「精神的な支えになれば」ときょうだいが贈ったサポート犬に襲われ21歳女性死亡(英)

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2021年06月13日 00:01  Techinsight Japan

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サポート犬に襲われて亡くなった21歳女性(画像は『The Sun 2021年6月3日付「BROTHER’S AGONY Woman, 21, mauled to death by Staffie dog called Gucci after brother bought it to help with her mental health」(Credit: Facebook)』のスクリーンショット)
英バーミンガムで今年2月、21歳の女性が飼い犬に襲われ死亡した。飼い犬は女性の男きょうだいが4か月前「精神的な支えになれば」と贈ったサポート犬で、遺体の第一発見者はきょうだいだった。悲劇的なニュースを『Birmingham Mail』『London Evening Standard』などが伝えた。

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英バーミンガムのキッツグリーンに住むケイデン・バレットさん(Kayden Barrett)の自宅で2月5日、キーラ・ラドローさん(Keira Ladlow、21)がスタッフォードシャー・ブル・テリアのミックス犬“グッチ(Gucci)”に襲われ死亡した。

キーラさんは感情が不安定で衝動的な行動が目立ち、激しい怒りや不安、空虚感に襲われる「情緒不安定性パーソナリティ障害」に苦しんでおり、事故当時はきょうだいのケイデンさんと一緒に暮らしていた。

事故から4か月が経った今月3日、バーミンガムの検死官裁判所で死因審問が行われ、事故当時の様子が明らかにされた。

それによると、すでに息絶えていたキーラさんを発見したのは仕事から帰宅したばかりのケイデンさんで、午後2時頃のことだった。キーラさんは居間でうつ伏せになって倒れており、部屋の隅にはグッチが小さくなってうずくまっていた。

グッチは昨年10月、ケイデンさんがパーソナリティ障害を抱えるキーラさんに贈った保護犬で、以前の飼い主はグッチが他の犬を噛んだため手放していた。

ケイデンさんは審問で、次のように述べた。

「グッチは人間を噛んだことはなく、僕たちきょうだいとはとてもうまくやっていました。ただ事故前夜、キーラは僕にこう言ったのです。『グッチに噛まれるような気がして怖い』とね。」

「僕は『薬を飲まないから、そんなことを考えるんだ』とキーラをなだめ、翌朝早く仕事に出かけました。その時グッチは、キーラのすぐ隣で一緒に寝ていたのです。」

「そして帰宅すると、天井から2階のシャワーの水が垂れ、キーラが血まみれで倒れていました。」

「僕はどうしていいのか分からず、パニックに陥りました。警察を呼んで事情を話しましたが、事故に責任を感じています。僕はいつもキーラを守ってきたのに…と悔やまれてなりません。」


ケイデンさんによると、グッチとキーラさんの関係は良好だったそうで、何が事故の引き金になったのかは未だに分からないという。

グッチはすでに安楽死されており、検視官助手のレベッカ・オリヴィエさん(Rebecca Ollivere)は「あの日、このような悲劇が起こるとだれが想像できたでしょう」と述べ、事件性がないことを強調した。

ちなみに飼い犬が豹変した事故は度々起きており、今年3月には米イリノイ州で1歳女児が食事中だった飼い犬に頭を噛まれて死亡、昨年6月にはブラジルで9年かけてようやく授かった生後26日の双子が飼い犬に襲われて死亡していた。

画像は『The Sun 2021年6月3日付「BROTHER’S AGONY Woman, 21, mauled to death by Staffie dog called Gucci after brother bought it to help with her mental health」(Credit: Facebook)(Credit: Rex)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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