ヤマハ発動機、コンセプトブランド「αlive」で“五感を目覚めさせる新しいモビリティ体験”提供へ

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2021年06月09日 16:52  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ヤマハ発動機は、自動車向け製品および技術のコンセプトブランド「αlive」(アライヴ)を立ち上げた。エモーショナルな走行体験と車室内空間を演出する新開発のサウンドデバイス「αlive AD」などの技術で“五感を目覚めさせる新しいモビリティ体験”を提供していくと説明する。

○αliveとは

「αlive」は自動車メーカーをはじめとする関連企業への供給を目的にした、自動車向け製品・技術のコンセプトブランド。ヤマハらしい“息づかいを感じるテクノロジー”を提供価値に掲げている。既存製品の電動モーターユニット、パフォーマンスダンパー、ショックアブソーバーに加え、新たにサウンドデバイスも開発した。

新開発のサウンドデバイス「αlive AD」(アコースティックデザイン)では、ドライバーの心に響く魅力的な車室内サウンドを提供する。パワートレインが発する原音と独自に開発した音源をチューニングして実現した。担当者は「エモーショナルな走行体験と車室内空間を演出するデバイスです」と説明する。

「αlive EE」(エレクトリックエンジン)の開発には、二輪で先行開発してきたEVモーターで培ったノウハウを融合させた。小型化するため、50kW電動モーターユニットにはセグメントコンダクタを採用。業界トップクラスの出力密度を達成した高出力 / 高効率な軽量電動モーターユニットに仕上げている。

350kW電動モーターユニットは、高出力帯モビリティへの搭載を想定した電動モーターユニット。ギアとインバーターを一体化し、最大電圧800Vでの使用を可能にした。4輪トータルで最大1.47MW(約2,000馬力)の出力を発揮する。担当者は「これまでヤマハが培ってきた技術や感性を製品に注ぎ込み、より人々に楽しんでもらえるようなモーターに仕上げていければ」と説明している。

「αlive PD」(パフォーマンスダンパー)は、テスト走行中のひらめきから生まれたという。粘性減衰をボディに付加することで、操縦安定性の向上と乗心地の向上を両立する。

「αlive ET」(Ex-TRAS、エクストラス)は、「ドライバーの意のままに安心できる操縦安定性」と「力まずに快適に運転できる乗心地」をコンセプトに開発中のショックアブソーバー。高圧ガスによるロッドの押し出し力が車体に与える影響に着目し、引き込み方向に力を発生させる逆転の発想で開発している。

なおヤマハ発動機では、5月26日から7月30日まで開催中の「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」(主催:公益財団法人自動車技術会)に、新開発のサウンドデバイスを含む各種製品を出展している。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)
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