好調オリックス打線が燕・小川泰弘の連続無失点を23イニングでストップも…
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2021年05月30日 06:44 ベースボールキング
◆ 先発・田嶋の乱調で追い上げかなわず
この試合まで、交流戦4試合連続で2ケタ安打を放っているオリックス打線。7回二死1、3塁から代打モヤが3ランを放ち、ヤクルトの右腕・小川泰弘の連続無失点を23イニングでストップさせるなど、先発全員の11安打と打線は引き続き好調だ。
しかし、先発の左腕・田嶋大樹がこの日もピリッとしなかった。1回に先頭・塩見泰隆に中前打を許すと、中村悠平、山田哲人に連続四球で無死満塁。続く村上宗隆の左犠飛で先制点を与え、オスナの二ゴロの間に2点目。2回は先頭のサンタナにカーブを左翼席に運ばれ、さらに一死から西浦直亨、塩見、中村の連続長短打でこの回、3点を献上してしまった。
5回、114球、9安打、6失点で降板した田嶋は「今日は何もコメントできることはありません」と発することが精いっぱい。中嶋聡監督も「四球がすべてではないですか」と、立ち上がりの2連続四球に首を傾げた。
流れを変えるチャンスはあった。1回は一死から宗佑磨の中前打で反撃機を作ったが、吉田正尚は外角へのチェンジアップで遊ゴロ併殺打。3回は一死から伏見寅威、大城滉二、福田周平の3連打で満塁としたが、宗は2球で追い込まれ、3球目の134キロのフォークボールで二ゴロ併殺打に仕留められ、逸機した。
序盤の拙攻が悔やまれるが、7回にモヤの3ランで3点差。「甘く入ってきたスライダーを、しっかりとスイングすることができた。なんとか追いつけるように、チーム全員でファイティングポーズを崩さずに戦っていきたい」とナインを鼓舞したモヤ。呼応するように、4点差とされた8回にはT-岡田の適時打で再び3点差に。追い上げは叶わなかったが、粘り強い攻撃は明日につながるはずだ。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
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