一軍だけじゃない!ロッテ二軍も光る“1つ先の塁”を狙った走塁意識

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2021年05月11日 11:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

 今年のロッテのチームスローガンは、“この1点を、つかみ取る。”

 一軍では1つ先の塁を狙う走塁を狙った足を絡めた攻撃が光り、リーグ1位の168得点を挙げる。

 ファームも、チーム得点はイースタンリーグトップの172をマークするなど、1つ先の塁を狙った積極的な走塁が得点に繋がるケースが多い。

 3月25日の日本ハム戦では1−1の3回二死一塁から加藤翔平のレフト前に落ちるヒットで、一塁走者の福田光輝が一気に三塁を陥れ、打った加藤も送球間に二塁へ進塁。続く井上晴哉のセンター前ヒットで、福田光、加藤ともに生還した。

 4月10日の西武戦では0−0の5回二死一、二塁から高部瑛斗が放った一塁への強襲のゴロ(記録は失策)で、守備がもたついている間に二塁走者の西巻賢二が一気にホームイン。

 4月11日の西武戦では0−1の2回一死満塁から山本大斗のセンターへのフライで、三塁走者だけでなく、二塁走者の佐藤都志也も三塁へタッチアップを決めた。

 4月15日のDeNA戦では0−0の初回一死三塁から福田秀平が放った一塁へのゴロで、三塁走者の平沢大河がホームに突っ込み、捕手のタッチをかいくぐり、先制のホームを踏んだ。

 4月28日のヤクルト戦では0−1の3回二死三塁からエチェバリアの打席中、長谷川が投じたボールを捕手の古賀が、一塁付近に弾き、その間に三塁から小川龍成がヘッドスライディングで、ホームに還ってきた。

 いくつかの例を挙げたが、これだけでなくファームの選手たちは、一軍でプレーする選手たちと同じように、“1つ先の塁”を狙う意識が徹底されているように見える。4月10日の西武戦で好走塁を見せた西巻は「走塁も自分のなかで大事にしている部分。常に次の塁、次の塁を狙う走塁というのを意識しています」と話す。

 ファームでも相手の隙を突いた走塁をしているからこそ、一軍の舞台でも“普段通り”の走塁ができる。佐藤は5月7日のオリックス戦で、5−3の6回二死走者なしから高いフライを打ち上げたが、三塁の宗が落球しボールを拾ったときには、すでに二塁まで到達していた。得点には繋がらなかったが、二塁まで進んでいたことで、ヒット1本で追加点のホームを踏んでいた可能性もある。そう考えると、一塁でストップしているか、二塁まで進んでいるかでは大きな違いが出てくる。1点を奪うために、1つ先の塁を狙っていることが大事になってくるのだ。

 話をロッテの二軍に戻すと、3月25日の日本ハム戦から4月20日の楽天戦にかけて14連勝するなど、2位・日本ハムに7ゲーム差をつけて、イースタン・リーグの首位を独走しているが、こういった日々の積み重ねが勝利に繋がっているといえそうだ。

文=岩下雄太

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  • 少年野球でも当たり前のことをプロの世界で必要以上に美化して書いて、普段は怠慢だったということだろ?プロ野球の記事書くなら、これぞプロ野球exclamationって記事書けよ。
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