「タイのこと忘れないで」 タイ国政府観光庁とJALら、成田で海外気分フライト

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2021年05月15日 17:01  TRAICY

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国内にいながら海外旅行気分を味わってもらおうと、日本航空(JAL)と成田国際空港(NAA)は5月15日、タイ国政府観光庁と共同で、国際線機材を使った成田空港発着の周遊フライト「チャーターDE海外旅行気分を満喫!〜タイ〜」を実施した。

成田空港を正午に出発し、午後3時30分に帰着する約3時間30分の周遊フライトで、空港内や機内ではタイ国政府観光庁が「少しでもタイ旅行気分を味わってほしい」と様々な催し物を用意した。参加したのは抽選で選ばれた161人で、JALによると定員に対して4倍の応募があったという。同社とNAAによるこの趣旨のイベントは3回目で、1回目は「シンガポール編」として昨年12月、2回目は「台湾編」として4月3日に実施している。いずれも応募数が定員を大きく上回る人気イベントとなっている。

あくまで“海外旅行気分”のため、チェックインは第2ターミナルの国内線カウンター。参加者はカウンターで渡された搭乗券とパスポート風の台紙を手に、保安検査場の近くに設けられた入国審査風のブースを通る。ブースにはタイ国政府観光庁のスタッフが立ち、参加者にあいさつを交わしながら、パスポート風の台紙に“入国スタンプ”を押した。

出発待合エリアに特設されたステージでは、首都圏でタイ文化の普及活動を行っているタイ舞踊団「バーンラバム」が伝統の踊りを披露。タイに関するクイズコーナーも用意された。イベントには駐日タイ王国大使館のシントン・ラーピセートパン特命全権大使も携わっており、参加者に向けて、「自由に行き来ができなくなっている間に、タイのことを忘れないでほしいとこのイベントを企画した。楽しんでほしい」と呼びかけた。

▲駐日タイ王国大使館 シントン・ラーピセートパン特命全権大使(左)、タイ国政府観光庁東京事務所 セークサン・スィープライワン所長

フライトは国際線用のボーイング767-300ER(機体記号︰JA618J)を使用し、便名はJL9999便(運航上の便名はJL4981便)。タイ語で数字の「9」は「前に進む」という意味の言葉と発音が似ているため、縁起の良い数字とされている。便名には、この苦境を乗り越えて、タイで再び日本の観光客を迎えたいという願いが込められているという。

JL9999便は成田空港を出発後、新潟市上空を経由し、東北地方を横断して北海道上空へ。新千歳空港付近を通って関東方面に南下し、「8の字」を描きながら東日本上空を周遊した。機内では、「ガイガパオ」(鶏の挽肉炒め)をメインとした食事が提供されたほか、旅行券などが当たる抽選会が行われた。

JALとNAAは今後、オーストラリア政府観光局の協力による「オーストラリア編」のイベントを6月12日に予定している。

▲入国審査風ブースに立ち、参加者と交流するシントン大使

▲パスポート風台紙と模擬入国スタンプ

▲タイ北部の伝統舞踊「フォン・ナタ・ウェンピン」を披露する「バーンラバム」

▲参加者に踊りを披露した「バーンラバム」のメンバー

▲舞踊団のメンバーと記念撮影する参加者

▲舞踊団のメンバーと、タイ国政府観光庁のキャラクター「ハッピーちゃん」を持つJALのスタッフ

▲JL9999便のゲートを通過する参加者

▲JL9999便に乗り込む参加者

▲JL9999便を見送る「バーンラバム」のメンバー

▲JL9999便を見送る「バーンラバム」のメンバー

▲機内で提供されたビジネスクラス用の食事

▲機内で提供されたエコノミークラス用の食事

▲タイ国政府観光庁から参加者に配られた記念品

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