筒香、秋山の低迷で“日本人外野手”の評価急落 広島・鈴木誠也の米移籍に影響か

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2021年05月15日 18:00  AERA dot.

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写真広島・鈴木誠也 (c)朝日新聞社
広島・鈴木誠也 (c)朝日新聞社
  レイズ筒香嘉智が5月11日(以下、日付は現地時間)、メジャー出場の前提となるロースター40人枠から外された。チームのキャッシュ監督は苦渋の選択だったと述べたが、球団として当然の判断だった。

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 今季の成績は26試合に出場し、打率.167、0本塁打、5打点。メジャー1年目の昨季も51試合に出場して、打率.197、8本塁打、24打点と苦しんだ。コロナ禍という特殊な状況下だったことを差し引いても不甲斐ない成績だった。今後はマイナー降格でチームに残るか、FAとなり他球団へ移籍するかなどの選択肢もあるが、これまでの結果を見る限り、米国では厳しい戦いが続くと言わざるを得ない。

「レイズはここまで我慢した。守備力は低く、スピードがある訳でもない。パワフルな打撃が売りでクリーンアップを期待された打者がこの数字。開幕早々からリリースされる噂はあった。昨年、何度か見せた長打力が期待されていたが、最後まで応えられなかった」(スポーツ新聞MLB担当記者)

 筒香は19年オフ、ポスティングシステムを利用してレイズに入団。2年総額1200万ドル(約13億1000万円)の契約に加え、譲渡金として240万ドル(約2億6000万円)がDeNAに支払われた。今季年俸は700万ドル(約7億6000万円)と決して手頃な選手ではない。

「ポスティング制度での獲得リスクを露呈した。米国で経験のない選手であるとともに、譲渡金までかかる。それなら米国で実績のあるFA選手を獲得した方がハズレは少ない」(エージェント会社関係者)

 19年オフに筒香とともに海を渡った秋山翔吾(前西武)も苦しんでいる。筒香とは違い、海外FA権を行使して米移籍を果たした秋山は、レッズと3年総額2100万ドル(約23億円)という好条件で契約を結んだ。しかし、メジャー1年目の昨季は54試合に出場し、打率.245、0本塁打、9打点、7盗塁と満足のいく結果は残せなかった。

 今キャンプでは夫人の事故でチームから一時離脱し、オープン戦では左太もも裏を痛め開幕に間に合わず。マイナー施設でリハビリに励み、5月7日にメジャーに合流するもこれまで16打数3安打(5月14日時点)と結果が出ていない。

「イチロー(マリナーズ他)ほどではないが、似たようなタイプと期待された。俊足で、外野守備は上手いので(その部分では)戦力にはなっているが、打撃が弱すぎる。高額契約なので起用したいところだが、チームの勝利を考えれば、余程の結果を出さなければバックアップ要員となる。筒香同様リリースされる可能性もある」(スポーツ新聞MLB担当記者)

 00年代には日本人外野手の評価が高まった。イチローはメジャー殿堂入りが確実視されるほどの活躍をし、松井秀喜(ヤンキース他)は09年ワールドシリーズMVP獲得などでニューヨークのレジェンドとなった。その他にも新庄剛志(メッツ他)、田口壮(カージナルス他)、福留孝介(カブス他)は大活躍とまではいかないが、それなりの結果を残した。

 それまでは野茂英雄(ドジャーズ他)らの活躍で投手の評価は高かったが、「野手もメジャーでやれる」という信頼を勝ち取った。

「松井稼頭央(メッツ他)などが苦しんだ内野手とは対照的に、外野手は結果を残す選手が多かった。イチローや松井ほどではなくとも、即戦力と考え獲得する球団も現れた。期待値が高い分、契約内容も良くなった。しかし逆を言えばハードルが高くなり、相応の結果が求められる。ビジネスとして当然だが、使えないと判断された選手への対応も早くなった」(エージェント会社関係者)

「内野手の二遊間などは、中南米系のような桁外れの身体能力が攻守に必要。外野手は日本人選手のような技術、俊敏性などがあれば守備でも戦力となれる。問題は打撃だが、筒香は松井的なパワー系、秋山はイチロー的なスキル系として期待されていた。しかし2人ともメジャーレベルには達していなかった」(MLBアジア地区担当スカウト)

 昔とは年俸の水準が違うとはいえ、筒香や秋山の契約内容はイチロー、松井の初年度と比べても遜色はない。しかし、グラウンドではお金に見合うだけの価値を見せられていない。今後、メジャーに挑戦する日本人外野手に対する査定が厳しくなることが予想される。

「影響を最も受けそうなのは、広島・鈴木誠也。米国球界関係者の間で、名前は知れ渡っている。身体も大きく、走攻守すべてが揃っていて、クリーンアップを任せられると言われていた。しかし最近は日本人外野手の打撃成績が悪過ぎる。大谷翔平(エンゼルス)はインパクトを残しているが、それも『二刀流』というのが大きい。日本人外野手の再評価を始めた球団も多い」(MLBアジア地区担当スカウト)

「本人(鈴木誠也)が希望すれば、広島球団もメジャー挑戦を認める可能性が高い。しかし今年は内容、結果ともに悪い。メジャー側がリスクヘッジのため再調査するのなら、最悪のタイミングと言わざるを得ない。仮に契約しても好条件では難しそう。また鈴木が自身の成績に不甲斐なさを感じており、ポスティング制度での今オフのメジャー挑戦は断念する可能性もある」(広島担当記者)

 今季は大谷が、ホームランを量産するなど打撃で目立っているが、一方で日本で実績十分の筒香、秋山は低迷。メジャー球団の日本人外野手に対する評価は落ちている。鈴木など将来的にメジャーを目指す選手にも影響を与えそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • まさたかも行きたがってるというか希望あるみたいやけどどうなるんやろかね。打撃はともかく守備走塁の貢献度はほぼ0やからね。 https://mixi.at/a8jfUph
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  • イレギュラーだらけの昨シーズンに加えて先週出はじめなのに秋山低迷とかホント何いってんの?ゴミ記事。
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