眞子さま、小室さんが参考にすべきはノルウェー王室のスキャンダル克服法 「国民への誠実さが大事」と専門家

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2021年06月13日 11:00  AERA dot.

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写真眞子さまと小室さん(c)朝日新聞社 代表撮影
眞子さまと小室さん(c)朝日新聞社 代表撮影
 
 秋篠宮家の長女、眞子さま(29)との結婚が暗礁に乗り上げた小室圭さん(29)。国民の大反発を乗り越えて王族と結婚した好例として引き合いに出されるのが、ノルウェーのメッテ王妃だ。

 実はノルウェー王室は「お騒がせロイヤル」の宝庫。恋人と怪しげな商売に手を出し批判を浴びた王女もいる。「お相手」問題で批判を受けながらも国民人気の落ちないノルウェー王室と敬愛を失いかねない危機にある日本の皇室。二つのロイヤルの決定的な違いを専門家が明かす。

【写真】ノルウェ―のメッテ王妃と美智子さまの貴重なショットはこちら

*  *  *
「君は、いまの皇室をどう思うんだ」 

 記者が夜回りに行くたびに、皇室医務主管をにあった金澤一郎氏(故人)は、何度もそうたずねてきた。皇室やそれを支える幹部らは、「人びとが皇室に対して何を思っているのか」を、熱心にくみ取ろうとしていた。

 平成から令和に移り、コロナ禍で公務はオンラインがスタンダートとなった。皇室が人びとの手を握りしめ、同じ目線で相手の表情や体温を感じる機会は、ほぼなくなった。皇室と国民の間には再び、菊のカーテンがひかれてしまった。

 眞子さまの結婚問題で、国民の怒りは一向におさまらない。天皇や皇族方に仕えていた人物は、こう話す。

「悲しいことだが、いまの皇室は、国民の失望や怒りに対して向き合っているといえるのだろうか。国民の目を見て話し合おう、という『心』を皇室や宮内庁から感じることが出来ない。人びとの批判がやまないのは、人びとがそう、感じているからではないでしょうか」



 いまの皇室と同じように、多くの国民が結婚にNOを突きつけ、結婚式のボイコットさえ呼びかけられたどん底の状態から国民の信頼を勝ち得た王室がある。

 王室人気の高いことで知られる北欧、ノルウェーだ。ハラルド5世国王(84)の長男、ホーコン皇太子(47)の妻メッテ・マーリット皇太子妃(47)をめぐり、スキャンダルがさまざま巻き起こった。

 皇太子は96年にノルウェー南部のロックフェスティバルでメッテ・マーリットさんと出会う。当時、彼女は息子のマリウス君を妊娠中。前夫との離婚後、ウエートレスや農家のアルバイトで生計を立てていた。
 




 4年後に皇太子は、彼女との交際を宣言して、親子ともにマンションで一緒に暮らし始める。国民は、「王室の品位を落とす」と非難を浴びせ、王室廃止を叫ぶ団体が結婚の祝賀行事のボイコットを呼びかけた。

 おまけに、マリウス君の父親が麻薬中毒で服役中であることや、メッテさんもドラッグパーティーに出入りしていた過去が暴露され、王室の支持率は9割から4割まで落ち込んだ。

 状況を変えたのが、彼女自身が会見でみせた誠実な対応だった。01年、挙式を3日後に控えたメッテさんは記者会見で、涙ながらに謝罪して言葉を継いだ。

「残念ですが、どんなに変えたいと思っても過去は変えられません。でも、未来は変えることができます」

 若者たちはふたりの熱愛を歓迎し、支持率は回復。父のハラルド国王も、「若い世代は自分の生き方を自分で見つける権利がある」と応援した。オスロの大聖堂で挙げた挙式には、欧州各国の王族に加え麻薬・売春からの更生者など800人が参列した。

 涙の会見から20年の歳月が流れた。不倫疑惑が持ち上がったり、ぜいたく品を購入し過ぎだとの批判もあったが、メッテ妃は公務の実績を積み国民との信頼関係を築いてきた。2018年に治療法が確立されていない肺の難病であると公表。

「できる限り公務に参加することが私の目標だ」 

 この決意表明によって、再び注目を集めた。



 そして連れ子のマリウス・ボルグ・ホイビーは現在24歳。王位継承権も王子としての称号も持たない王室メンバーだ。メッテ妃は、成人を機にマリウスは公務には参加しないと宣言した。
 
 皇太子とメッテ妃の間に生まれた異父妹の女王、王子とも仲良く過ごしている。絹のような金髪と端正な顔立ちの美青年マリウスも、注目を集める存在だ。

 3年前には。モデルで恋人のジュリアンとのキス写真をインスタグラム(Instagram)で公開。ジュリアンは米雑誌『プレイボーイ』にトップレス姿や露出度の高いグラビアを載せていたため、王室メンバーの相手として「ふさわしいのか」と批判を浴びるが、若い2人は、さして気にする風でもない。

