プレミアリーグ第36節が12日に行われ、チェルシーとアーセナルが対戦した。
暫定4位チェルシーが、ホームに同9位アーセナルを迎えての“ビッグロンドン・ダービー”。開始11分、最前線でボールを奪ったカイ・ハフェルツがドリブルで持ち上がり、チェルシーが先に決定的なチャンスを迎えるが、GKと1対1で放ったシュートは枠の上へと外れた。
16分、思わぬ形で試合が動く。チェルシーが自陣深い位置でパスを繋いでいた中、ジョルジーニョがGKへとバックパスを送る。しかし、これがミスキックとなり、ボールはゴール方面へ。ゴールから外れた位置でパスを受けようとしていたGKケパ・アリサバラガが懸命に戻って手で弾き出したことでオウンゴールを免れたものの、このボールをピエール・エメリク・オーバメヤンが拾うと、最後はエミール・スミス・ロウが左足で流し込み、アウェイのアーセナルが先制に成功した。
追いかけるチェルシーは何度もチャンスを作ったものの、なかなかネットを揺らすことはできず。61分には左CKからハフェルツが頭でそらしたところをファーサイドにいたプリシッチが押し込んだものの、オフサイドにより得点は認められなかった。
終始ボールを保持したチェルシーは90分、ハキム・ツィエクのクロスにクル・ズマが頭で合わせる。これはGKベルント・レノが触って、クロスバーに直撃。このこぼれ球に反応したオリヴィエ・ジルーが右足ボレーで押し込もうとしたが、これもクロスバーを直撃し、追いつくことはできなかった。
このまま試合は終了。勝利したアーセナルはチェルシーを相手に2003−04シーズン以来となるシーズンダブルを達成し、暫定8位に浮上。一方、敗れたチェルシーはリーグ戦6試合ぶりの黒星で、トーマス・トゥヘル監督就任後リーグ戦は2敗目となり、4位に後退した。
次節、チェルシーは15日のFAカップ決勝(レスターと対戦)後、18日にホームで3位レスターと対戦。一方のアーセナルは19日に13位クリスタル・パレスとのアウェイゲームに臨む。
【スコア】
チェルシー 0−1 アーセナル
【得点者】
0−1 16分 エミール・スミス・ロウ(アーセナル)