「信頼されるようなキャッチャーに」実戦で経験を積むロッテ育成・ 植田将太

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2021年05月20日 11:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテの植田将太(球団提供)
◆ 4月23日以降はファームで最多のスタメンマスク

 「スタメンで試合に出させてもらっていて、経験をつめて充実していますね」。

 ロッテの育成2年目・ 植田将太は、昨季ファームで35試合に出場しスタメンマスクを被った機会は8試合だったが、今季はファームで19試合に出場して、昨季を上回る14試合でスタメンマスクを被る。

 ファームで開幕からスタメンで出場していた佐藤都志也が4月23日に一軍昇格。一軍の正捕手・田村龍弘が『左大腿二頭筋肉離れ』で4月28日に一軍登録抹消され、同日に江村直也が一軍に昇格した。育成の谷川唯人も4月28日に都内の病院で、『鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術』を行うなど、捕手陣の故障者が相次ぎ、4月の後半から植田が、ファームの試合でスタメン出場する試合が増えた。

 「1試合通して、自分でコントロールするというのがなかなかなかった。たくさん経験させてもらって、より責任感が芽生えてきた。勝ちに貪欲になってきたと思いますね」と、勝ちにこだわる気持ちがより強くなった。

 「同じチーム相手に3連戦で、3試合被らせてもらったりしているので、3連戦のなかで相手バッターが変化しているのか、変化していないのかを見極めながら、3連戦通して抑えていく。まだまだできていない部分が多いですけど、勉強している最中ですね」。試合のなかでしか積めない“捕手”としての経験値を高め、5月7日から9日かけて行われた楽天との二軍戦では、3試合ともフル出場し、3試合全て勝利に導いた。


◆ 試合に出場していないときは…

 ここ最近はスタメンで出場する機会が増えているが、これまではベンチで控えていることが多かった。

 「出ているキャッチャーは、“どういう風にピッチャーをリードしていくのかな”とか、試合の流れ的に“これを気をつけなければいけないな”とか、試合の流れを見て、キャッチャーの動きを見て勉強になることがあるので、しっかり見るようにしています」。自分が試合に出場したときに向けて、ベンチから捕手の動きを観察。

 「長年プロでやられているキャッチャーが守備につくと、指示の声であったり、ピッチャーをリードするのも、ジェスチャーを使ったりして、うまくリードしているというか、試合の中で指揮官のような役割を果たしているなと思う」。“経験値”のあるベテラン捕手を自分の目で見て、多くのことを学んだ。


◆ 投手とのコミュニケーション

 投手陣をリードしていくにあたって、コミュニケーションもひとつ大事になってくる。

 「投手とのコミュニケーションは試合前に必ずとって、相手バッターの特徴について話し合い、『自分たちはこういうボールが有効だから、それを活かせるようにやっていこう』と話し合いをしたり、試合後に映像を見て振り返って、反省点を見つけてまた次の試合に活かせるようにやっていっています」。

 投手には、“速球派”、“技巧派”などさまざまなタイプがいる。そのなかで、「ピッチャーの持ち味を存分に出せるように、やっていくというのを頭に入れてやっていますね」ということを心がけている。

 また、制球力の良い投手に対しては、「サインを通して意思疎通をしながら、抑えていくというのは大事だと思っていて、コントロールの良い投手ほどより意思疎通してやっていくという風に思ってやっています」と、より“コミュニケーション”を大切にしている。

 年下の投手とバッテリーを組むときは「自分が引っ張っていくという気持ちで、“どんどん投げ込めよ”というか、引っ張っていく気持ちでやっています」とのことだ。

 ファームで実戦経験をつむ植田が目指すのは、支配下選手。「(支配下選手になるために)必要なことは本当にたくさんあるんですけど、まずは守備の安定感、信頼されるようなキャッチャーになるというのが第一。プラスアルファバッティングで、勝利に貢献できるようなバッティングができるようにやっていけたらなと思います」。攻守に勝利に貢献し、背番号2桁を勝ち取ってみせる。

取材・文=岩下雄太

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  • 田村を参考にしない事だな。自分で自信を持って創意工夫あるのみ。
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