 昨年は教会で行われた弟王子の堅信式に、彼女を同伴で出席。親も公認の交際だと見られている。


 
「お騒がせロイヤル」の宝庫、ノルウェー王室。国じゅうを騒がせているのは、国王夫妻の長女でホーコン皇太子の姉、マッタ・ルイーセ王女(49)と恋人のスキャンダルだ。

 ルイーセ王女の皇位継承権は第4位。昔から妖精やおとぎ話が大好きで、「不思議ちゃん」として、有名だった。

 長ずると、ホメオパシーやスピリチュアルに傾倒。そうした「治療」を行う「天使の学校」を設立して、医学会から批判を浴びる騒ぎも起こした。

 ノルウェーの王室メンバーは、選ぶお相手も個性的だ。王女は、作家で芸術家の夫と3人の娘と一緒にロンドンで暮していたが、平穏とは言い難い生活だった。全裸の男性や女性と一緒にポーズをとった夫の写真は2012年、新聞に大きく掲載されて注目を集めた。
 
 この個性的な夫婦は16年に離婚するが、国民の評判はそう悪くない。王女と芸術家の元夫が、「私たちも人間だ」と訴える姿に、国民は心を打たれたという。



「お騒がせロイヤル」の国民は、感動の余韻に浸る間もない。離婚からわずか3年で、ルイーセ王女は新恋人と交際宣言をした。お相手は、なんと死者と対話できるというシャーマン(霊媒師)の米国人だった。斬新ではあるが、法に触れるような問題がなければ、お相手選びは王女の自由だ。
その先がいけなかった。

 ルイーセ王女は、霊媒師の恋人デュレク・ベレットと一緒に、「王女とシャーマン」と題した有料の講演ツアーを主催し出した。もちろん、「王室の肩書をビジネスに利用した」、と批判を浴びた。王女は結局、「王女」の肩書を商売に利用しないと、SNSのインスタグラムを通じて謝罪した。

 王女は、どのような形でけじめを示したのか。

 出した結論は、インスタグラムを使い分けることで「公」と「私」を線引きし、けじめをつけたのだ。つまり、王室メンバーとしての「プリンセス・ルイーセ」と、個人である「ルイーセ」。この2つのアカウントを使い分けることにしたのだ。





 王室人気が高く、王室がSNSを積極的に使うノルウェーならではの手段で、日本とは感覚は違うように思えるだろう。だが、眞子さまと小室さん問題の対応では感じることができず、ノルウェー王室には感じられたものがある。

「国民に対する誠実さであり、正直さでしょう」

 こう話すのは、象徴天皇制を研究する河西秀哉・名古屋大准教授(歴史学)だ。

「たしかに、欧州王室と日本の皇室は前提が異なる部分があり、単純に比較はできません。またノルウェー王族のふるまいも、日本では想像できないほど破天荒です。しかし、メッテ妃もルイーセ王女の件でも一貫しているのは、国民に向き合う正直さ。そして、過ちがあれば素直に認め、理解してもらおうと努力を続ける姿勢です」

 必ずしも、計算がないとはいえない。だが、戦争と外交に明け暮れた歴史を持つ欧州王室が、駆け引きに長けているのは当然だ。

「メッテ妃の記者会見も一世一代の大勝負であり、人生をかけた大舞台であった。ルイーセ王女が、SNSを通じた謝罪やけじめのつけ方は、『軽い』というより、最も国民感情に訴える方法だと判断したのでしょう。日本の場合、ロイヤルに求める品位や節度、伝統への思いはさらに強い。そうした、皇室に敬愛を持つ人びとの存在が皇室を守ってきたのだと思います」(河西さん)

 眞子さまと小室さんの結婚問題では国民とのズレを埋めるべく、宮内庁長官ら幹部がハンドリングを試みたものの空回りに終わった。ふたりは、天皇と秋篠宮さまから、トラブルを抱える恋人との結婚について、「国民の納得と祝福」という条件を課された。

「問題は小室さんの世代には、そうした日本人が大切にしている常識や完成が通じないという点です。民間のセレブと同じように、『理解して貰わなくてもいい』という姿勢が透けて見える限り、人びとが祝福をするのは難しいでしょう」(河西さん)

 皇室や宮内庁が国民に向き合い、双方を隔てるカーテンを開けることはできるのだろうか。

(AERAdot.編集部 永井貴子)























このニュースに関するつぶやき

  • 以前、この写真を使った記事で「デブス」というコメントがあり、意味が分からず調べたことがある。
    • イイネ!1
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  • スキャンダルの質が違います。日本の皇室維持は国民の税金がすべてです。お金に汚い親子を親族にできない。
    • イイネ!19
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