小室圭さんへのバッシングに奔走し、元婚約者の証言を一方的に信じる女性週刊誌の矛盾

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2021年05月12日 00:11  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 小泉進次郎環境相が体調不良でPCR検査! スワッ、重要閣僚初のコロナ感染かと思いきや、盲腸だって。なんだか笑える。

第551回(4/29〜5/11発売号より)
1位「スクープ内幕 母・佳代さん『長期入院の嘘』独占撮 小室圭さん『解決金は眞子さまから!』」(「女性セブン」5月20・27日合併号)
参照「小室圭さん7月緊急帰国で元婚約者を『懐柔工作』(「女性自身」5月25日号)
参照「小室圭さん 眞子さまとの新居生活が――看過できない1年目だけで税金『3億円』乱費」(「週刊女性」5月25日号)
2位「近藤真彦 東山紀之 真相『40年の愛憎』」(「女性セブン」5月20・27日合併号)
同「近藤真彦 実弟が明かした“愚か者”退所の真相」(「週刊女性」5月25日号)
3位「有吉弘行“毒舌男”が変心!忍従の妻へ全力献身」(「女性自身」5月25日号)

 小室圭さんの文書発表から1カ月以上がたつが、女性週刊誌の小室圭さんへの“バッシング情熱”は少しも衰えていない。今週も3誌そろって小室さんネタに奔走しているのだが、中でも最も鼻息が荒かったのが「女性セブン」だろう。金銭トラブルの当事者でもある圭さんの母・佳代さんの“ウソ”が発覚したと大はしゃぎだからだ。

 経緯を少し説明すると小室さんが28枚にわたる説明文書を発表したのが4月8日のこと。さらに小室さんサイドは、12日に佳代さんの元婚約者に対し「解決金」を提示した。これらを受け、今度は元婚約者がコメントを出したが、その中の一文が問題となった。

「現在、佳代さんは体調が悪く、長期間の入院中と伺っております」

 ところが、「セブン」の取材によると佳代さんは長期入院などしていなかったというのだ。同誌は小室家の近隣住民への取材や、佳代さんが4月にも仕事に出ていたこと、さらに「セブン」自身が5月3日に佳代さんの姿を目撃したことなどを根拠に、長期入院はウソだと、まるで鬼の首をとったようにはしゃぐ。

 しかし不思議でならない。このことでまるで佳代さんが“ウソつき”と言わんばかりの論調に、だ。もちろん記事にはこの“ウソ”について「誰が、何のために“長期入院”とウソをついたのか――」などとエクスキューズを入れているが、全体を読めば、“ウソをついているのは佳代さん”と言っているのに等しい。そして一方で、この情報を発信した大元である元婚約者の“ウソ”について、つまり間違った情報を発信しまった可能性についてはまったく検証さえされていないのだ。

 これは今回に限ったことではない。金銭トラブルが発覚以降、一貫してほぼ全てのメディアがこの元婚約者の証言をただただ鵜呑みにして、信用し、それを根拠に小室親子をバッシングしてきた。もちろん元婚約者の証言がすべて間違っているとは言わない。だが同時に、元婚約者側の言い分がすべて正しいとも言い切れないのだ。

 しかも、この元婚約者に接触したマスコミ記者や関係者は、これまでの経緯を鑑みても代理人の記者など、どう考えてもごくごく少人数。直接会ったことも取材したこともない人物が語る言葉を、本人に直接確認することもなく、なぜか盲目的に信じ、肩入れするマスコミ。そして、その一方的な主張を根拠に小室親子を大バッシングする――。

 その構造は異常としか思えないが、今回の元婚約者の言葉を鵜呑みにしての“長期入院ウソ”報道以外にももうひとつ、大きな疑問がある。それは元婚約者が一貫して主張していること、すなわち佳代さんとの“直接交渉”についてだ。元婚約者は今回も「私はあくまで交渉の相手は小室圭さんでなく小室佳代さんだと思っております」とコメントし、また今週の「女性自身」の取材に応じた元婚約者の知人も「とにかく一番の望みは、佳代さんと直接話をすることです」と証言している。

 これに対し、マスコミは元婚約者の願いをまったく無視し、きちんと対応していないとして小室親子を批判の大きな材料としてきたが、しかし普通に考えれば、これって女性にとってすっごく怖いことじゃない?

