アイドルマスター 15周年の「今までとこれから」(如月千早編):今井麻美インタビュー

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2021年06月18日 17:41  ダ・ヴィンチニュース

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写真(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

『アイドルマスター』のアーケードゲームがスタートしたのが、2005年7月26日。以来、765プロダクション(以下765プロ)の物語から始まった『アイドルマスター』は、『アイドルマスター シンデレラガールズ』『アイドルマスター ミリオンライブ!』など複数のブランドに広がりながら、数多くの「プロデューサー」(=ファン)と出会い、彼らのさまざまな想いを乗せて成長を続け、昨年の7月に15周年を迎えた。今回は、765プロのアイドルたちをタイトルに掲げた『MASTER ARTIST 4』シリーズの発売を機に、『アイドルマスター』の15年の歩みを振り返り、未来への期待がさらに高まるような特集をお届けしたいと考え、765プロのアイドルを演じるキャスト12人全員に、ロング・インタビューをさせてもらった。彼女たちの言葉から、『アイドルマスター』の「今までとこれから」を感じてほしい。

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「アイドルマスター15周年特集」のラストを飾ってもらうのは、如月千早役の今井麻美。ちなみに、今回の特集は、2019年8月のアニメロサマーライブ(アニサマ)にサプライズで登場した如月千早(今井麻美)が、ステージ上でのMCで15周年への想いを語っていたのを目撃したことが、発端だったりする。天海春香役・中村繪里子とともに、先頭に立って765プロダクションを牽引してきた15年間で感じた想いを、存分に語ってもらった。

最初は、才能のある千早さんに、私が追いつかなきゃいけないと思って、ずっと追いかけていた

――今回の『アイドルマスター』15周年特集をやりたいと考えたきっかけが、2019年のアニサマで今井さんがサプライズで“蒼い鳥”を披露したとき、MCで「2020年が15周年です」と言ってるのを聞いていて――という背景がありまして。

今井:嬉しいです。いやあ、やってみるものですね(笑)。当時、15周年に向けて、スタッフさんたちが気合いを入れて準備をされているのが、ひしひしと伝わってきていました。そのタイミングで、「アニサマで、千早さんの歌を歌ってほしい」というオファーをいただいて。そのときに、歌もMCも今井麻美ではなく如月千早で通そうと思ったのは、改めて『アイドルマスター』は皆さんに歌やダンスや世界観をお届けする作品なんだぞって伝えられる、チャンスだと思ったんです。アニサマには、初めての方もたくさんいらっしゃるので。本当に、あの場を授けてくださってことには、感謝しかないです。私が千早として歩んできた十数年の思いを伝えられる素敵な場で、ピアニート公爵さんが弾いてくださって、『アイドルマスター』を知らない方も曲を知ってくださる機会になって――そのうねりのようなものを体感したし、ある意味で形として残せたことが嬉しかったです。

――『アイドルマスター』に今井さんが参加されたのは2005年ですね。アーケードゲームのタイトルとしてスタートした当時、どのようなプロジェクトとして見えていたのか、その一員として関わることでその見え方はどう変化してきたか、を教えてください。

今井:私自身はアーケードでアイドルゲームが出ることに関して、オーディションに受かったばかりの頃はピンときていなくて。ただ、当時流行っていたいわゆる美少女ゲームとは、「何かがちょっと違うぞ」という感覚はありました。で、いざプロジェクトの中に入ってみると、とにかくすべてにおいてスポ根だったんです。部活動に近いイメージがありました。ゲームを作ることに対して、たくさんの人が関わっていることは想像はつくんですけど、せっかく作ったものも皆さんからの評価が受けられないと、残念ながらいわゆるロケテストというもので終わってしまう。そこでギリギリの橋を渡りながら、皆さんにお届けするために命を削って作られているのを目の前で見て、「私にもできることはないか」って思うようになりました。

 今でこそ、声優さんが表に出ていくのが当たり前になっている中で、特に初期の頃は中村繪里子ちゃんと私が活動の中心にいたところもあって。ふたりともまだド新人の状態で、そんな私たちだからこそできるものはないかって考えて、スタッフの皆さんと協力しながら、できることを探していった結果、イベントをやってみたり、振り付け自分たちで考えて歌ってみたり、をしていって。その状況から今につながることは、もちろん当時は想像もしていなくて、ただいつか多くの人に知っていただける作品になったらいいなあ、という願望がありました。ほんとに目の前のことに必死だったけど、当時私たちが感じた「こんなゲームあるんだ!?」というビックリ感を、みんなと共有したいと思っていました。

――こうしてお話を伺っていても、それこそ15周年についてステージ上のMCで話をされていたときも、今井さんの熱い思いを感じますし、その熱さは初期の頃から持ち続けているんですね。

