、縦につないでクロスを上げる。イヴァン・ラキティッチがヘディングで落とすと、最後はフェルナンドが左足でゴール左下に流し込んだ。
DFセルヒオ・ラモスが負傷により招集外となっているレアル・マドリードは25分にカゼミーロが、26分にはヴィニシウス・ジュニオールが狙うが、いずれも得点に結びつけることはできず。追加点を狙うセビージャは44分、パプ・ゴメスのクロスにジュール・クンデがヘディングで合わせるが、これはGKティボー・クルトワにセーブされた。
1点ビハインドで後半へ折り返したレアル・マドリードは65分に決定機。ルカ・モドリッチがエリア手前から浮き球のスルーパスを送ると、エリア内左に走りこんだトニ・クロースが折り返す。これにヴィニシウス・ジュニオールが合わせたが、ゴールポストに嫌われた。
圧力をかけるレアル・マドリードは67分、同点弾を奪う。クロースからエリア内右のマルコ・アセンシオにラストパスが入ると、これを左足でダイレクトシュート。ボールはゴール左に吸い込まれた。
しかし、セビージャはこのままでは終わらない。74分、CKの流れからエデル・ミリトンのハンドを誘発してPKを獲得する。一時はプレーが続行されたが、VARが介入した結果、セビージャにPKが与えられる。78分、ラキティッチがこれをゴール右下に決めて勝ち越しに成功した。
レアル・マドリードも意地を見せる。後半アディショナルタイム3分、エリア手前からクロースが右足でシュートを放つと、ボールはジエゴ・カルロスに当たってコースが変わり、ゴール右に吸い込まれた。土壇場でレアル・マドリードが同点とした。
試合はこのまま終了。先手を取られる展開となったレアル・マドリードだったが、クロースの劇的同点弾でドローに持ち込んだ。レアル・マドリードじゃ勝ち点75ポイントで2位をキープ。セビージャも4位のままとなっている。
次節、レアル・マドリードは13日にアウェイでグラナダと、セビージャは12日にホームでバレンシアと対戦する。
【スコア】
レアル・マドリード 2−2 セビージャ
【得点者】
0−1 22分 フェルナンド(セビージャ)
1−1 67分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)
1−2 78分 イヴァン・ラキティッチ(PK/セビージャ)
2−2 90+3分 ジエゴ・カルロス/オウンゴール(レアル・マドリード)