日本代表サバイバル。川辺駿が見せた現代のボランチに絶対に必要な能力

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2021年06月18日 16:11  webスポルティーバ

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サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー〜

Question
縦パスを入れた次の瞬間、川辺はどうしただろうか?

 来年のカタールW杯に向けた、アジア2次予選。最終節で日本はキルギスと対戦した。

 この試合の前、5月28日のミャンマー戦は10−0、6月7日のタジキスタン戦は4−1と勝利。すでに首位通過を決めていた日本だが、全勝での2次予選突破を目指した。

 国内組が中心となった先発メンバーに、6月11日に行なわれたセルビアとの親善試合で代表デビューを飾った、オナイウ阿道も名を連ねた。

 そのオナイウが前半27分にPKから代表初ゴールを記録すると、直後の31分に2点目、33分に3点目と、わずか6分の間にハットトリックを達成。

 後半には佐々木翔と浅野拓磨がそれぞれ1点ずつを追加し、5−1で日本が勝利。全勝での2次予選突破を決めた。

 今回はオナイウの2点目のシーンから、サッカーIQに溢れたプレーをピックアップする。




 山根視来が右サイドでボールを持つと、ボランチの川辺駿がボールを受けに来た。山根が川辺の足元にパスをつけると、そのタイミングで前の坂元達裕が縦パスを受けに下がってきて、川辺はそこへワンタッチで鋭い縦パスを入れた。

 次の瞬間、川辺はどうしただろうか?

◆日本代表が5連戦で手にした4つの収穫。攻撃陣の充実ぶりが頼もしい>>

Answer
坂元の落としを裏のスペースに持ち出して突破

 川辺のダイナミックな攻撃センスが光ったシーンだった。

 日本がDFラインからのビルドアップで右サイドの山根にボールを回し、山根が縦のパスコースを切られたタイミングで、ボランチの川辺がボールを受けに来る。




 ここからがポイントである。川辺は相手の2人の間でボールを受けることで、坂元への縦パスのコースをつくった。川辺が受けるタイミングで坂元も受けに下りてきていて、川辺はワンタッチで縦パスを入れた。

 中盤のラインを破る縦パスを入れてから、川辺は止まらなかった。坂元に釣り出される形で相手左サイドバックのアレクサンドル・ミシチェンコが前へ出ると、その裏の5バックの端にギャップが生まれる。

 それを見た川辺は、そのままスピードアップ。坂元の落としをもらうと、そのままダイナミックに縦へと持ち出し、前のスペースへと抜け出した。キルギスDF3人を置き去りにするドリブルでサイドを崩すと、ファーサイドに走り込んだオナイウへ鋭いクロス。オナイウが左足で押し込み2点目を決めた。

 相手の隙を見つけるやいなや、大胆な持ち出しでDFラインを突破する力を示した川辺。優れた状況判断からの2点目となった。今や激戦区となった日本代表のボランチのポジション争いで、生き残りをかけてアピールする見事なチャンスメイクだった。

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