フォルクスワーゲン、新型『ゴルフ』発表。8年ぶりのフルモデルチェンジで各部が大幅に進化

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2021年06月15日 12:21  AUTOSPORT web

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フォルクスワーゲンがお披露目した新型ゴルフ。左から“eTSI R-Line” “eTSI Active” “eTSI Style”
フォルクスワーゲングループ・ジャパンは6月15日、8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした新型『Golf(ゴルフ)』を発表し、同日より全国のフォルクスワーゲンディーラーで発売を開始する。

 8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした新型ゴルフは、『デジタル化』『電動化』『ドライバーアシスタントシステム』において大幅な進化を遂げている。

 デジタル化においては最新のデジタル技術が投入され、クラスを超えたデジタルインターフェースを採用。10.25インチの液晶ディスプレイを採用したデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を全車に標準装備し、すぐ横にはインフォテイメントシステムを配置することで視認性を高め、スッキリとしたコックピットを実現した。

 また、電動化ではフォルクスワーゲン初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを採用し、モーターのアシストによってスムーズな発進や加速を実現する。

 そしてドライバーアシスタントシステムにおいては、ドライバーが運転中に意識を失うなど、万が一の事態が発生しても安全に車両を停止させる緊急時停車支援システム“Emergency Assist”などの最新テクノロジーが採用されたことで、ハイレベルなドライバーアシストが可能となり、安全性をさらに高めている。新型ゴルフの主な特徴は以下のとおりだ。

■機能美をつきつめたダイナミックなエクステリアデザイン
 45年前に初代モデルがデビューして以来、ゴルフは日常ユースにおける高い実用性と、クリーンで精度の高いデザインを常に融合させてきた。今回発表された新型ゴルフもその伝統を受け継ぎ、美しく完璧なデザインと機能は。そのシルエットに明確に表現されている。

 特徴的なCピラーは、初代ゴルフのアイコンデザインを現代へと受け継ぐもので、今にも走り出しそうなダイナミックな印象を生み出し、力強いショルダー部分とリヤが見る者に強い印象を与えると同時に、一目でゴルフと分かるフロントデザインは、さらにスリムになったラジエターグリル、ドアハンドルを経由してリヤへと伸びるシャープな“スライス”ラインが特徴とされた。

 そして新型ゴルフはボディのあらゆる面が見直されたことによって、空気抵抗係数(Cd値)が先代の0.3から0.275に低減され、さらなる低燃費に貢献し、風切り音も低減されることで、さらなる静かさと快適性にもつながっている。

■革新的なインテリアコックピット
 新型ゴルフは、最新世代の通信モジュールを内蔵したフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステムとデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を標準装備とすることで、運転席には同じ視覚軸上で結合されたデジタル・ディスプレイ環境が創出される。

 また、オートマチック・デュアル・クラッチ・ギヤボックス(DSG)のシフトレバーが先代モデルよりも小型化され、ライトおよび視界関連の機能、ルーフコンソールおよびインフォテインメントシステムの各要素は、機能に応じてタッチスクリーン、タッチスライダー、またはボタンを使用して操作することが可能となり、操作性が向上している。

■ドライバーアシスタンスシステムにより安全性・快適性も向上
■電動化されたパワートレインをフォルクスワーゲン初採用
 新型ゴルフには、フォルクスワーゲンとして初めて48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを1.0TSIエンジンと1.5TSIエンジンに設定し、それぞれ1.0eTSI(81kW/110PS)および1.5eTSI(110kW/150PS)として日本に導入される。

 48Vベルト駆動式スタータージェネレーターは、スターターとしての役割のほか、小型電動モーターやジェネレーターとしての役割を果たし、車両の発進時にエンジンをサポートすることでスムーズな加速を実現し、特にスタート&ストップの多い街中では、快適性がより向上している。

■クラスを超えたドライバーアシスタンスシステムにより、安全性・快適性を向上
 ハイレベルなドライバーアシスタンスシステムも数多く標準装備された新型ゴルフ。初採用された同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”は、車速域0〜210km/hで作動させることが可能で、静電容量式センサーを採用したステアリングホイールを軽く握っているだけで、前走車との車間および走行レーンの中央維持をサポートする機能だ。

 また、緊急時停車支援システム“Emergency Assist”は、ドライバーが意識を失うなど、運転操作ができない状態をシステムが検知すると、警告音と警告表示により注意喚起を行い、最終的には同一車線内にて車両を停止させることが可能で、車両の暴走による事故を未然に防ぎ、被害を最小限に抑える。

 そのほかにも、降車時にドアを開いたとき、後方から接近している車両や自転車などの障害物を検知すると、警告音とドアミラーハウジングの表示灯にて注意喚起を行う、エグジットウォーニング(降車時警告機能)もフォルクスワーゲン初採用のドライバーアシスタンスシステムで、全車に標準装備となる。

 各部で大幅な進化を遂げたフォルクスワーゲンの新型ゴルフ。消費税込みの希望小売価格は291万6000円〜375万5000円となり、カラーバリエーションは新色のライムイエローメタリックやドルフィングレーメタリック、キングズレッドメタリックなどを含む全8色が展開される。新型ゴルフについての詳細はフォルクスワーゲンの公式サイト(https://sp.volkswagen.co.jp/the-new-golf/)まで。

このニュースに関するつぶやき

  • お膝元のヨーロッパでは、ハイブリッドを含め内燃機関自動車の需要が先細り。で、まだ需要の有りそうな日本等で売り切ってしまおうという訳だろう。
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