お笑い界で勢力を増す「高円寺芸人」が、今アツすぎる

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2021年06月16日 08:00  ORICON NEWS

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写真「高円寺芸人」の筆頭・三四郎の小宮浩信 (C)ORICON NewS inc.
「高円寺芸人」の筆頭・三四郎の小宮浩信 (C)ORICON NewS inc.
 東京杉並区にある「高円寺」。今、お笑い界を筆頭にじわじわとその名が世に知れ渡っている。「高円寺」と聞くと、都民はなんとなく「サブカルチャーの聖地」という印象を持つことも多いだろう。音楽や古着、食べ物など、さまざまな文化が昔から生まれ続けているこの街は、このようにコラムに取り上げる前から、“お笑いの街”としても有名である。

【動画】三四郎、ニッポン放送『ANN』54年の歴史で初の番組ファンクラブ発足

 ではなぜ今、改めて取り上げるのか。それは、お笑い界において「高円寺芸人」を無視することができなくなるほど、勢力を増しに増してきたからだ。その勢いは止まることを知らず、17日に『アメトーーク!』(テレビ朝日)で「高円寺芸人」が放送されるほどにまで、ふくれ上がっている。

 そもそも高円寺とはどんな場所か、高円寺在住の筆者の印象では「いい意味でも悪い意味でも、なんでもありな街」だ。大声で歌っている人もいるし、朝方にマダムが泥酔している姿を見かけることもあるし、まるで自宅のベッドの上かのように道に寝転びながら電話している中年男性も、ランドセルを背負って下駄を履いている芸人もいる。

 最もカオスなのは北口ロータリー。そこでは、絵を描いている人、コロナ禍で見る機会は減ったがナンパしてそのまま合コンまがいをしている人、泣いている人、球技を楽しむ人、見たことない楽器を演奏している人、噴水に飛び込む人、そして何にもしていない人もいる。

 以上は、高円寺に住む筆者が直接この目で見た光景だ。最初こそ「とんでもないのがいる……!」と驚いたが、今となっては「まあ、別に高円寺だしな」と思うようになってきた。とにかく、高円寺は「なんでもありな街」なのだ。何をしていても、街自体が包み込んでくれる……いや、もしくは放っておいてくれる、そんな独特な“離島”のような場所だと思っていただきたい。

 そんな高円寺は「芸人に会う確率、100%な街」とも言える。駅、公園、飲食店、コンビニ、パチンコ屋……とにかくいたるるところで芸人を見かける(類に漏れず、最カオスな北口ロータリーでも)。“道を歩けば芸人とぶつかる”と言っても過言ではないくらいだ。

 そして、芸人以外でもお笑い好きな人が多い印象も強い。筆者が高円寺のカフェで作業をしていると、必ずと言っていいほど、お笑いの話をしている様子が聞こえてくる。芸人好き専門カフェかと思うが、誰もが知っている有名チェーン店だ。コアな話が行われており、思わず会話に入っていきたくなってしまいそうになる。そして、そのカフェにももちろん、芸人はいる。

■豪華メンバー集結のYouTube『高円寺チャンネル』がアツすぎる

 ところで、昨年8月、突如YouTube界に姿を現した『高円寺チャンネル』をご存知だろうか。鬼越トマホーク・坂井良多、ニューヨーク・嶋佐和也、空気階段・鈴木もぐら、そいつどいつ・市川刺身の4人で構成されているが、お笑いファンからしたらとんでもない豪華メンバーだ。

 高円寺に住むこの4人が、高円寺の魅力を伝えるためだけに発足されたこのチャンネルは、瞬く間にコアな人気を生み、今年4月13日に座・高円寺で『高円寺チャンネルLIVE〜高円寺VS東京〜』という、満員御礼のライブが開催されたほどだ。

 人気芸人たちが、惜しげもなく自分たちの行きつけのお店を紹介するこのチャンネル、それだけでファンにとっては堪らないが、なんと言っても、紹介されている店が本当にどこもステキなのだ。しっかりと、「おいしい・安い・居心地がいい」お店だけを紹介している。自分たちの憩いの場を世に広めようというこのチャンネルは、新型コロナウイルスで影響を受けているお店にとってもありがたいことだと思うし、今の時代に非常にマッチした人情味あふれる温かいものだと感じる。

■じわじわ盛り上がる高円寺芸人の“火種”を探る

 「高円寺芸人」として真っ先に名前が上がるのが、三四郎・小宮浩信だ。高円寺を題材にしたネタもあるほどの彼は、2017年12月の『アメトーーク!年末5時間SP』「マセキ3兄弟」内で、「高円寺には僕がいる」という名言を残したり、冠ラジオのニッポン放送『三四郎ANNシリーズ』でもことあるごとに「高円寺」というワードを出している。2017年9月に放送されたTBSのバラエティー『オー!!マイ神様!!』では、自身の神として人ではなく「高円寺」を取り上げていたほどだ。

 また、『M-1グランプリ2020』王者・マヂカルラブリーの村上も筋金入りの高円寺芸人で、暖かい季節になると「高円寺Tシャツ」を毎日着ている。家に何枚もストックがあるらしい。彼も2020月9日の『かまいったーTV』では、酒好きの濱家隆一に高円寺をオススメしていた。

 このように、影響力のある芸人が、さまざまなメディアで、じわじわと高円寺の魅力を語っている。その甲斐もあり、「高円寺芸人」というワードが作られるまで勢力を伸ばしたのではないだろうか。

■世間の注目も、中央線も止まってほしい

 17日に『アメトーーク!』で「高円寺芸人」が放送されるにあたって、奇しくもメンバーからもれてしまったそいつどいつ市川は、こう語ってくれた。

「この放送で高円寺の価値が上がり、中央線が土日・祝日も高円寺に停まるようになる事を祈っております」

 休日は、中央線が高円寺を通過してしまうことを受けての至言だ。オンエア前の今、この放送でどのように魅力が伝えられているのかは不明であるが、少しでも高円寺の魅力、そして、高円寺芸人の魅力が世間に広まってほしい。
(文・佐々木笑)

このニュースに関するつぶやき

  • 懐かしいな、高円寺。かれこれ四半世紀ほど前、専門学校に通ってた。その頃が、一番楽しかったなぁ���ޤ���たま〜に「(芸能人の)〇〇を見た」って話を聞いたけど、自分は会わなかったな�㤭��
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  • 杉田水脈が高円寺にノコノコやって来て騒ぎになった時、「高円寺がどう言う町か知らなかったんだな」(苦笑)と思った。何でもありな文化は、多様性の文化であり、実は少数派が大手をふるえる文化であり、反骨とも相性が良い。
    • イイネ!33
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