「とある日常マンガ賞」大賞受賞作が40ページ以上の描きおろしを加えついに単行本化!読めばきっと癒される『姫ばあちゃんとナイト』

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2021年05月13日 17:41  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『姫ばあちゃんとナイト』(佐倉イサミ/KADOKAWA)
『姫ばあちゃんとナイト』(佐倉イサミ/KADOKAWA)

 ページをめくって最初に登場するのは、やさしそうなおばあさん。「姫ばあちゃん」と呼ばれている。彼女は仏壇に手を合わせる。置かれた写真から、夫は既に亡くなっていることがわかる。

姫ばあちゃんとナイト

 でも、姫ばあちゃんはひとりぼっちではない。守ってくれるナイトがすぐ側にいるから。彼の名前はそのまま「ナイト」で、姫ばあちゃんのことが大好きなゴールデンレトリバーだ。ナイトは道路側を歩いたり、おじいさんの布団を敷くと隣に来て眠ってくれたりして、姫ばあちゃんを癒し、守っている。

姫ばあちゃんとナイト

姫ばあちゃんとナイト

『姫ばあちゃんとナイト』(佐倉イサミ/KADOKAWA)は、柔らかい絵のタッチと、主人公「姫ばあちゃん」と「ナイト」の絆、彼らと周囲の人たちとのあたたかい関係性が好評を博し、ピクシブエッセイ主催の「とある日常マンガ賞」で大賞を受賞し、連載をスタートした。

姫ばあちゃんとナイト

姫ばあちゃんとナイト

 単行本化に際し、連載していたものに加えて、40ページ以上の描きおろしが追加された。タイトルは『桜の思い出』と『ふたりの出会い』である。

『桜の思い出』は、若い頃の姫ばあちゃんと、今は亡きおじいさんが登場する。おじいさんは寡黙な青年だったが、桜の話をするときだけ、おしゃべりになる。本作で姫ばあちゃんとおじいさんとの思い出が語られることは少ないので、貴重なエピソードだ。おじいさんが亡くなり、空いた姫ばあちゃんの心の穴。ナイトや周囲の人たちはどうやって埋めるのだろうか。美しく立派な桜の描写も見どころの一つである。

姫ばあちゃんとナイト

姫ばあちゃんとナイト

 また、姫ばあちゃんとナイト『ふたりの出会い』は単行本でしかわからない。ナイトは保護犬だった。ブリーダーに頼まれてペットショップの店長が引き取り里親を募集するが、このゴールデンレトリバーは無愛想で、なかなかお見合いが成立しない。最初は呆れる店長だったが、途中で彼が誰かを待っているような表情をしていることに気づく。

姫ばあちゃんとナイト

 ある日、ペットショップの前に姫ばあちゃんが通りかかる。するとゴールデンレトリバーは、それまでの態度が嘘のように元気になった。

姫ばあちゃんとナイト

 姫ばあちゃんもナイトに運命を感じるが、説明しようとする店長に対してこう話す。

“飼ってあげたいけれど…
一人暮らしのおばあさんには難しいわよね
いいご縁がありますように”

姫ばあちゃんとナイト

 彼女は命を預かることの大切さを理解しているからこそ、彼を飼えないと判断した。そんな両者がどのような経緯で結びつき、姫ばあちゃんと家族になったのかが丁寧に描かれていく。

姫ばあちゃんとナイト

 姫ばあちゃんにとって、ナイトはなくてはならない存在。そしてナイトにとっても、姫ばあちゃんはかけがえのない存在なのだ。辛いことの多い世の中でも、少し視点を変えてみれば、平和でやさしい世界が広がっている。そんなことを思い出させてくれる作品だ。

文=若林理央


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