これぞ一眼レフ ペンタックス「K-3 III」で味わうファインダーをのぞく楽しさ

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2021年05月16日 07:11  ITmedia NEWS

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写真PENTAX K-3 IIIに「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」を装着
PENTAX K-3 IIIに「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」を装着

 2021年春、久々にめちゃ一眼レフらしい一眼レフが登場したって感じなのがリコーイメージングのPENTAX「K-3 Mark III」。



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 業界全体がミラーレス一眼へシフトする中、一眼レフオンリーなのがPENTAX……といっても、PENTAXはミラーレス一眼を手がけてないというとウソになるので注意なのだが(マークニューソンデザインのユニークな『K-01』やコンパクトデジカメ用の小さなセンサーを搭載した『PENTAX Q』があった)、ミラーレス一眼へシフトしない唯一のカメラブランドといって過言じゃない。



 そんなPENTAXが新たに開発したデジタル一眼レフはどんなカメラなのか。



 簡単にいえば、デジタルならではの機能を遠慮なく詰めこみつつ、一眼レフらしさをより進化させたカメラだったのだった。



●デジタル一眼レフを追求したK-3 III



 K-3 IIIはAPS-Cサイズセンサーを搭載したハイエンドのデジタル一眼レフカメラ。いや、ハイエンド機というよりは、印象としては個性的な「基幹一眼レフ」。



 そもそもKシリーズ自体が個性的なのでその辺の話も踏まえつつ見ていきたい。



 まずボディは防塵防滴耐寒の頑丈さ。



 イメージセンサーの画素数は2573万画素。PENTAXなので伝統のセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正を持つ。



 質実剛健的頑丈さとボディ内手ブレ補正はKシリーズの特徴だ。



 ファインダーを覗くと「手ブレ補正効いてないやん」と思うけど、光学ファインダー像はセンサーを経由してないので効いてないのは当たり前である。



 その光学ファインダーは一眼レフの一眼レフたる所以であるからして、すごく力が入っている。「光学」ファインダーなのでセンサーサイズが小さいとファインダー像も小さくなるのだけど、K-3 IIIは約1.05倍と大きくて見やすい。たぶん、APS-Cサイズセンサーの一眼レフでは一番大きくて優秀なファインダーだ。



 ファインダー内の情報も複数のパターンから選べる。



 シャッターもユニットも新しくなり、音もタイトでミラーショックもほとんど感じない。最新の一眼レフって感じだ。



 AF測距点は全部で101点(選択可能なのは41点)と一眼レフとしては非常に多く、新しく背面に追加された測距点レバーを使えば瞬時にAFポイントを指定できる。



 さてPENTAXの一眼レフの特長はその多彩な操作性とデジタルならではの高機能がいい感じに融合している点にあると思う。



 例えばPENTAXの伝統となった撮影モードの多彩さ。



 撮影モードダイヤルにはP/Tv/Av/Mに加えて、Sv(ISO感度優先オート)、TAv(シャッタースピードと絞り優先オート)があり、絞りとシャッタースピードとISO感度の3つを等価に扱っているのが面白いところ。



 でもって、3つある電子ダイヤルをくりくりいじりすぎると適正な設定から意図せず外れたりするので、必要に応じてそれをリセットするグリーンボタン。



 一度分かってしまうと実によくできてるのだ。



 多彩な撮影モードに3つの電子ダイヤルとなるとモートに応じてダイヤルの機能が変わってくる。これが面白いほどややこしい。



 まあその辺は使いやすいようにカスタマイズする。



 特に上面にあるスマートファンクションダイヤル(上記設定画面で「E」と書いてあるもの)はS-Fnボタンを押すたびに機能を切り替えられるようになっており、電子ダイヤルと組み合わせて多彩な操作ができる。



 個人的に感心したのはISO感度周り。スマートファンクションダイヤルを回してISO感度を変えられるのだが、ISOボタンを押すと自動的にAUTOになる。ISOオートとマニュアル設定を自在に切り替えられるのはすこぶる便利。



 慣れちゃうと右手でグリップしたまま、さらに慣れたらファインダーを覗いたまま、撮影のシチュエーションや撮りたいイメージに合わせてさっとセッティングを変えられるのがK-3 IIIなのだ。



