NLSニュルブルクリンク耐久シリーズが2022年以降に12時間耐久などレース距離拡大を検討

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2021年05月14日 10:01  AUTOSPORT web

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SP9=GT3を頂点にGT4など多様なマシンで盛況となっているNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ
すでに2021年シーズンの3分の1が終了したニュルブルクリンク耐久シリーズ(NSL/旧VLN)。代表を務めるラルフ・ゲラルド・シュリューター(VLN e.V.&Co. oHG総代表)とクリスティアン・シュテファニ(VLN VV GmbH&Co. KGマネージングディレクター)が、2022年に向けた活動計画予定を発表した。

 ニュルブルクリンクのグランプリコースとノルドシュライフェを組み合わせたコースで開催される耐久レースのシリーズ戦がNLS。今季はまだ前半戦が終了したばかりだが、すでに2022年の活動計画が進行しており、ハイライトとして12時間耐久レースを計画していることを発表した。

「プレシーズンテストと開幕戦が雪により中止となるなど、天候の影響を大きく受けたシーズンの開始で計画が狂わされたものの、その後は順調にNLSが開催されている。昨年同様にパンデミックに対して大会としては大きな挑戦を続けている状態だが、今季前半は徹底した感染対策を施し、混乱もなく順調だ」とシュテファニはシーズン序盤を振り返った。

 一方シュリューターは「昨年の経験を下に開幕前には多くのエネルギーを注ぎ込み、感染拡大防止への対策準備を行った。ニュルブルクリンクや他の主催者と共に、行政機関との話し合いを重ねたが、それはレースを開催する上でとても実り多いものだった」と語った。

 そんななか、コロナ禍に揺れた2020年に続き、2021年も7月10日と11日にダブルヘッダーのレースウイークが組み込まれているが、昨年は突然の新型コロナウイルス感染拡大で混乱に陥った影響でレースカレンダーの変更が余儀なくされ、日程調整の関係から土曜日/日曜日にそれぞれ4時間耐久レースを行うダブルヘッダーが苦肉の策として開催された。

 しかし、それが意外にも関係者やファンにも好評で成功に終わったこともあり、通常年に一度シリーズに組み込まれている6時間耐久レースを連続でやってはどうか? というアイデアから、12時間耐久レース案があがっているようだ。

 NLSは通常4時間耐久だが、6時間耐久レースが1戦組み込まれ、それがシーズンのハイライトといえる存在であった。しかし、現在計画されている12時間耐久レース導入が決定すれば、1シーズン中に4時間、6時間、12時間という3パターンのレースが楽しめるようになる。それにより4時間や6時間の際とは異なったポイントシステムが採用されるべきとあり、公平さを考慮して特別ポイント制度が設けられるようだ。

 12時間耐久レース導入計画に関しては、すでに大会スポンサー企業や関係者との話し合いを重ねている最中というが、現時点では前向きな検討がなされているとのことから、今後はその詳細について検討を行っていくという。

 またNLSではアマチュアチームやドライバーが参加する一方で、プロのレーシングチームやドライバーもシリーズを通して数多く参戦しており、『プロスポーツ』としての商業的興行収入で生計を立てる企業や人々が数多く存在する。

 ニュルには欠かせない観客導入に関しては2020年は全戦において断念せざるを得ず、グランプリコースのスタンド以外にも、ノルドシュライフェのギャラリーコーナーの意入り口は封鎖され、警備員や警察の巡回を強化し、観客らには自宅観戦を呼び掛けたが、ニュルへ訪れるのを自粛するファンのために、大会スポンサーでもあり、また2台のBMW M6 GT3で参戦するローヴェ・レーシングの親会社が中継ヘリコプター導入のスポンサーに名乗りを上げ、オンボード映像配信の強化を図るにはH&Rが協賛するなど、参加者全体が協力し、自宅観戦を余儀なくされたファンの為に従来よりも中継を強化したことにより高視聴率をマークしているとのことだ。

 今後の感染率や感染拡大状況を考慮し、現地観戦者用の安全衛生コンセプトに行政機関からの認可が下りれば、即時チケットの発売を開始する可能性があるという。

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