阪神の逆転勝ちを呼び込んだ指揮官の構想力?! 高木氏「描けている」

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2021年05月14日 07:51  ベースボールキング

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阪神の熊谷敬宥 (C) Kyodo News
◆ 二死走者なしから奪った価値ある1点

 首位を走る阪神が終盤に粘りを見せ、中日相手に逆転勝ち。これで引き分けを挟んで3連勝となり、貯金を今季最多の「15」に伸ばした。

 阪神は先発の秋山拓巳が2回に二死走者なしから6番・木下拓哉に被弾。先制を許したものの、その後は粘り強い投球でスコアボードに「0」を並べ、7回1失点と好投。試合を作ると、7回裏まで中日の先発・ロドリゲスに抑え込まれていた打線が意地を見せる。

 7回裏二死走者なしから秋山の代打で送り出された原口文仁が四球を選ぶと、その代走で起用された熊谷敬宥が初球から走って盗塁を成功。得点圏に進み、近本光司の中前安打でホームに生還して試合を振り出しに戻した。すると8回裏、再び二死走者なしから、今度はサンズが9号ソロをレフトスタンドに運んで逆転。最終回は “守護神”スアレスがしっかりと締め、逆転勝ちに成功した。

 13日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは、この試合のポイントに7回裏に阪神が見せた攻撃をピックアップ。代打の成功率が高い原口の起用に加え、「一昨日もそうだったけど二死から熊谷を起用して初球に走っていく。スタート、スライディングといい、打ってつけの代走」「初球から思い切って走れない」と、11日の試合に続いてベンチの期待に応えた熊谷の盗塁を称賛した。

 これには、同放送でMCを務めていた高木豊さんも「(ベンチ)裏でいい準備をしているんでしょう」「(準備をしていないと)なかなか足が動かない」と同意し、途中出場の難しさを挙げながら、その中で盗塁を成功させている熊谷の素晴らしさを力説した。

 また、高木さんは「この攻撃のスタイルを作ったのが二死から代打の原口。原口のボールの見逃し方を見ると、二死から四球をとってでも代走を出してという(形を)監督が描けている」とコメント。苦しい状況からでも得点を奪うための選手起用を実らせた阪神・矢野監督の“構想力”を評価した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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