コロナ禍・ストレスで「子どもの便秘」急増中!毎日トイレに行っていても要注意なワケ&親ができること

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2021年05月12日 14:11  ウレぴあ総研

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ウレぴあ総研

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新学期が始まってしばらく経ち、そろそろ子どもの緊張がとけてきた頃。でも、体はまだ本調子ではないかもしれません。子どもが最近「便秘がち」という家庭もあるのではないでしょうか。

子どもが「学校に行きたくない」と言い出した。専門家が教える、親のベストな対応とNG対応

また、コロナ禍による生活環境の変化やストレスによる影響もあるのかもしれません。

NPO法人日本トイレ研究所が2020年11月に実施した「小学生の排便に関する記録調査」では、排便記録を10日間行い、分析したところ、小学生の4人に1人が、便秘の疑いがあることが分かりました。

便秘が疑われる硬い便である「1 ころころ」または「2 ごつごつ」が10日間で2回以上あった子どもが24.6%を占めていました。

この調査結果を受け、ユアクリニック秋葉原院長で小児科専門医の杉原桂先生は、次のようにコメントしています。

杉原桂先生(以下、杉原)「コロナ禍以降、家庭内環境が変わった、外で思いっきり遊べない、友達になかなか会えないなどのストレスにより、便秘を発症するケースが多く見られました。

コロナ禍のストレスに加え、入園・入学・新学期のタイミングは、生活環境が大きく変化し新たなストレスになることもあるため、特に注意してください。

『新生活の緊張』『学校のトイレに慣れない・恥ずかしい』『登校前にトイレに行く余裕がない』といった原因がさらに便秘を悪化させてしまう場合がありますので、便秘が気になる場合は、今のうちに対策をしておく必要があるでしょう」

最近の我が子の様子に「新生活の緊張」「学校のトイレに慣れない・恥ずかしい」「登校前にトイレに行く余裕がない」の3つがあてはまっているのなら、気になりますよね。

■毎日排便があっても便秘の可能性がある!?

「うちの子は、毎日うんちが出ているから大丈夫ね」と思ったママもいるかもしれません。でも、杉原先生によると、子どもは毎日排便があっても便秘でないとは言い切れないそうです。

もし、次のお腹の不調サインがあるなら、便秘の可能性もあるといいます。

排便が週3回より少ない、または5日以上でない排便を痛がる排便時に肛門が切れ、出血することがある硬い便やコロコロの便が出る少量の便が頻繁に漏れ出ている杉原「子どもが便秘であっても、本人はなかなか自己申告できないため、特に低学年のうちは、親が排便の変化に気付いてあげる必要があります。

子どもの便秘というと排便回数に目が行きがちですが、毎日排便があったとしても、便秘の可能性があります。

お腹が痛い、おならが臭い、食欲が低下するなども便秘のサインといわれています。お子さんの毎日の状態を把握し、『いつもと違う』と感じた場合には、医療機関で診察を受けることをおすすめします」

■子どもの便秘には「朝のうんちタイム」と「踏ん張り台」を!

杉原先生は、親が子どもの生活リズムや食生活を整えてあげることが大切だと話します。

そこで、行動面の対策として、次の方法を教えていただきました。

■朝食をしっかりとってトイレに行く時間を確保する

まずは、朝食をしっかり摂ること。そして、朝、トイレに行く時間をきちんと確保すること。そのためにも、夜ふかしや寝坊は厳禁とのこと。

規則正しい生活習慣と規則正しい排便習慣を心がけたいものです。

■便器に座る習慣を身につける

かといって、子どものストレスになるような排便を強制する声かけはNG。

便器に座るのは、長くても10分程度に留め、まずは便器に座る習慣を身につけ、便が出たら子どもと一緒に喜んであげることが大切だといいます。

■踏ん張り台でうんちを出しやすくする

洋式トイレの場合、「踏ん張り台」に足を乗せることで、直腸がまっすぐになり、うんちが出やすくなる場合があるそうですよ。

■子どもの便秘におすすめの食事は「食物繊維」

そして、食事面からの対策も教えていただきました。

杉原先生によると、便秘解消にはバランスの良い食事が大切で、特に食物繊維を積極的に摂るといいそうです。

食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、「不溶性食物繊維」は、水分や老廃物などを吸着して、便のカサを増し、腸を刺激してぜん動運動を活発化させ、排便を促す役割があるそうですよ。

朝ごはんと言えば、パンやご飯など炭水化物中心の食事になりがちですが、食物繊維が豊富に含まれている野菜やきのこ類、海藻類、果物などの食品を一緒に食べるのを杉原先生は勧めます。

具体的には、どんな食材がいいのでしょうか?

