手持ちのiPhoneで今すぐ試せる! Apple Music「空間オーディオ」を楽しむ方法

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2021年06月14日 21:01  マイナビニュース

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アップルの定額制音楽配信サービス「Apple Music」に揃うヒット曲を臨場感あふれるサラウンド音声で楽しめる「空間オーディオ」が新たに加わりました。手元にiPhoneがあれば、最新の空間オーディオが無料で簡単に試せます。早速、必要な設定や機器など聴くための方法を紹介しましょう。

Apple Musicの空間オーディオは月額980円のまま楽しめる

Apple Musicは、7,500万曲以上の多彩なジャンル、アーティストの音楽作品を配信しています。ミュージックビデオの視聴もできたり、無料で聴けるインターネットラジオ「Apple Music 1」の番組も充実しています。Apple Musicは、アップルのiPhoneにiPad、MacやApple TVなどの再生機器以外にもAndroid端末、Webブラウザーによるリスニングなど幅広く対応しています。

月額980円で利用できる「個人プラン」のほか、登録したユーザーに加えて最大5人のユーザーとアカウントを共有しながら同時再生が楽しめる月額1,480円の「ファミリープラン」を用意。学生の方は、月額480円でお得に楽しめる「学生プラン」が利用できます。

初めてApple Musicのメンバーシップに登録すると、3カ月の無料トライアル期間が付きます。広告表示もありません。6月8日から始まった空間オーディオのコンテンツもすべて無料で試せるので、まずは空間オーディオの実力に触れてみることをおすすめします。トライアル期間の終了後は、空間オーディオに対応するコンテンツが増えても、従来と変わらない月額料金でApple Musicが楽しめます。

今回は2回にわたって空間オーディオのほかに、もうひとつ新しくスタートしたApple Musicのロスレスオーディオについても、iPhoneで楽しむ方法を中心に紹介したいと思います。
iPhoneの内蔵スピーカーによる迫力のサラウンド再生

はじめに空間オーディオから解説しましょう。Apple Musicに公開された新しいコンテンツの正式名称は「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」です。

ドルビーアトモスとは、米ドルビーラボラトリーズが開発を手がける独自の立体音響技術のこと。ドルビーアトモスのコンテンツ再生を含む、アップルのデバイスで楽しめるさまざまな技術を使ったプレミアムな立体音楽体験そのものを「空間オーディオ」(英語ではSpatial Audio)とアップルは呼んでいます。したがって、今後ドルビーアトモス以外の立体音響技術を採用する空間オーディオも、次々にApple Musicの新しいコンテンツとして加わる可能性があると筆者は考えています。

今回は、このドルビーアトモスによる空間オーディオをiPhoneで楽しむ方法から紹介しましょう。以下からは再び、正式名称を省略して「空間オーディオ」と呼ぶことにします。

空間オーディオは、iOS 14.6以上をインストールしたiPhoneで楽しむことができます。iOS 14.6が導入できるのは、iPhone 6s/6s Plusと第1世代のiPhone SE以降に発売された機種です。

最もシンプルなのは、空間オーディオをiPhoneの内蔵スピーカーで聴く方法です。筆者が試してきた限りでは、最新世代のiPhone 12シリーズは内蔵スピーカーが最もパワフルで音質が良いため、空間オーディオの臨場感にも優れていると思います。

「iPhoneの内蔵スピーカーでまさかサラウンド再生が楽しめるはずがないだろう」と思うかもしれませんが、空間オーディオに対応する楽曲を再生してみればすぐに、誰でもその違いが分かるはずです。音の広がりが豊かで力強く、かつ自然なサラウンドの臨場感が伝わってきます。Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオは、ほかのドルビーアトモス再生に対応するスマホと比べてかなり音にメリハリが効いていて、エネルギッシュなサウンドです。リスナーをぐいぐいと引き込む積極さが魅力的だと筆者は感じました。
AirPods Max/AirPods Proによるポータブル再生がおすすめ

スピーカー再生は、特に外出先では音を自由に鳴らせる環境も限られます。静かに自宅で聴く場合でも、iPhoneの真正面で聴くリスニングポジションが本来スピーカー再生時のベストですが、ずっとその場に止まって聴き続けるわけにもいかない場合は、イヤホンやヘッドホンで聴ける環境も整えたいものです。

アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」、またはワイヤレスヘッドホンの「AirPods Max」は、空間オーディオと最も相性の良い組み合わせです。Apple Musicの空間オーディオコンテンツを再生すると、自動的にドルビーアトモスで再生する機能が使えるだけでなく、やはり音の臨場感や力強さがひと味違います。

Apple Musicの空間オーディオに対応するコンテンツは、サービス開始時点で数千曲以上あります。これらの楽曲は、従来通りのステレオ再生でも楽しめます。iOSの「設定」アプリを開き、「ミュージック」の中に並ぶ「ドルビーアトモス」の設定項目を「自動」にすると、AirPodsシリーズのほか、Apple W1/Apple H1チップを内蔵するBeats by Dr.Dreのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの場合は、自動的に空間オーディオバージョンを選んで再生します。

従来通りのステレオ再生で聴きたい場合は、この設定を「オフ」に切り換えましょう。

ここでドルビーアトモスの設定を「常にオン」に選択すると、上記のアップルやBeats以外のメーカーによる無線・有線のイヤホン・ヘッドホンを使って空間オーディオを聴くことができます。つまり、iOS 14.6以降を入れているiPhoneのユーザーであれば誰でも、手もとにあるイヤホン・ヘッドホンで空間オーディオが手軽に聴けるわけです。

他社製のイヤホン・ヘッドホンでも空間オーディオは楽しめる

筆者も、ソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」などで空間オーディオコンテンツを聴いてみました。やはり、とても鮮やかで広がりの豊かなサラウンド再生が楽しめて大満足でした。ヘッドホンのもともとの実力が高いと「音が良くなる」点については、空間オーディオの場合も従来のステレオ再生とまったく同じ。Apple Musicのサービスに満足したら、ぜひ少しグレードの高いイヤホン・ヘッドホンを揃えて環境のグレードアップに挑戦してみると良いかもしれません。

iPadOSは14.6以上、macOSは11.4以上の環境であれば空間オーディオ再生が楽しめます。Apple TV 4KではtvOS 14.6以上にアップデートしてから、アップルのHomePodスピーカーに出力するか、またはドルビーアトモスに対応するオーディオ機器にHDMIケーブルで接続、またはBluetoothでiPhoneの場合と同様にAirPodsシリーズなどのイヤホン・ヘッドホンに接続して空間オーディオを聴くことができます。

Apple Musicに新しく追加された空間オーディオに対応する数千曲以上の作品は、iPhoneの場合「ミュージック」アプリを開くと「見つける」タブの中に並ぶ「空間オーディオのプレイリスト」から探す方法が最もシンプルです。対応する楽曲は、アプリのドルビーアトモスの設定が「オフ」になっていない限り、再生中画面に「Dolby Atmos」のロゴマークが表示されるので、こちらが目印になります。

秋以降にApple Musicも「ダイナミックヘッドトラッキング」に対応予定

空間オーディオは、ひと足先に昨年の9月からApple TVで再生できるアップルのオリジナル動画作品、またはiTunes Storeで購入・レンタルできるドルビーアトモス対応のビデオコンテンツで楽しめるようになりました。

ビデオ作品の空間オーディオの場合、対応するiPhoneとiPadをアップルのAirPods Max、またはAirPods Proに接続した環境で、周囲を音に包み込まれるような没入感あふれる立体音楽体験に加えて、イヤホン・ヘッドホンを装着した状態で顔の向きを変えても、コンテンツの音がブレることなく画面の方から声や効果音が聞こえてくる「ダイナミックヘッドトラッキング」という、もうひとつのユニークなリスニング体験を伴います。

Apple Musicの空間オーディオに対応するコンテンツも、今年の秋からこのダイナミックヘッドトラッキングに対応することが、新情報として6月10日にアップルから発表されました。いまはまだ空間オーディオに対応していないApple Musicのミュージックビデオこそ、ぜひこのダイナミックヘッドトラッキングで聴けるようになってほしいと筆者は期待します。

次回は、Apple Musicの「ロスレスオーディオ」をiPhoneで簡単に楽しむ方法を紹介します。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら(山本敦)

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