オリックスは交流戦で何が変わったのか? 解説陣が見た強さの理由

7

2021年06月13日 08:24  ベースボールキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

オリックスが交流戦優勝を決めた (C) Kyodo News
◆ 11年ぶりの交流戦優勝!

 広島戦に勝利したオリックスが交流戦の最高勝率を確定させ、2010年以来となる11年ぶりの交流戦優勝に輝いた。

 オリックスは2回、広島先発・森下暢仁から二死満塁のチャンスをつくり、1番の福田周平が左中間に落ちる走者一掃の適時三塁打。値千金の一打で、一気に3点を先制した。

 先発の田嶋大樹は初回、先頭の菊池涼介に安打を許すも、後続を斬って無失点の立ち上がり。2回・3回は三者凡退で進み、4回は二死から内野安打を許しながらも無失点。5回、先頭の坂倉将吾にライト前への安打を浴び、二死から小園海斗にはレフト前へと運ばれて一・二塁のピンチ。それでも、初回に安打を打たれている菊池を三振に仕留めて5回もゼロ。この日は5回を92球、被安打は4、無四球・6奪三振の無失点で降板となり、後をリリーフに託す。

 ところが、2番手で登板した村西良太が乱調。無死満塁から會澤翼に押し出しの四球を与えてしまい、一死も取ることができずに富山凌雅に交代となる。2点差に迫られ、なおも無死満塁という危機だったが、富山はこのピンチを坂倉の併殺打の間の1点で切り抜けて見事な火消し。3−2とリードは死守してバトンをつなぐ。

 終盤は打線も森下と相手リリーフを前に沈黙したが、オリックスも7回は澤田圭佑、8回はタイラー・ヒギンスとつなぎ、9回は平野佳寿が無失点で抑えて逃げ切り成功。引き分け挟む5連勝で交流戦11勝目を挙げ、田嶋は5月8日以来となる今季3勝目。11年前の交流戦優勝を知る男・平野が5セーブ目を挙げた。

 12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた江本孟紀さんは交流戦優勝のオリックスについて「去年までオリックスはなんでこんなにいい選手がいるのに勝てないのかと言ってきたがやったと実を結んだ。簡単に言うと投攻守の状態が非常に良いということ」とコメント。快進撃の要因については「山本は今、ナンバーワン。昨日、途中経過聞いていたけど、完全試合をやるんじゃないかと思った」と交流戦で3勝を記録したエース・山本由伸の活躍を挙げた。

 同じく解説を務めた斎藤雅樹さんは「ヒギンスは今日の試合を見て特に思ったのですが、外国人投手は真っすぐが速いとそれに頼りがちですが、チェンジアップが非常によかった」とリリーフ陣を評価。攻撃については「1番、2番、3番が固定できてきた」と福田、宗、吉田正の打順が機能してきたことを指摘。「杉本も難しい球を打ったりもできるので頼もしい」と今季ブレイクしつつある和製大砲の活躍にも触れた。

 今後のペナントレースについて江本さんは「投打の軸が決まってきているのでこのまま突っ走ったら面白い」とさらなる快進撃に期待を込めた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

このニュースに関するつぶやき

  • この調子で、リーグ戦でも勝とうぜ!
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定