 左側面を見ると、マウント部の脇に縦にボタンがいくつもならんでいる。SR(手ブレ補正)、RAW、AFモード、フォーカスレバーといった具合。



 これもまた左手でちゃんとレンズを支えると、その親指ですぐ押せるに位置にあって使いやすい。



 特にRAWボタンは、普段JPEGで撮っていても必要な時だけRAW+JPEGに切り替えられるという便利さがある。



 PENTAXならではの工夫だ。



 これらのボタンは自在にカスタマイズできる。



 まあなんというか、カメラを手に馴染ませて自在にコントロールし、撮りたいイメージに合ったセッティングに瞬時に切り替えられるわけで、電子ダイヤル3つにスティックに十字キーまであって慣れないと大変ではあるのだが、それがKシリーズらしさなのだ。



●アレコレ撮ってみる



 ではそんなK-3 IIIを抱えてあれこれ撮ってみる。



 今回、超広角から望遠まで4本ほどレンズを借りたののだが、まずは超広角ズームでのガスタンクから。



 「HD PENTAX-DA★ 11-18mm」。HDでスターレンズなので、まあ新しくて高性能なシリーズである。



 これが実に良い。



 超広角の11mmでもう1枚。



 続いて、20-40mmという扱いやすいLimitedレンズ。K-3 IIIのWebサイトなどでも使われており、スナップ用の標準ズームと思っていい。デザインも合ってる。



 小型軽量でデザインもいいので、持ち歩きたくなる。35mm判換算で30-60mm相当の2倍ズームであるが、使ってみるとあまり困らない。



 というわけでポートレートを。



 このレンズ、歩きながら気になったモノをさっと撮れるので日常使いにいい。



 K-3シリーズはいくらでもISO感度を上げられるってのも特徴の1つ。夜の撮影にも強い。



 夜の公衆電話をISO12800で。



 さらにF8まで絞って手持ちの夜景撮影。さすがにISO51200まであげるとノイジーだけど、手持ちでシャッタースピードを上げたい、あるいは絞り込んで撮りたいとき。



 で、さっき「いくらでもISO感度を上げられる」と書いた。さすがに「いくらでも」はないけれども、最高でISO160万まで指定できるのだから、過言じゃないんじゃないだろか。



 まあ実用になるかといわれるとアレだけれども、高感度時の写りを感度を変えながら撮影し、中央部を切り出して並べてみた。さすがにISO160万が必要なシチュエーションってなかなか思いつかないけど。



 続いて、50mm F1.4のHDコーティングスターレンズ。ハイエンドレンズでのポートレートだ。フルサイズ用のレンズだがK-3 IIIにつけると77mm相当のほどよい中望遠レンズになる。



 絞り開放で撮ってもボケがきれいで素晴らしい。フォーカスには気をつけなきゃいけないけど(大きくフォーカスが外れたカットがあったので等倍でチェックしたら風であおられた髪の毛数本に来てた)。



 最後は望遠レンズで。



 携帯性を重視して70-210mm F4をセレクトしてみた。



 このレンズ、最大撮影倍率が0.48倍(APS-Cサイズ一眼レフに装着した場合)と高いのでテレマクロ的に使える。



 これは実にいい。



 連写はAF-C時で最高で秒10コマ。AF速度はレンズによって大きく変わるが、きっちりと追ってくれる。



 他にもPENTAXならではの多彩な機能……例えばローパスセレクターや、4枚撮って合成して解像感を上げるReal Resolution、細かい画質設定や、撮影直後の画像がRAWデータのままバッファに残っているので撮影後にカスタムイメージを使って保存し直したりRAWで追加保存できるなど、1つずつ取り上げたらキリがないのでこの辺で。



 最後になったけどライブビューの話も。もちろんライブビュー機能も付いており、上面のダイヤルで切り替えられる。



 ただ、背面のモニターが固定式であることや、ライブビュー時は顔検出は効くものの、コントラスト検出AFになる(像面位相差センサーではない)のでミラーレス一眼ほど快適ではない。



 というわけで、あくまでも光学ファインダーを覗いて一眼レフとして撮影を楽しみたい人の趣味性が高い味わい深い使いこなしがいのあるカメラがK-3 III。



 PENTAXのAPS-Cサイズ一眼レフの集大成って感もあり、長く愛される製品になると思う。


このニュースに関するつぶやき

  • ペンタックスはリコーの一眼ブランド名と考えた方がしっくりくる。アストロトレーサーは欲しい。 https://youtu.be/_SkfinnHdVQ
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  • 買うexclamation がっexclamation まだちょっと高い。(自爆) 現在このカメラの前の型のKー3兇鮖藩冀罎世レンズも電池も共通で使い回せる。 発売直後はまだ高いからもうちょっと待って安くなって来たら手に入れよう。 https://mixi.at/a8kMy0l
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