剛力彩芽「映画を届けたい」と強い思い 「心が暗くなることが私自身あった」

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2021年05月11日 14:31  Techinsight Japan

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女優としてイベントで思いを語った剛力彩芽
女優・剛力彩芽(28)が5月11日、『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2021 「Ladies for Cinema Project」オンライン発表会』に登場し、同国際短編映画祭アンバサダーを務める映画コメンテーターのLiLiCoとトークを繰り広げた。

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昨年同映画祭の「クリエイターズ支援プロジェクト」に参加した剛力彩芽。日本人監督3名(井上博貴監督、大森歩監督、洞内広樹監督)と剛力がタッグを組み、剛力主演でそれぞれ1本ずつ、計3本の短編映画作品を作り上げた。この経験を踏まえて剛力は「今まではお話をいただいて出演させていただく形が多かったんですけど、そのとき(「クリエイターズ支援プロジェクト」で)いろんな企画や打ち合わせに参加させていただいて、自分から『こういうのを作ってみない?』と。そこから始まる“何か”というのは、これからどんどん作っていけるんじゃないかとすごくワクワクします」と新たな挑戦に声を弾ませた。


続けて「ただ今は世の中の状況もすごく難しいところではあるので…。でも正直エンターテインメントは人の心を癒すものだと思うので、そこを失ってしまうのはすごく寂しいからこそ、私は発信し続けたい」と力を込めて、「今だからこそ自ら立ち上がってできること、今回レディース(「Ladies for Cinema Project」)ですから、私が声を出して集まる方々が増えたら嬉しい」と意欲を見せた。


剛力彩芽が出演した映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』が5月21日公開の予定だ。同作は定年後に訪れる「熟年の青春=熟春(じゅくしゅん)」を明るく迎えるために人生整理に動き出す家族の騒動をコミカルに描いたヒューマンコメディ。剛力はすれ違いが続く大原真一(橋爪功)&千賀子(高畑淳子)夫妻の長女・亜矢を演じる。これを一足先に観たLiLiCoは「主人(=純烈・小田井涼平)に優しくなった映画」だと感想を剛力に伝えてから、現在コロナ禍で営業していない映画館があることについて話を向けた。剛力は「正直、演じる役者としては悔しいですし苦しいです。ただやはり皆さんの健康を考えたら我慢しなければならないのかなとは思う」と複雑な胸中を吐露。「人に会えない、外に出られないからこそ心が暗くなるし内側に入ってしまうことが私自身あった。だからこそ映画を届けたいという思いがすごく強い」と語った。これにLiLiCoは、自身が映画館に行った際に感染対策をしっかりしていたことに触れ「ぜひ映画館をオープンして欲しいです。今、心を潤してくれるのは素晴らしい作品、エンターテインメントなので、これはぜひお願いしたいです」と強く訴えた。


「Ladies for Cinema Project」の5作品のなかで、剛力が印象的だったのは『SHIBUYA, TOKYO 16:30』(監督Izumi Ohtomi)だという。映画監督を志す助監督がプロデューサーに長編映画の脚本を持ち込むストーリーだが、「はっきり言わない2人のもどかしさ。せっかく前に進めそうなのに進めないあの苦しさは今の何かを象徴しているのかな。最後に考えさせられる。日本語というのも大きいのかな。苦しくなってこっちから画面越しに言いたくなる」と鑑賞を勧めた。


米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)』では、世界の女性フィルムメーカーを応援する「Ladies for Cinema Project(レディース フォー シネマ プロジェクト)」を2019年にスタート。4月25日に授賞式が行われた第93回アカデミー賞で女性監督クロエ・ジャオ氏の映画『ノマドランド』が作品賞や監督賞などを受賞したことも記憶に新しいが、5月11日から世界で活躍する5人の女性フィルムメーカーの作品をオンライン会場にて配信する。同映画祭は6月11日から6月21日まで。オンライン会場の一部は4月27日から6月30日まで。無料上映(一部、有料イベントあり)。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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