今井:そうですね。当時はもっと視野も狭くて、メンバー同士で目の前のやるべきことをひたすら頑張っていて、逆にそれしかできなかったですけど、スタッフさんたちの完成度への頑張りと、私たち自身の「もっとブラッシュアップしていくぞ」っていう思い、いろんなものが噛み合わさっていくうちに、自然と応援してくださる方が増えていって。不思議な感覚を味わっています。

――15周年特集では最初に中村繪里子さんの取材をさせてもらったんですけど、話の中で印象的だったのは、「『アイドルマスター』に関わっている間、自分はいい人になっている」みたいな話で。

今井:ああ〜、わかります。共感しますね。もともとすごく純粋でいい子だったんですけど、誰かと関わることの喜びを知ったんじゃないかなって、そばで見ていた立場としては感じますね。『アイドルマスター』では、私たち自身のいろんなエピソードがアイドルに還流されているところがあるので、自分のよさを客観的に見られたりする部分もあったんですよ。自分のことって、なかなかわからないじゃないですか。それを客観視する、不思議な体験をしました。えりちゃん(中村)が春香で、似てるところと似てないところ、それぞれあるとは思うけど、「自分がいい人になってる気がする」というのは、えりちゃんのよさを春香が吸収して、それを客観的に見られてるのかなって思います。

――なるほど。一番近くで見ていた今井さんならではの分析ですね。

今井:もう、分析魔がだんだん年々ひどくなってきて、自分のことがどんどん嫌いになるんですけど、どうしたらいいですかね(笑)。

――(笑)そうなんですか?

今井:そうなんです(笑)。自分が分析魔になったのも『アイドルマスター』がひとつの理由だと思っていて。作品が大きくなるにつれて、特殊な経験を積ませていただいた分、何か大事なことを訴えていくときに、「中村、今井、任せた」って言われることが多かったので。えりちゃんはのびのびと、えりちゃんらしく表現してもらって、逆に私は一歩引いた目で見ていて。お客さんたちや、スタッフの皆さんの日々の努力を見ることはできないので、多くの方が集まったときに、次の目標を伝えるには、冷静に見ていかないと正しく伝えられないな、と考えたりしているうちに、分析魔になってきた感があります(笑)。

――(笑)今井さんと千早の関係性について伺いたいんですけども、千早を演じたり、歌を披露する中で、彼女のどんな一面を見つけていきましたか。

今井:まず、その成り立ち的に、「歌しか見ていない孤高の歌姫」というフレーズがついていて、でも私自身は性格的に孤高のタイプではなかったので、そういう意味では「演じよう」と思っていましたし、いわゆる一般的に声優として与えられたキャラクターを演じる、そういうつもりで向かい合っていったんですけど、最初の収録が歌だったんですね。性格とかをしっかりと把握する前に、まず歌を歌っていたんです。だから当時、演じながら歌うというよりは、出せるものを出すしかなくて。だから、「千早さんを演じる」という感覚よりも、正解を探しているターン、みたいな感覚は近かったですね。アーケードのゲームが完成して、やっと私としても「あっ、こういう子だったんだ」ってわかるようになって。当時、私も足繁くゲームセンターに通って、いろんなアイドルたちと接していくうちに、知ることも多かったです。

 千早さんと私の人間性が、つかず離れず交差したり離れたりを繰り返したような気がします。最初は、才能のある千早さんに、私が追いつかなきゃいけないと思っていて、ずっと追いかけているイメージでした。あるときを境に、私のほうがちょっと先を行き始めることもあって、そうしたら千早さんがあとから追いかけてきたり。それを、ず〜っと繰り返しているイメージなんですよね。千早さんがちょっと自分と離れていったときに、寂しくもあり、いわゆる普通の「キャラクターと自分」という関係性になってホッとすることもあったり。それを繰り返している気がします。

――今のお話で印象的だったんですけど、今井さんからの彼女の呼称は「千早さん」なんですね。

今井:最近はそうですね、千早さんです。

――ずっとそうであったわけではない?

今井:ではないですね。やっぱり、そのときの関係があります。今は、「千早さん」の距離感――そのときの感情と一番近いものを無意識に選ぶ傾向があって、今は「千早さん」です。

――「千早さん」と呼ぶときはどういうモード、関係なんでしょうか。

今井:わりと近いときです。距離感が近くて、かつ、輪郭がしっかりととらえられるとき、と言ったらいいんでしょうか。私とフュージョンしていなくて、千早として確固たる何か意志を感じるときは、尊敬の念を込めて「千早さん」になることが多いです。それはおそらく、最近『MA4』のシリーズを録っていたことももあって、彼女がすごく訴えかけてきていたんでしょうね(笑)。「私はこうしたいから、あなたはこういうことを努力してくださいね」って、プレッシャーかけてきてたんですよ。そうすると、身近に感じつつ、輪郭が明確になるし、尊敬の気持ちが強くなるので、「千早さん、私はこう努力してきたけど、足りてますか」「まだ足りません」みたいな(笑)、そんな想像をして取り組んでいたりします。

