達川氏が中日・根尾の犠打連続失敗に苦言「天国の野村監督は怒ってる」

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2021年05月17日 06:52  ベースボールキング

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中日・根尾昂
◆ 塩見の好守には「新庄を思い出した」

 ヤクルト2勝で迎えたバンテリンドームの一戦は、中日が土壇場9回に京田陽太の同点打で追いつきドロー。16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた達川光男氏は「やっぱり野球は外野の守備と犠打ですね」と、試合の勝敗を分けたポイントを振り返った。

 まず1つ目に上げた「外野の守備」はヤクルトの好プレー。ヤクルト1点リードの8回一死一塁の場面で、木下拓哉の飛球が左翼線を襲うも、途中出場していたドラ5ルーキーの左翼手・並木秀尊が自慢の快足を飛ばしてダイビングキャッチ。同点の9回には一死一三塁から福田の中飛で三走・大島洋平がタッチアップを試みたが、これを中堅手・塩見泰隆がワンバウンドのストライク送球で刺し、併殺でゲームセットに持ち込んだ。

 ラストプレーとなった塩見の好返球について、達川氏は「これはもう話にならんですね…。すばらしい鉄砲肩。日本ハム時代の新庄(剛志)を思い出しましたよ」と、メジャーリーグでも活躍した名手の名前を引き合いに出して称賛した。

 一方、もう一つのポイントに上げた「犠打」は中日・根尾昂のまずかったプレー。根尾は1点を追う7回無死一塁の場面で9番・柳裕也の代打として登場するも、送りバントを決めきれず、結局空振り三振。根尾は9回一死一塁の場面でもバントを試みたが捕手への小フライとなり、2打席連続で走者を送ることができなかった。

 この犠打失敗について、達川氏は「野村(克也)監督に言われたことがあるんですよ。『達川、1点欲しいときの犠打はな、1本のヒットに勝るのよ。わかるか?』」と、名将と交わしたやり取りを懐古しつつ、勝負所での“犠打”の重要性を力説。

 「天国の野村監督は怒ってますよ。『根尾、犠打をバカにしてたら野球にならんで』って…」

 近年の野球では一死を与える犠打を避ける強硬策で大量得点を狙う傾向も見られるが、中日はリーグワーストのチーム打率に沈んでおり、この日は1点を争う投手戦。勝負所でのバントミスが今季6度目のドロー止まりに終わった原因の一つといえそうだ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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