『今ここにある危機とぼくの好感度について』第3話のテーマはSNSの炎上 / キング牧師の名言「最大の悲劇は善人の沈黙である」が突き刺さる

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2021年05月12日 22:21  Pouch[ポーチ]

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NHK総合で放送中の連続ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について(通称:ここぼく)』。

第1話と第2話では「スター教授の不正を訴えるポスドク女性」を通して権力と弱者の不均衡を描きましたが……

2021年5月8日放送の第3話でもSNSの炎上など「現代社会にはびこる問題」が次から次に登場!

また、キング牧師の演説を用いた名言も話題になっていたんです。

【第3話あらすじ】

権力にただ1人立ち向かった元カノ・みのり(鈴木杏さん)との再会を通して、心に変化が生まれた様子の真(松坂桃李さん)。

相変わらず、「連続講座とは、連続した講座ですね〜」などと中身のない発言をすることもしばしばですが、そんな自分にちょっとだけ落ち込むようになったんです。

いっぽう真が勤務する大学では、ダイバーシティをテーマにした学生企画による講演会が行われることになります。

しかしネットの炎上騒ぎが発端となって、あわや講演会が中止に……。さらに中止の判断をしたことで今度は「言論弾圧だ」と炎上が炎上を呼ぶ事態となり、真は渦中で苦しむことになるのです。

【どれもこれもどこかで見た話だ…】

炎上騒ぎの発端となったのは、韓国の人気アイドルがSNSにアップした写真。

アイドルは、自身の楽曲に登場する振り付け「親指を下に向けるポーズ」を取っており、その背後には大学で講演を予定している作家のポスターが……。韓国アイドルはポーズを取っただけで日本をバカにする意図はありませんでした。

しかし、ポスターに書かれたキャッチコピー「見下されてる国、日本」と相まって、アイドル・作家ともども「日本をディスっている」と盛大にバッシングされてしまうのです。

こうしたことは、日本のSNSなどで起きている社会問題のひとつ。

第3話にはそのほかにも、

・女子学生へのセクハラ
・おじさんの男性差別
・大学と研究の在り方

といった描写が出てきて、雪崩のごとく問題提起が行われました。

特に考えさせられたのが「大学と研究の在り方」。

なにが役に立つかわからないこの時代、無駄と思える研究も必要。それなのに、お金儲けにつながらないものはやらない……。

こうした現状へ対する危機感を訴える場面もあり、研究のために戦い敗れ、大学を去ってしまったみのりのことが頭をよぎります。

【最大の悲劇は「善人の沈黙」である】

また第3話では「言論弾圧」という社会問題についても触れています。

ネットで話題になっているのはキング牧師の演説を用いた名言

「作家が炎上→大学がイベントを取りやめる→言論弾圧だとまた炎上」といった経緯を受けて、大学の総長(松重豊さん)が会見を行うことになるのですが……

真は「総長の好感度を守る=意味があることを言ってはいけない」と考えて原稿を考案。

会見はその原稿どおり進んでいきますが、ある外国人記者がキング牧師の名言を用いて、

「問題に対して沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める。そして最大の悲劇は、悪人の暴挙ではなく善人の沈黙である」

と言い「沈黙しないで」と訴えたのです。

【一筋縄ではいかない物語に震える】

このひと言で総長は覚醒! イベントは予定通り開催すると発言したことで、総長の好感度も爆上がりします。

……と、フツーならばここで「一件落着」となりそうですが、ここで終わらないのがこのドラマのすごいところ!

大学で総長の権限は「絶対的」で、好感度が上がるということはすなわち「独裁につながる可能性がある」ということ

現総長は善人ですが、次の総長が「悪人」だった場合は「悪人の独裁を導く」ことになってしまう(!)という描写が出てきて、ひと筋縄ではいかないジレンマに見悶えしそうになりました。

物事は、そんなに単純なものではない。

この、あまりにもリアルな結末に震えたのは、私だけではないハズ……!

【未見の方はぜひ再放送を!】

次回第4話の放送も気になるところですが、放送日は5月22日と少し先です。

・5月12日(水) 23時40分〜 第3話の再放送
・5月19日(水) 23時40分〜「1〜3話のダイジェスト版」放送

と2週に渡って再放送されるので、見逃した方はこの機会にぜひご覧になってください!

参照元:NHK、Twitter @nhk_dramas
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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