■きのこ類

杉原「中でもおすすめしたいのが、手軽に食べられるきのこ類。

特にまいたけは、食物繊維が豊富なのはもちろん、骨の生成や風邪予防、アレルギーの抑制効果など、子どもの成長と健康に欠かせないビタミンDも豊富に含まれています」

■根菜類

杉原「成長期の子どもにとって、よく噛むことは大切です。よく噛む必要のあるごぼうなどの根菜類もおすすめです」

■ネバネバ食材

杉原「納豆・オクラ・めかぶなどのネバネバ食材もおすすめです。ネバネバ食材といえば納豆を思い浮かべますが、オクラやめかぶなどにも食物繊維が含まれています」

■乾燥ワカメ、キウイ、ブロッコリー

杉原「その他、乾燥ワカメ、キウイ、ブロッコリーもおすすめです。乾燥ワカメは麺類などに追加し、キウイはデザートに、ブロッコリーはお弁当やサラダに、手軽に取り入れられます」

■子どもの朝食やお弁当におすすめ!管理栄養士監修レシピ

中でもまいたけは、意外とアレンジの幅が広い食材。

子ども向けにはこんなアイデアレシピがあります。

管理栄養士の浅野まみこ先生によると、この「まいたけのサバマリネ」は食物繊維が豊富なまいたけに、潤滑油の役割と腸内環境を整える働きのあるオレイン酸を含むオリーブオイルを加えることで、便秘改善効果が期待できるとのこと。

細かく刻んだマリネは、ゆで玉子やハムなどと合わせてサンドイッチの具にもできるそう。

お弁当に持たせたり、休日の朝食やランチにしたりするのもよさそうですね!

■「まいたけのサバマリネ」のレシピ

■材料(作りやすい分量)

まいたけ 1パック
エリンギ 1本
サバ缶 1缶
赤玉ねぎ 1/4個
イタリアンパセリ 1本
ニンニク 1かけ
輪切り唐辛子 お好みで
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
A レモン汁:大さじ1 マヨネーズ:大さじ2

■作り方

1.まいたけ、エリンギは粗めのみじん切りに、赤玉ねぎ、イタリアンパセリ、ニンニクはみじん切りにする。

2. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、(1)のまいたけ、エリンギ、ニンニクを加えて炒める。

3. 2に輪切り唐辛子を加え、塩・黒こしょうで味を整える。

4. ボウルに2と水気を切ってほぐしたサバ缶、赤玉ねぎ、イタリアンパセリ、Aを加えてざっくりと和える。

*

子どもがいつも元気に活動できるよう、今回の対策をぜひヒントにしてください。

【取材協力】杉原 桂先生

医師、医学博士、日本小児科学会認定 小児科専門医、医師会認定産業医
ユアクリニック秋葉原 院長/医療社団法人 縁風会 理事長

昭和大学病院小児科などを経て、2015年、ユアクリニックお茶の水を開設。複数の大学医学部で講師を務める傍ら、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」、TBS「グッとラック!」などメディア出演や医療監修も多数務める。

浅野 まみこ先生

株式会社エビータ代表取締役 管理栄養士
総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて18,000 人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、健康経営サポートや商品開発、人材育成、健康サービスコンサルティングを得意とする。実践型栄養アドバイスが人気を呼び、「コンビニ外食健康法」 「大人の食育」 などの講演で、年間 100 時間以上、全国をとび回っている。

NHK 「おはよう日本」、 TBS 「名医の THE 太鼓判」を始め、メディアや雑誌に多数出演。新著に「コンビニ・ダイエット」(星海社)「血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん」(誠文堂新光社)、 5 年間連載する夕刊フジ「きょうから実践 外食・コンビニ健康法」など多数。

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