乗ってみて驚いた! 子供乗せ電動アシスト自転車「PAS Kiss mini un SP」最新モデル

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2021年06月16日 11:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
子供を乗せても安全かつ安定した走りができる子供乗せ電動アシスト自転車は、すっかり幼児のいる家庭に欠かせない存在になりました。ですがその進化は留まることを知りません。 2021年度のヤマハ電動機最新モデルを試乗してみました。

○日本独自の発展を遂げた子供乗せ電動アシスト自転車

日本でよく見かける子供乗せ自転車は、実は日本の需要に合わせて発展したモデルです。特に電動アシスト自転車が登場してからというもの、その特徴を活かして独自の発展を遂げてきました。その背景には利便性の高さの他に、保育園や幼稚園が自動車での送迎を禁止している例が多いことなどが挙げられます。

筆者も子供乗せ電動アシスト自転車に2人の子供を乗せて登園に利用しており、毎日助けられています。とはいえ、購入したのはもう3年ほど前。街中ではより新しいモデルも走っており、その乗り心地が気になっていました。

そんなとき、ヤマハの2021年最新モデル「PAS Kiss mini un SP」に試乗する機会が!! せっかくなので、親目線でレビューしていきたいと思います。
○我が家に届いた黄色い「PAS Kiss mini un SP」

というわけで、さっそく我が家に届いた「PAS Kiss mini un SP」。ピカピカの車体が、初めて購入した時を思い出させます。最初は子供を乗せて安全に走れるか不安だったし、子供も「こわい、こわいぃー!!」とビックリして泣いてたなぁ。

さて、今回お借りした「PAS Kiss mini un SP」は、チャイルドシートがハンドルの部分に取り付けられている、いわゆる"前乗せ型"の子供乗せ電動アシスト自転車です。

前用チャイルドシートは、普通の自転車のハンドルの後ろに後付けできるものもありますが、専用モデルはハンドルに挟み込まれる形で配置されており、非常に重心が安定しているため、より安全に運転できるでしょう。

6歳未満まで使える後ろ乗せ型と違い4歳未満で卒業となりますが、子供の様子を見ながら、話しかけながら運転できる安心感があります。ですので、初めての子供乗せ電動アシスト自転車としてオススメされやすい車種といえます。
○コクーンルームプラスの進化がすごい!!

ヤマハの「PAS Kiss mini un SP」は一目でわかる特徴を備えています。それが、子供の身体を足下まですっぽりと覆って守ってくれる、ヤマハ独自の"繭型"チャイルドシート「コクーンルーム」です。2021年モデルではこれが「コクーンルームプラス」へと進化しました!!

複雑な機構に見えますが、開閉はフロントガードのロックバーを上げ下げするだけの1アクションでOK。"プラス"ではフロントガードに通気孔も用意され、夏場でも熱が籠もりにくくなりました。また内部の凹凸が減り、空間的にも広くなっています。ヘッドレストは三段階で調節可能で、背面に運転者が使える小物入れも追加されているのもニクい心遣い。

開くと開口部がより広く、低くなるので乗せ降ろしもラクラクです。シートベルトは5点式で、ベルトの長さ調節は肩紐を引くだけ。肩から腰にかけて子供をしっかりとホールドしてくれます。閉めるときは、子供が握るハンドル部分をフロントガードの溝に合わせます。

もちろん、スタンド連動式のハンドルストッパー、横からも灯りが見えるサイドカットありの砲弾型バッテリーランプなどは標準装備。ワイヤーはフレームに内蔵されており、スタイリッシュなデザインが目を引きます。スカートをはいている女性でも、引っかかりは少なくなりそうです。

子供を乗せたままでも力いらずで立てられる『らくらく幅広かるっこスタンド』で、停車にも苦労しません。鍵の差し込み口が上向きになっている点も地味に気に入っています。現在利用している自転車は下向きで、多少かがむ必要があったんですよね。

○スマートパワーアシストに感動!!

「PAS Kiss mini un SP」のもうひとつの特徴が、パワーコントロールを全自動化したスマートパワーアシストです。

これはペダルを踏む力を感知するトルクセンサー、ペダルを回す速さを感知するクランク回転センサー、走行中の車速を感知するスピードセンサーを駆使し、道路交通法の範囲内で快適で自然な漕ぎ心地を実現するヤマハ独自の技術です。ちなみにアシストレベルはヤマハPASシリーズ最高レベルの★6つで、毎日の走りをパワフルにサポートしてくれます。

技術的な特徴はそれくらいにして、乗り心地について一言で感想を述べると……なるほど!! たしかにこれは"ナチュラル"と言う言葉がピッタリ。

「女性はどう感じるのだろう?」と思い、妻にも坂道を運転してもらいましたが、その感想は「なんかめっちゃ軽く感じる!!、こんなに違うんだ」でした。変速機は3段階の"3"で最も重かったと思うのですが、まったく気にしていない様子。「これもらえないの?」って、さすがにそれは無理っす……。ヤマハさん、ファンがひとり増えてしまいました(笑)。

電動自転車にありがちな"押し出し感"がない漕ぎ出し、坂道にさしかかったときの"アシスト上がった感"のないスムーズな切り替えで、ペダルの重さがほとんど変わりません。そのせいか、本来重い子供乗せ電動アシスト自転車の車体自体も軽く感じます。ヤマハの電動アシストは自然さがウリというのは聞いていましたが、これほど違うとは。ぜひ一度体感して欲しい乗り心地です。

○専用レインカバーが秀逸!!

個人的にチェックしておきたかったアイテムがもうひとつあります。それはレインカバーです。雨が降ってくるたびにつけ外しするのが面倒で、そのままという方も結構多いのではないでしょうか、かくいう私もそういうタイプです。汎用のレインカバーも市販されていますが、コクーンルームプラスという特徴的なチャイルドシートでは使いにくいハズ。

というわけで、純正レインカバー「PASチャイルドシートレインカバープラス (QQ1OGGY04004)」を取り付けてみたのがこちら。さすが純正品、見た目にもスッキリしていてカッコいいですね。なによりも、コクーンルームプラスの形に合わせて前後が分かれているという点が非常に機能的です。

開け閉めもレインカバーを付けていないときと同じように行うことが可能で、子供を乗せるのもレインカバーがない場合と同じように行えます。前面のロックバー部分には開口部があるため、確実に操作できるのもグッド!!

「PAS Kiss mini un SP」を購入するのであれば、ぜひ一緒に検討して欲しいアイテムです。ちなみに、最初の取り付けにはドライバーを用いたパーツ交換が必要です。初心者でもできますがちょっと手間なので、同時購入して自転車屋さんで取り付けてもらうとよさそうですね。
○たった数年でこんなに違う、子供乗せ電動アシスト自転車

なお、バッテリー容量は大容量15.4Ah。「オートエコモードプラス」で保育園までの10分ほどの運転と乗り心地を試すための試運転、そして休日のお買い物という形で7日間使用しましたが、この間にバッテリーが切れることはありませんでした。もちろん利用距離や道路の勾配にもよりますが、登園をメインにした使い方であれば、一週間に一度充電すれば十分バッテリーは持ちそうです。

筆者宅の子供乗せ電動アシスト自転車もまだまだ新製品レベルと思っていましたが、わずか3年ほどでこれほど進化しているとは思っていませんでした。これから子供乗せ電動アシスト自転車を購入しようと考えている方は、ぜひチャイルドシートやデザインと合わせて、乗り心地もチェックしてみてください。(加賀章喜)
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