オリックスが借金返済に再び王手! 本塁打攻勢でロッテに競り勝つ

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2021年05月19日 06:42  ベースボールキング

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オリックス・モヤ
◆ もう貧打とは呼ばせない?!

 オリックスが本塁打攻勢でロッテに競り勝ち、借金返済に再び王手をかけた。

 2回にエチェバリアの適時二塁打で先制を許したオリックスだったが、すぐに反撃できるのが今季の強み。その裏、モヤが「完璧だった。いつもと同じようにいいスイングをして、いい打席にしようと思っていたから、いい結果になってくれてよかった」と自画自賛のバッティングで中堅の5階席上段へ特大のソロ本塁打を放ち、反撃の口火をきった。

 すると3回には一死から福田周平が左中間二塁打で好機を作り、続く宗佑磨も左中間二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。この日も1、2番が機能し、「宮城が頑張って投げていたので、何とか同点に持っていけるよう、粘って出塁しようと思っていた。タイムリーになってよかった」と、殊勲の打席を振り返った宗。後ろにつなぐ意識で臨んでいることが、好結果を生んでいるようだ。

 4回にはT-岡田が「(カウントを)追い込まれていたので、何とか走者を先の塁に進めようと打席に入った。甘く入ってきた球をしっかりととらえることが出来た」と、中堅へ今季4号の2ラン。通算190本目の本塁打を放ち、1つの区切りとしてきた通算200号の達成も見えてきた。

 再び援護をもらった先発の2年目左腕・宮城大弥だったが、勝利投手の権利がかかった5回に2ランを浴び、この回限りで降板。しかし、6回にモヤが右翼席へこの日2本目のアーチをライナーで描き、勝ち越しに成功。この日の試合までで、リーグ最多のチーム本塁打(40本)を記録していたオリックスとロッテだったが、この夜の3本塁打でオリックスがロッテを1本上回って単独首位となった。


 また、8回にはヒットで出塁した走者を確実にバントで送り、2つの四球を選んで満塁としてから紅林弘太郎の犠飛で貴重な1点をもぎ取った。大技だけでなく、確実に点を取れるようになったことも、上向き調子のチームを支えている。9回には1点差に迫られていただけに、値千金の犠飛となった。

 抑えを欠くオリックスだが、6回からは、比嘉幹貴、富山凌雅、能見篤史と3投手が1イニングずつをつなぎ、9回はK-鈴木の後、失策で1点を与えたが2年目の村西良太が締めて逃げ切った。これでオリックスは借金返済まで、再びあと「1」に。中嶋聡監督は「みなさんにいつも言われるので、思いっきり意識してみようかなと。全員で戦い、いい野球をしていく」と、山本由伸で勝ちに行くことを宣言した。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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