医療現場にもあった爛錺チン不安瓩殆柿魁帖峭颪やれないなら」情報発信を担うため立ち上がった医師たち

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2021年05月18日 07:00  ウィズニュース

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写真根拠のあるワクチンの情報を届けようと、医師たちがボランティアで立ち上げたサイト「こびナビ」=こびナビのサイトより
根拠のあるワクチンの情報を届けようと、医師たちがボランティアで立ち上げたサイト「こびナビ」=こびナビのサイトより

科学的根拠に基づいた新型コロナウイルスのワクチン情報を届けようと、医師たちがサイト「こびナビ」(https://covnavi.jp/)を立ち上げました。代表になったのは医師の吉村健佑さん(43)。周囲に「ワクチンがなんとなく不安」と感じる医療従事者がいたことから、「危機感をおぼえた」と始めた情報発信。ボランティアで発信に取り組む、その理由とは――。

<略歴>吉村健佑さん:1978年生まれ、精神科専門医・指導医、公衆衛生修士、医学博士。
専門は医療政策、公衆衛生、メンタルヘルス。2019年8月から千葉大学病院次世代医療構想センター長・特任教授。2007年千葉大学医学部を卒業、東京大学大学院・千葉大学大学院修了。元厚生労働省医系技官。2020年4月から千葉県の新型コロナウイルス感染症対策本部事務局に参画し、重症者の入院調整などに取り組む。2020年12月からは厚生労働省成田空港検疫所検疫課の医員として、検疫の現場で陽性者の健康管理にあたる。
2021年2月、一般社団法人保健医療リテラシー推進社中を設立、代表理事に就任。法人の新型コロナワクチン啓発プロジェクト「こびナビ」代表として活動する。

【Q&A画像】1年で開発されたワクチンは安全?その有効性は? 医師たちが「よくある質問」を作成

ネガティブな反応への危機感
新型コロナウイルスのワクチン啓発サイト「こびナビ」は、医師や看護師らがボランティアで作成し、2月に立ち上がりました。
こびナビ代表の吉村さんは、「当時は、ワクチンに対して不安感をおぼえる医療従事者もいました。このタイミングでネガティブな反応があふれてしまうと、ワクチン接種が進まないのではないかと危機感を覚えました」と振り返ります。

それから3カ月が経って高齢者への接種も始まり、「早く打ちたい」という声も聞かれます。
「ワクチンに関して『危ないからやめよう』という論調は少なくなってきました。根拠のある情報が届いている手応えを感じています」

「上流を止めないときりがない」
1年前の春から千葉県のコロナ対策本部に招集されていた吉村さんは、重症患者の入院調整などにあたってきました。
しかし第3波ぐらいから入院患者の要請数が急増し、行き先を決めるのが難しくなってきます。「受け皿をいくら準備してもきりがない。上流を止めないといけない」

コロナを抑えるには、手洗いやマスク・3密を避けるといった感染予防、検疫などの水際対策、そしてワクチンの三つが鍵となります。
成田空港の検疫官も務めている吉村さんは「感染初期ではウイルスを検出できない例もあり、水際対策と感染予防だけでは限界があります。最後の手段がワクチンと考えました」と指摘します。

「あなたは打ちますか?」と聞いても…
しかし2021年初めごろは、吉村さんの周囲の医療従事者でも、根拠をもとにしたワクチンの安全性・有効性を理解しておらず、「承認されたスピードが速くて不安」「怖いから様子をみたい」といった反応が多かったといいます。
また、メディアでは街頭で「あなたはワクチンを打ちますか?」とインタビューする様子も流れていました。

「ワクチンの安全性・効果といった情報とセットで報道しないと意味がありません。SNSでも不安を煽るような情報が散見されていました」
このままではワクチンへの忌避感が高まってしまうのではないか……という危機感をおぼえたといいます。

自分たちでやるしかない
アメリカやWHO(世界保健機関)は分かりやすいホームページをつくって啓発活動をしています。しかし厚労省の知人の話を聴くと、啓発活動は重要と認識しながらも、ワクチン自体を各自治体にどう行き渡らせるかという流通計画で手いっぱいでした。

1月下旬、吉村さんのほか、アメリカで働く医師や、看護師・医学生ら10人ほどでオンラインミーティングを開き、「自分たちで啓発をするしかない」と結論づけました。
すぐにサイトの制作が決まり、代表は国内で活動する吉村さんが引き受けることになりました。
全員がボランティアで情報を用意し、1週間ほど後にはホームページを開設。デザイナーにも入ってもらって見やすいサイトづくりを心がけました。

