公道で走れる最大時速45kmの電動キックボード 乗って分かった魅力と課題

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2021年06月18日 12:22  ITmedia NEWS

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 ペダルなどを漕がず、モーターで動かせる電動キックボードの普及や商用利用が進みつつある。4月には電動モビリティのシェアリング事業を手掛けるLuup(東京都渋谷区)やmobby ride(福岡市)が電動キックボードのシェアリングサービスを開始。短い距離や、観光地での移動手段として注目を集めている。



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 そんな中で、電動モビリティの開発を手掛けるクリエイティブジャパン(東京都渋谷区)は6月15日、最高時速45kmの電動キックボード「FreeMile plus」の販売を家電などのECサイト「+Style」で始めた。同社はこれまでFreeMile plusを公式サイトから直接販売しており、他社ECサイトでの販売は初という。



 利便性とともに交通安全上の懸念についても注目される電動キックボードの中でも、最高速度が大きい本モデル。危険性はないのか、乗り心地は快適なのか確かめるべく、記者が試乗してみた。実際に走った感想を基に、機体の特徴や販売の状況をクリエイティブジャパンの三本茜さん(代表取締役)に聞いた。



●サドル付きで走行可、速度は3段階で切り替え



 FreeMile plusは、ナンバーを取得すれば原動機付自転車として公道を走れる電動キックボードだ。専用のサドルを装着すればスクーターのように座って乗れる他、機体を折りたたむことで持ち運びやすくすることもできる。



 最高時速を15km、30km、45kmで切替できる機能も搭載。ブレーキは前後輪ともに、自転車のように直接タイヤの動きを止める機械式の「ディスクブレーキ」を搭載する。機体の前後には振動などを抑えるサスペンションをそれぞれ2個ずつ備える。



 バッテリーのフル充電にかかる時間は5〜6時間。1回の充電で走れる距離はモデルごとに異なり、17万3800円(税込)のモデルでは約30km、18万3800円のモデルでは約40km走行できる。



 ただし、実際に公道を走れる速さは原付の法定速度である時速30kmまで。時速45kmを出せる理由は、坂道などでもスピードを落とさず、時速30km程度で走れるようにするためという。



●いざ試走、安定感はあるが細かい不満も



 試走では、東京都渋谷区恵比寿エリアの公道を2〜3km程度、ヘルメットをかぶり、専用機体にサドルを付けた状態でスタッフと一緒に移動した。



 走った感想としては、まず安定感があった。記者は以前Luupの機体に乗ったことがあるが、同社のキックボードが約25kgなのに比べ、FreeMile plusは約30kgと重いからか、多少ガタついた道を走ってもさほど振動は気にならなかった。



 サドルを付けていればほぼスクーター感覚で乗れるため、疲労感もあまりない。パワーもあり、上り坂などでも時速30kmを保って走行できた。



 一方で不満に感じる点もあった。1つは、バッテリーが減ってくるとアクセルのかかりが若干遅くなるときがあったことだ。小まめに充電をしていれば問題ないと思うが、車通りの多い道で思った通りに進めないのは怖かった。



 もう1つはウインカーの仕様だ。FreeMile plusのウインカーは、スイッチを左右どちらかに押し込み、道を曲がった後に手動で戻す方式。しかし、ウインカーを入れているときに「カチカチ」といった音などは鳴らないため、危うく戻し忘れそうになったときが何度かあった。



 とはいえ、恵比寿の街中であれば基本的には快適に走ることができた。もっと車通りの少ない場所であれば、より便利に使えるかもしれない。



●「徒歩以上・自転車未満」ではなくバイクの代用に?



 安定した走りが特徴のFreeMile plus。しかし、電動キックボードは短い距離を徒歩や自転車より楽に移動できる方法として注目が集まったモビリティだ。時速45kmを出せるパワーやサドルを付けて走れる特徴は、短距離の移動では持て余すのではないか。



 「従来の電動キックボードと違い、通学や通勤時、10数kmを移動するバイクのような用途を想定している。私も通勤用の乗り物として使っている」(三本さん)



 三本さんによれば、FreeMile plusはすでに1000台近くを売り上げているという。他社ECサイトでの販売を始めた経緯については、電動キックボードの普及や法整備を受けて、電動モビリティを販売する特設ページを立ち上げた+Style運営元の呼び掛けに応じたとしている。



●電動キックボードの現状には懸念も



 さらなる展開に向けて販路を拡大したFreeMile plus。しかし三本さんは、電動キックボードの現状に懸念もあると話す。



 「国土交通省の保安基準では、電動キックボードディスクブレーキやドラムブレーキなど、物理的な機械式のブレーキを搭載することが定められている。しかし量販店やクラウドファンディングサイトなどでは、足で勢いを止めるフットブレーキや、モーターの電気を止める電磁ブレーキを搭載した機器が流通している。だがナンバープレートを管轄しているのは(各自治体の)軽自動車税を扱う課なので、現状ではナンバーが取れてしまう」



 電動キックボードを使う人の交通事故も起きていることから、クリエイティブジャパンは同社が加盟する電動モビリティの業界団体「日本電動モビリティ推進協会」を通した呼び掛けを進めているという。



 「中には基準に沿わないブレーキを搭載しているにもかかわらず、クラウドファンディングで数百〜数千万円を集めている例もある。安全性にかかわることなので、周知が必要」


このニュースに関するつぶやき

  • 必要なのは「周知」じゃなくて「指導と罰則」と「販売の限定(ボウガンのように)」だろ。口頭で言う事聞くと思い違いしているの?という感想なのだけれど
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  • 「乗って分かった魅力と課題」←DQN親がガキに買い与えたらアチコチで事故や当て逃げが多発するぞ。今でさえ野放し状態なのに魅力もクソも無いわ(笑) 原チャリと同じ扱いにして、もっと規制しろよ。
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