2008年の悪夢再び? 阪神・梅野「東京五輪に派遣してほしくない」の声

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2021年05月11日 10:00  AERA dot.

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写真阪神・梅野隆太郎 (c)朝日新聞社
阪神・梅野隆太郎 (c)朝日新聞社
 侍ジャパンのメンバーに選ばれ、東京五輪出場を目標に掲げる選手は少なくない。日の丸を背負い、地元開催の五輪でグラウンドに立つことはかけがえのない時間になり、野球人生の大きな財産になる。

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 だが、ファンとすれば複雑な気持ちだ。チームに不可欠な主力が欠けることで、ペナントレースの行方に大きく影響する可能性もあるからだ。しかも、今回は新型コロナウイルスの感染拡大が収束せず、五輪開催に反対の声が多いという背景がある。

 首位を快走する阪神の正捕手・梅野隆太郎も東京五輪の有力候補だ。5月6日にAERA dot,で「阪神・梅野が東京五輪出場の有力候補へ 巨人・小林は厳しい状況に」という記事を配信すると、SNS、ネット上での阪神ファンからは「五輪に派遣してほしくない」というコメントが多く寄せられた。

「普段なら名誉な事だけど、今年に限っては五輪への出場は勘弁願いたいなあ。梅ちゃんなら当確だろうけど、もしコロナ感染したりして長期離脱ともなれば、チームへの影響は計り知れない」、「選ばなくていいです。梅野が怪我したり、コロナに感染したりして長期離脱ということになれば、チームへのダメージが大きすぎるし、リーグ優勝も厳しくなる。それに、阪神ファンは、北京五輪で主力選手が怪我したり不調になったりしたのをきっかけに、リーグ優勝できなかった2008年のことを絶対に忘れていない。あの時の二の舞いは御免だからな」

 このような意見が少数ではないことに気づかされる。阪神ファンは五輪の開催された年のペナントレースで苦い思い出がある。08年だ。阪神は前半戦から首位を快走。7月には2位に最大13ゲーム差をつけたが、腰痛を抱えていた新井貴浩が8月に開催された北京五輪の4番で強行出場したことにより、症状が悪化した。帰国後に病院の診断で疲労骨折と判明し、長期離脱。主軸を欠いたチームは失速し、猛追した巨人の逆転優勝を許した。結果論になってしまうが、阪神ファンからすれば「北京五輪で新井に無理をさせなければ…」という心情になるのも無理はないだろう。

 パリーグの球団関係者も複雑な表情を浮かべる。

「侍ジャパンに選ばれることは大変な名誉です。しかも東京五輪ですからチームにとっても喜ばしいことですよ。ただ、コロナの感染が怖いですよね。大会期間中に感染したらペナントレースの後半戦を離脱することになり、コンディションを整えるのに時間がかかる。今年のパリーグは混戦でどこの球団も優勝するチャンスがある。侍ジャパンに選ばれた選手たちは活躍を願う気持ちと共に、コロナに感染しないで無事に戻ってほしいという思いがありますね」。

 インドでは新型コロナウイルスの新たな感染者が連日40万人以上確認されるなど、世界各地で感染収束の見通しが立っていない。他国に比べてワクチンの接種が遅れている日本で、世界中のアスリートや関係者が集まる五輪の開催にナーバスになることは致し方ないだろう。予定通りに五輪が開催されても、代表に選ばれた選手たちは感染防止に細心の注意を払う特別な国際大会になる。(牧忠則)







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