乗るなら今? 外車デビューに最適な5台を徹底比較 第5回 ドイツ車から始めよう! フォルクスワーゲン「ポロ」なら間違いなし

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2021年05月17日 07:41  マイナビニュース

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フォルクスワーゲン「ポロ」は初めての“外車”として間違いのない選択肢だ。現行モデルはこれまでよりも少し立派な体格となったが、扱いやすいサイズ感であることに変わりはないし、端々から感じられる“ドイツ車らしさ”は健在。高速道路を走るたびに嬉しくなるようなクルマに仕上がっている。

○「ゴルフ」の弟分として登場

“外車デビュー”にふさわしいVWのモデルとしては、2012年にデビューしたスモールハッチバック「up!」を取り上げたいところだったのだが、残念ながらこのクルマ、2019年に生産終了となってしまった。現在のVWでエントリーモデルを探すとすれば、up!よりも1サイズ大きい「ポロ」ということになるだろう。

ポロの歴史は意外と古く、初代が登場したのは今から46年前の1975年のこと。名車「ゴルフ機(1974年発売)の弟分として登場した初代ポロは、全長3.5mちょいのシンプルなFF・2ボックス(前輪駆動のハッチバック)スタイルだった。0.9リッターの4気筒エンジンで700キロ弱の軽量ボディを135km/hまで引っ張り、文字どおりVWのボトムレンジを受け持つという立ち位置を確保したのである。

2代目ポロは「ゴルフ供廚茲2年早い1981年にデビュー。以降、5代目となる先代モデルまでは、全長4m、全幅1.7mを超えない5ナンバーモデルとして、世界で1,400万台以上という好調な販売台数を記録した。その途中には先のup!や「ルポ」(1998年〜2006年)など、ポロより小さなボディを持つモデルが登場したので、3代目の途中からは、VWの最小モデルとはいえなくなっている。
○立派になった現行の6代目「ポロ」

6代目となる現行モデルは2018年に発売となった。VWが新たに開発したモジュラープラットフォーム「MQB」を採用したボディは、ついに全長4m超(4,060mm)、全幅1.7m超(1,750mm)と3ナンバーサイズ化。ついでにいうと、全高は先代より25mm低い1,450mmで、ホイールベースは80mm長い2,550mm。全体の印象としては低くて長くて幅広い、兄貴分のゴルフに似た立派なボディに仕上がっている。現行ポロのデビュー当時、筆者も試乗会に参加し、初見で「これ、ほとんどゴルフかも」と思ったことを強く覚えている。

デビュー時のラインアップは、1.0L直列3気筒ターボを搭載する「TSI トレンドライン」「TSI コンフォートライン」「TSI ハイライン」の3グレードだったが、少し遅れて1.5L直列4気筒ターボの「TSI Rライン」、2.0L直列4気筒ターボの最強モデル「ポロ GTI」が追加となった。

2020年12月には各グレードの装備が充実。VWの純正インフォテインメントシステム「Ready 2 Discover」を全モデルで標準化して利便性を高めたほか、会社ロゴの変更(2D化)にともない、ボディに装着するロゴマークの意匠変更を行っている。さらに、ベースグレードのTSI トレンドライン(229.9万円)にはオートライト/レインセンサー、自動防眩ミラー、アレルゲン除去機能付きフレッシュエアフィルター、マルチファンクションステアリングホイールなどを追加装備。TSI コンフォートライン(259.9万円)にはLEDヘッドライトとレザーマルチファンクションステアリング、スマートエントリー&スタートシステムの「Keyless Access」、TSI ハイライン(284.9万円)にはパドルシフトが新たに搭載された。

上級のTSI Rライン(310.9万円)やGTI(369.9万円)がある中で、外車デビューにオススメできるグレードは価格の手ごろなトレンドラインや最量販グレードのコンフォートラインになるのだが、試乗のため借りた広報車は上位モデルのTSI ハイラインだった。
○小さくてもあふれる“ドイツ車らしさ”

さてさて、久しぶりに乗るポロの走りはどうなのか。

フロントに横置きされているのは、たったの1.0Lという極限までダウンサイジングされた3気筒ターボ。標準モデルのどれもが搭載する共通のエンジンだ。最高出力は95PS/5,000rpm、最大トルクは175Nm/2,000〜3,500rpm。バランサーシャフトなしという設計にもかかわらずプルプルとよく回るので、1,160キロのボディを過不足なく加速させてくれて誠に気持ちがいい。

トランスミッションの7速DSGは、ツインクラッチという構造上、ゼロスタートの部分で少し引っかかるような動きを見せることがあるけれども、走り出してしまえばシフトショックが少なく、アクセルの踏み込み量に連動して効率よく路面に力が伝わっているような感覚が味わえる。

絶対スピードとしてはそんなに速い方ではないけれども、MQBによる剛性感のあるボディと、しっかりと踏ん張るサスペンションによってフラットな姿勢を保ちながら走る姿は、「これこそドイツ車だ」といってよい。そのフラット感は、速度の増加に比例してどんどんとよくなるので、高速道路を走るたびに「買ってよかったな」と思うことだろう。

ハイラインが装着する195/55R16のプレミアムコンタクトタイヤ(コンチネンタル)は、路面の凹凸によってはわずかにショックを伝えてくる場面があるものの、これもドイツ車らしいところ。コンフォートラインやトレンドラインが装着する15インチタイヤなら、乗り心地に関してはさらによくなるはずである。

リアのラゲッジルームは奥行き650mm、幅1,000mm、高さ690mmの2段フロア構造。容量は通常時で351Lを確保するが、シートを全て倒せば広大な空間が出現する。

装備面では、オプションの「テクノロジーパッケージ」(7.15万円)と「セーフティパッケージ」(9.9万円)を装着したモデルだったので、フルデジタルの左右メーターパネルの表示方法をいろいろと変えてみたり、スマホとクルマを連携させて音楽を聴いたり、スマホをワイヤレスチャージしたりと、最新の快適サービスを享受できた。これらのオプションはほかのグレードでも選択可能だ。「Discover Proパッケージ」(23.1万円)を装着すれば、全車速のアダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキープアシストを連動した追従運転が使えるようになる。

「外車といえばドイツ車」のイメージをお持ちの方なら、少し高価になるけれども間違いない選択となるのが「ポロ」だ。

原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。 この著者の記事一覧はこちら(原アキラ)

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  • 外車なんて故障したら部品取り寄せも大変。修理費用も高額。国産車に乗れ!
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