当初は吉村さんらが自腹を切ってサーバーを借りるなどの必要経費を捻出していましたが、あっという間に100万円ほどがかかってしまいました。そこでクラウドファンディングを実行したところ、3月末までにのべ2000人から3000万円を超える支援が集まりました。

「ワクチン情報はこびナビを見てね」
吉村さんは、寄付が集まったことはもちろんうれしかったと振り返りますが、それに加えて「実家の親にこびナビを案内したら、接種に賛成してくれるようになりました」「『ワクチンの情報はこびナビを見てね』の一言で済むようになりました」といった応援コメントにも励まされたそうです。

顔と名前を出してワクチンの重要性を訴えていると、SNSでは「コロナは存在しない。違うというなら証明しろ」といった牘∨渡性瓩瓩い晋誓發鳳洞舛気譴織灰瓮鵐箸筺⇔篝鼎傍掴世できない誹謗中傷が投げかけられることもあるといいます。
「それでも公衆衛生を学んだ者として、自分がやるべきだと思いました。覚悟は必要ですが、やるしかないからやっています。仲間たちがいるのが本当に救いです」

「公衆衛生の向上に貢献したい」
もともと吉村さんが医師を志したのは、知的障害のある弟の影響でした。
「彼には障害がありますが、好きなこともやれて幸せだと思います。それでも進学などにはチャレンジする機会がなかなか回ってこないのが現状。自分には幸い頑張れる機会があり、大学に行くこともできた。だったら頑張って医者になって、弟のためになれるといいなと考えました」

いったん東大教養学部に入学しますが、医師の夢を諦めきれず、大学の図書館で赤本を解いて受験勉強。中退して千葉大医学部へ入学しました。
念願かなって精神科医となりますが、「患者さんは99%の時間を診療室の外で過ごしています。その外をみていこうと考えると、精神医学だけでは十分ではありません。保健・医療・福祉の全体を支える『公衆衛生』というフィールドを学びたい」と、医師になって5年目で東大の大学院で公衆衛生学を学びます。

吉村さんは「医師法には、『医師は、医療及び保健指導を掌(つかさど)ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする』と書いてあるんです。医療や保健指導は手段の一つ。医師は社会に貢献するべきだと考えています」

不安感をやわらげる
吉村さんの所属する千葉大では、事前のワクチンの情報発信が奏功して接種希望者が94%に。一方で、県外の別の医療施設ではワクチン希望者が6〜7割にとどまったところもあったそうです。
「不安感をやわらげるには、正確な知識とともに、『周囲のみんなが打っているのも見えて、大丈夫そう』という感覚も大事だと思います」と話します。

こびナビでは、サイトでの情報発信だけでなく、地域の医師会や看護協会と連携してワクチンセミナーも開いています。サイトから資料・動画をダウンロードして、待合室に置いたり流したりしている病院もあるそうです。

コロナを終わらせなければいけない
吉村さんは千葉の地域医療に関する政策を考える、次世代医療構想センターのセンター長として、現場の医師たちにヒアリングをして地域医療の課題を浮き彫りにしようと働いています。
本業も多忙ながら、ボランティアで情報発信しようと考える原動力はどこにあるのか――。そう尋ねると、「コロナをなんとか終わらせなければいけない、という一点です」という言葉が返ってきました。

「よく言われる経済損失だけではありません。コロナ禍で子どもは厳しい感染予防を学校で強いられています。入学してから一度も通学していない大学生もいますよね。社会全体の損失が大きすぎると考えています」と指摘します。

「医療現場だけでなく、多くの人が疲弊して犠牲になっている。それを解決するには、ワクチンに関する正確な情報を伝えて、接種率を上げ、集団免疫の獲得に期待していくしかない。公衆衛生を専門でやっている者として恥ずかしくないよう、しっかり活動していきたいと思っています」

このニュースに関するつぶやき

  • こういう、専門職の発信する情報をきちんと読んだうえで、各々が判断すれば良いよ。難しくて読めないという人は無理に意見を言わなくていいのでは?
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  • 新しいタイプのワクチンで、中長期的な副反応は誰も知らないのに接種を呼び掛ける医者を信用する気にはなれませんね。
    • イイネ!15
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