 佳代さんからしたら、一方的に婚約を破棄され、その後もほぼ音信不通だった元婚約者男性。それが有名人女性と息子の結婚話が浮上した途端、交際当時に使ったお金のことを持ち出された。しかも自分に直接連絡をとるわけではなく、マスコミを通して暴露、告発という形でだ。さらに弁護士を仲介しての話し合いも“とにかく直接会いたい”と主張され、遅々として進まない。金銭問題を解決しようにもできない状況に追い込まれていく――。

 これだけでも怖くて元交際相手と直接会うなんて躊躇するだろう。だが、その後も直接会うことを何度も要求される。“何をされるかわからない”と疑問や恐怖を感じるのは当然だろう。代理人や弁護士など、間に人を立てようとするのも防御策として当然だ。しかしマスコミはこうしたことは(意図的に?)スルー、ひたすら元婚約者の証言を信じる。小室さんを批判するためには、矛盾には目をつぶっているかのようだ。

 圭さんが元婚約者との会話を録音していたことが発覚した際もそうだった。ワイドショーやマスコミは「隠し録音するような人物は信用できない」と一斉に圭さんを批判したが、その後、元婚約者からと思われる隠し撮り音声も流出したにもかかわらず、この際、元婚約者を責める声は、なぜか皆無だった。

 今から62年前、現在の上皇后美智子さまのご成婚の際にも“平民のくせに”と強い反発を受けた。時代は変わっても、そうした意識は現在の日本にも根強く残っているのかもしれない。

 ジャニーズ事務所の長男・近藤真彦の退所は大きな波紋を呼んだ。何しろ“長男”“跡取り”と称された男だ。低迷期にあった70年代のジャニーズ事務所を立ち直らせ、ジャニーさん、メリーさんの寵愛を受けた男だ。そんな元大人気アイドルがジャニーズを去った。不倫が原因で。

 きっとマスコミも不倫に触れることなく、その功績を讃える報道に始終するにちがいない。しかも今、情報・バラエティ番組には後輩ジャニーズがウジャウジャ出演している。美談、感謝の嵐! だが、そんな予定調和を破ったのがこれまたジャニーズを背負って立つと言われる一人、東山紀之だった。先輩のマッチに対し「薄っぺらい」だもん。

 この発言には驚愕したが、この発言は、逆に近藤の存在感を増させる効果があったのかも。たとえば「女性セブン」。実は2人はデビュー前から強い絆で結ばれていた、しかも近藤のジャニーズに対する功績は大きいなどと、近藤のこれまでの軌跡を紹介、今回のことも自由奔放な近藤に対する、東山の最後のエールだとしている。

 確かに、東山の発言によって、近藤の退所がかなり大きな話題になったことは否めないだろう。もし東山発言がければ、単に“おつかれさん”“終わった人”といった薄〜い扱いだったかもしれないから。実際、退所にあたり近藤を引き止める空気は事務所になかったらしいしね。でも、東山の発言で、近藤はその存在感を世に示すことができた。話題になった。

 そして「週刊女性」も近藤の退所を報じているが、こちらは図らずも近藤の人徳のなさが露呈したものに。まず“恩師”武田鉄矢にコメントをもらうべく直撃した「週女」。しかし武田は「もう10年以上、付き合いはないし、年賀状のやりとりもない」だって。また田原俊彦も他人事で興味がないような様子だったらしい。そして実の弟も兄・近藤を「アイツ」呼ばわり。

 だが、近藤が昭和アイドルとして、ひとつの時代を作ったことは確かだろう。そして中森明菜の自殺未遂騒動で男を下げ、結果的に稀有な大歌姫を不遇な境遇に追いやったという負の面も。

 今後は“あの人は今”的に取り上げられるだけの存在になってしまうのだろうか、マッチ――。

 晴れて結婚を公表し、極秘交際から放たれた有吉弘行と夏目三久。その2人がエルメスでお買い物をしている様子を「女性自身」がキャッチ。颯爽と歩く新妻、居心地悪そうな夫・有吉――そんな様子が描かれているが、掲載されたツーショット写真も、2人の関係がよく見て取れる一枚。有吉が必死に付き従う感じ!? 凝視してしまった。

このニュースに関するつぶやき

  • やっと小室親子への異常な叩き方に言及するメディアが現れたという感。小室母の沈黙は当然ではないか。
    • イイネ!9
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