レヴァークーゼン田中美南、今季4点目もドローで「勝利に貢献できるゴールを取りたい」

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2021年05月10日 08:38  サッカーキング

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田中美南がメッペン戦にフル出場 [写真]=湊昂大
レヴァークーゼンに所属するFW田中美南が9日に行われた女子ブンデスリーガ第20節のメッペン戦で今シーズン4点目を記録。得点への意欲を表すような強引なゴールで先制点を決めたが、チームは2度のリードを追いつかれてドローで終わった。

 4位につけるレヴァークーゼンが、残留争い真っ只中の10位メッペンをホームに迎えた一戦。前日から10度以上も気温が上昇し、急に訪れた夏日での試合となった。田中は「こんなに急に暑くなるのは日本ではない」と環境の違いを実感しながらも、移籍後3度目のフル出場で2試合連続ゴールを決めた。

 2トップの一角でプレーした田中は39分、ペナルティエリア前中央でこぼれ球を拾い、切り返しで相手選手を揺さぶって右足シュート。これはブロックされたが、しぶとくボールを拾うと、そのまま勢いに乗ってゴール前に突破。再び右足を振り抜いて、粘り強く先制ゴールを奪った。

「こぼれ球を拾って左足から右足に持ち替えて、ちょっと長めに(ボールを)出したら(DFが)股を開くかなと思ったんですけど、体ごと突っ込んでくる感じで股を開かなかった。でも思いっきり打てば、(相手に)当たって入るかなと思ったんですけど、ブロックされて。そのあとはゴリゴリに。そこは『いっちゃえ』って感じで、あまり考えずに打ちました」

 しかし、チームは前半アディショナルタイムに相手のFKの流れから失点を喫し、1−1の同点で折り返す。後半に入って68分には、エースのFWミレナ・ニコリッチが今季13点目となる勝ち越しゴールを挙げたが、終盤の82分に再び失点。残留がかかった格下の勢いに屈し、レヴァークーゼンは2度のリードを守れずに2−2の引き分けで終わった。

 田中は試合後、「ゴールを取れてそのまま勢いよく流れに乗れるかと思ったんですけど、そうもいかず。そのあともチームとして決定的なチャンスをあまり作れずに終わった感じがあって、引き分けは本当にもったいなかったと思います」とドローを悔やみ、「相手の方が単純に走れていたし、ゴールへ向かう意識がシンプルに相手の方が強くて、それで押された感じでした」と振り返った。

 2月の新天地デビューからリーグ戦全8試合に出場(そのうち7試合で先発)して、チーム内2番目の4ゴールをマーク。今節は4月23日のエッセン戦に続く2試合連続ゴールを決めて調子を上げている。田中は、「最初は取れなかったですけど、(シーズン)後半になるにつれて取れるようになってきたので、あとはチームを勝たせるゴールや1試合複数ゴールを狙っていきたい」と貪欲な姿勢を示し、「残り2試合なので、勝利に貢献できるゴールを取りたいです」とさらなる活躍を誓った。

 レヴァークーゼンは次節、5月23日にホームで首位のバイエルンと対戦。6月6日には最終節で現在11位のザントとのアウェイゲームに臨む。

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