オリックス・平野佳寿が40日ぶりに公式戦で登板!1回を打者3人で無失点

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2021年05月23日 19:42  ベースボールキング

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ウエスタンリーグの試合に登板したオリックス・平野佳寿投手(撮影=北野正樹)
◆ 交流戦前にベテランの復調は明るい材料

 オリックスの平野佳寿投手(37)が23日、大阪・舞洲ベースボールスタジアムでのウエスタン・リーグ、ソフトバンク11回戦に、2番手として登板。1イニングを打者3人、投球数9、無安打、1三振、1四球という内容で、4月13日以来40日ぶりの公式戦マウンドを飾った。

 頸部痛で4月16日に登録を抹消された平野佳。当初は病院に行く予定もなく、登録抹消されても一軍に帯同し、約10日後の楽天戦(京セラドーム大阪)での復帰も検討されていたが、見送られていた。

 古巣のオリックスに4年ぶりに復帰した今季。開幕2戦目の西武戦(メットライフドーム)で、日米通算700試合登板を達成し、今季初勝利に花を添えると、4月8日のロッテ戦ではNPBで1286日ぶりのセーブも記録。また、抑えのヒギンスにつなぐまでの中継ぎとしてもチームに貢献し、6試合に登板して0勝1敗、1セーブ、3ホールド、防御率3.38で、日米通算165セーブ、190ホールドを挙げていた。

 この日は、ドラフト1位の山下舜平大(福岡大大濠高)の後を継ぎ、0-0の5回から登板。先頭の柳町達を2球目、144キロで二ゴロに仕留めた。続く佐藤直樹をストレートの四球で歩かせたが、次打者・黒瀬健太の1球目の後に、2度目のけん制で走者を刺してピンチを断った。黒瀬も初球の142キロでファール、133キロのフォークで空振りと、2球で追い込み、3球目も134キロのフォークで、3球三振に切って取るベテランらしいピッチングだった。

 平野佳に続いて、ヒギンスも腰痛で戦列を離れ、漆原太晟や山田修義、村西良太らに抑えを委ねる苦しい台所事情のオリックス。クローザーとして活躍したディクソンも、コロナ禍で家族が来日できないためウエーバー公示され、退団が確定。球団が進めている新外国人選手の獲得交渉は順調というが、コロナ禍による自主隔離期間もあるため、来日しても1カ月近くは戦力にならないのが実情だ。

 ヒギンスは、4月27日の登録抹消後、ウエスタン・リーグで5試合に登板。5月22日のソフトバンク戦では、最速152キロの直球を主体に、9回の1イニングを打者3人、無安打、2奪三振と好投した。
 
 18勝20敗7分けで臨んだ交流戦前最後のソフトバンク戦に連敗し、3連敗で借金返済とはならなかった(借金4)が、平野佳、ヒギンスの復調は、得意とする交流戦前に明るい材料だと言えるだろう。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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