「密を避けて遊べる」と免許取得者が急増中。ヤマハの水上バイク最新モデルを浜名湖で試乗!

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2021年05月19日 11:41  週プレNEWS

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写真ヤマハのマリンジェット最速のエンブレム「GP」を受け継いだモデル「MJ−GP1800R SVHO」
ヤマハのマリンジェット最速のエンブレム「GP」を受け継いだモデル「MJ−GP1800R SVHO」

ヤマハのマリン事業が60周年を迎え、静岡・浜名湖で最新モデルの試乗会が行なわれた。話題の水上バイクの魅力を探るべく、モーターサイクルジャーナリストの青木タカオが現地に突撃した。

【画像】MJ−GP1800R SVHOとMJ−SuperJet

* * *

■二輪ライターが水上バイクに挑む!

――水上バイクが人気らしいですね。

青木 新型コロナの影響で、3密を回避するアウトドアが人気を呼んでいますが、同じ理由でマリンスポーツも超激アツなんです。20年度の水上バイク免許(特殊小型船舶操縦免許)の合格者数は2万2346人で、前年度比26.7%増を記録しています。

――スゲー! ちなみに免許を取るのにどれぐらいの日数が必要なんスか?

青木 講習1日(学科・実技講習)と国家試験1日の合計2日間で取得できます。費用は6万1700円。実は私も4年前に免許を取得しましたが、本当に楽しいですよ!

――では、陸と水上の二刀流モーターサイクルジャーナリストとして、水上バイクの魅力を教えてください。

青木 今回、昨年マリン事業60周年を迎えたヤマハの最新モデルを浜名湖でガシガシ試乗しました。

――どんなモデルですか?

青木 まず乗ったのが、4気筒エンジンにスーパーチャージャーをブチ込んだ「MJ−GP1800R SVHO」。コイツのパワーは250馬力です。

――マジか!

青木 電子制御式スロットルを採用し、その走りはサーキットの直線をスーパースポーツで全開走行するような爽快感と、みなぎるパワーフィールを味わえます。それでいて切れ味鋭く旋回するので、さすがはコーナリングのヤマハという感じです。猛獣を操るようなダイナミックな走りは水上だからこそで、ヤミツキの楽しさを味わえます。

――操縦方法は陸のバイクと同じ?

青木 右手のアクセル操作はスロットルグリップではなく、レバーになります。また、曲がるときは意識的にハンドルを切らないと船体が傾きません。

――なるほど。

青木 推進力はジェットポンプの噴流で得られ、エンジンと連動するインペラが回転して、船底から水を吸い込み、その水を勢いよく後方に噴射します。ブレーキはなく、スロットルレバーを放せば水の抵抗によって減速します。

――運転は難しい?

青木 自転車やスクーターに乗れれば、誰でも簡単に乗れます。そこも人気の秘密です。ただし、コレはシートが備わったシッティングタイプでの話です。今回初めて乗ったスタンディングモデルはかなり手ごわかった。

――なんスかそれ?

青木 主流はシッティングタイプの3人乗りですが、シートのない競技志向モデルもあるんです。その名も、「スーパージェット」。

1990年に初代が登場して以来、世界中のプロレーサーに愛用されてきた、言うなればレーシングモデルなんですが、最新作は2ストロークエンジンを環境性能に優れる4ストローク化し、1049㎤の3気筒エンジンは101.4馬力を発揮します。

――乗り味は?

青木 軽くてコンパクトな艇体は、ボディワークとアクセル操作でバランスを取るんですが、慣れるまでは立って真っすぐ進むことすらできない。

――ヤバッ!

青木 艇体の関係で水面が近いこともあり、ハンパないスピード感なんです。冗談抜きにアクセルをまともに開けられない。旋回時は即座にイン側に転覆し、水の上に放り出されてしまう。

まぁ、繰り返しているうちに慣れましたが、"人車一体感"はオートバイに匹敵するか、それ以上のものでした。まさに全身を使ったリアルガチのモータースポーツでしたね。

――ちなみに水上バイクの市場規模は?

青木 全世界で年間10万6000台超の市場で、19年度のヤマハは5.1万台を出荷しています。最も売れたのは米国市場で約65%となっています。ちなみに買い替えサイクルも2〜3年のモデルチェンジごとと比較的早いですね。

――日本市場は?

青木 日本マリン事業協会によると2732台が19年に国内で販売されています。

――維持費はどうです?

青木 3年ごとに検査があって、費用は3万円弱です。バイクやクルマと違って、所有することに対する税金はかかりません。整備もエンジンオイルを交換するくらいですからね。まぁ、レンタルもありますし、この疾走感はぜひ味わってほしいですね。

●青木タカオ 
モーターサイクルジャーナリスト。YouTubeチャンネル『バイクライター青木タカオ【〜取材現場から】』。著書に『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み』(秀和システム)など。現役の二輪専門誌編集長

撮影/柳田由人 写真協力/ヤマハ発動機

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