日本代表、いざ最終予選へ 森保監督「別次元の厳しい戦いを覚悟」

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2021年06月15日 23:06  サッカーキング

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キルギス戦、テクニカルエリアから指示を出す森保監督 [写真]=Getty Images
FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選が15日に行われ、キルギス代表と対戦した日本代表はオナイウ阿道のハットトリックなどで5−1で勝利。2次予選を8戦全勝46得点2失点という成績で首位通過を果たし、最終予選へと進出した。

 試合後の会見に臨んだ日本代表の森保一監督は、「出場した選手たちは日本の選手層の厚さ、日本にはたくさんいい選手がいるんだということを、個々の良さを出しながら、チームコンセプトを思い切って発揮してくれ、素晴らしかったと思います」と、日本代表経験の少ない選手と中心に送り出しつつ、結果で応えたことに賛辞を送った。

 新型コロナウイルスの影響で長い中断期間を挟みながら2次予選は全勝で突破。「間も空いたので、2次予選の全体的な総括は難しいですが、3月から5、6月の試合にかけて、これまでやってきたこと、我々がレベルアップしていくためにやらないといけないこと、攻守のチームコンセプトを選手たちが理解してくれ、高い目標や志を持ちつつ、目の前の試合で100%を出し切ってチャレンジしてくれたおかげで、コンセプトはかなり浸透したと思っています。かなりの選手を替えながらやってきましたが、より多くの選手がコンセプトを把握しながら、個々の能力を発揮する点は選手たちにも感じてもらえたと思っています」と、ラージグループを形成した中で競争意識を高め、チーム力をつけてきた選手たちの個性や理解力などを評価している。

 5月末は海外クラブ所属選手のみで戦い、6月に入ってからはJリーグ組が合流し、東京オリンピック世代のチームを含め、日本代表を“1チーム2カテゴリー”として強化を図りつつ、新型コロナウイルス対策による厳格なバブルの中で、約3週間にわたる長期の活動となった。「もしかしたら、最終予選がセントラル方式になるかもしれませんし、コロナ対策をしながら戦うことのシミュレーション、いい経験になったと思っています。今回も対策をしながら、ホテルは一人ずつ同じ方向を向いて黙食、部屋の行き来もできない閉じこもりの生活をして、ストレスがあったと思いますが、毎日我慢をしながらピッチ外の生活をして、練習や試合の時にはしっかり集中して、我慢強くやってくれました。緊急事態宣言下の都市などで特別にプレーさせてもらいましたが、活動をさせてもらえる意義を選手たちは考えて過ごしてくれて、サッカーでも表現してくれました」と、長期合宿を振り返った。

 最終予選に向けては、「その時の環境の中でベストと思えるチーム編成で最終予選に臨みたいと思います。これまでも層を厚くして最強の頂点を作ると考えて活動してきましたが、コロナ禍であることを含め、どういった条件で選手が招集できるかはわかりませんから、ふさわしい選手はたくさんいるので、条件に合わせて招集していきたい」と、メンバー構成については弾力性を持たせながら招集していく意向を示し、「これまでとは別次元の厳しい戦いになると覚悟して臨まないといけませんし、これまで結果が出たからと満足して、最終予選にフワっと入ってしまうと痛い目にあうと考えておかないといけません」「ここまでは結果がついてきましたし、選手の頑張りを評価したいですが、これが次の勝利を約束してくれるものではないので」と引き締めつつ、「絶対に最終予選を突破して進んでいきたい強い気持ちを持ってやっていきたい」と力を込めている。

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