――アイドルとしてライブのステージに立つことの楽しさ・喜び、あるいは難しさについて、今井さんはどのように向き合っていたのでしょうか。

今井:始めた当初は、私自身も10代の気持ちがまだわかるくらい人生経験が浅くて、同じような感覚で物事に取り組めていた部分があったので、千早役としてステージで歌うことに対しての引け目が、私自身は少なかったんですね。もちろん、「声優として始めたのにな」って悩んだ子もたくさんいたとは思うんですけど、私自身はそれがなくて。プロモーションとして、できることはやるべきだ、と思っていたし、ライブで歌を歌うことに関しても、率先して「よさが伝わるからやりましょうよ」って言っていました。ただ、規模がどんどん大きくなって、多くの方が注目してくれるようになり始めた頃に、壁にぶつかって。もちろん、決して軽い気持ちではやってたわけではないですけど、クオリティの高いものをお出ししていかなければいけない、多くの人が注目してくれるものになったと感じたときに、自分の楽しさとか期待感だけで、「やりましょう」って言ってきたことに対して、悩んだ時期は確かにありました。

 結局、私たちは生身の人間だから歳を重ねていく、でもアイドルたちはこの十数年の間にひとつしか歳を取っていなくて。常に、元気で期待に応えていかなきゃいけないけど、自分自身は「いや、私はここまでできてない」みたいな、葛藤をだんだん感じるようになりました。このままステージに立ち続けることはできないから、自分のスキルをもっと向上させないといけないな、と。逆に言うと、私たちはすごくいい時代を過ごしてもいるんですよね。自分たちの努力があればなんとかなった時代も知っているし、小さい会場から始めて、大きな会場に到達するまでのヒストリーも経験させてもらって、すごく贅沢な体験をさせてもらいました。その点、後輩の子たちには、「できて当たり前」から入っている分、苦労をかけてる部分もあるのかな、と思ったりしています。まあ、後輩の子たちはそれもとっくにみんな乗り越えていて、気持ち的にも技術的にも、とっくの昔に追い越されてるじゃないか、とは思うんですけど(笑)。

如月千早
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

『アイドルマスター』に関わってくださっている方々、が幸福な気持ちでいてくれたら嬉しい。それが私の、変わらない願い

――765プロダクション所属のアイドルの役を演じる皆さんは、長い時間を一緒に過ごしてきた、いわば同志のような存在だと思うんですけど、その中でかけられて印象的だった言葉やエピソードをお聞きしたいです。ちなみに、これまでのインタビューでは、今井さんが語った言葉を挙げている方もいました。

今井:そうなんですね。私、人にあまり影響を与えられるような人間じゃないから、すごく嬉しいです(笑)。

――沼倉愛美さんが、「完璧主義はつらいだけだよ」って今井さんに言われてハッとした、という話をしてくれてました。

今井:それ、言いました(笑)。私の向き合い方として、やっぱり自分の中で揺れ動く気持ちがあって――人間として当たり前のことだとは思うんですけど、千早をステージで表現するには、時が経ち過ぎているんじゃないか、と思うことがあるんです。VRとかの技術がどんどん出てくる中で、私たち自身がステージに立ったり、頑張れば頑張るほど、せっかくのいろんな可能性を潰していないだろうかって、悩んだ時期もありました。そういうとき、私は性格的に引いちゃうんですよね。そうすると、ライブのオファーが来ても、なかなか返事を返せなかったりもして。もちろん、出たい気持ちはあるんですよ。だって楽しいし、プロデューサーの皆さんに会える機会も、そうそうあるものじゃないから。そういうときに、何人かが、私をご飯に呼び出してくれるんです(笑)。「そろそろライブの季節だね。麻美、ご飯食べに行くよ」みたいな。完全にもう、パターンを読まれてるんですね。

 誤解のないようにお伝えしておくと、やりたくないから出たくないと言ってるわけではないんです。「結果、出てるやん」っていう話ですし(笑)。でも、「今、千早さんとしてステージに立てるか自信がない」みたいなことを私が言い出すと、朝までファミレスとかでいっぱい話を聞いてくれたり、「一緒に出ようよ」って声をかけてくれたりする。そういうところ、自分も千早さんと結果的に似てきたなって思うんですけど、千早さんもたまに融通が利かないところがあって。「それはもう、笑顔で『うん』って言っとけよ」みたいなツッコミがあると思うんですけど(笑)。メンバーがいてくれて、「麻美がいてくれないと寂しいよ」って言ってくれて、「じゃあ、頑張ろうかな」って思って出たら結果めっちゃ楽しい、「お前が一番楽しんでるじゃないか」「すいませ〜ん!」みたいなことはあります(笑)。

 基本的に、ファミレスに呼び出すメンバーは決まっていて、釘宮(理恵)、沼倉、たまに中村です。ぬーさん(沼倉)や(原)由実ちゃんとかは、普段から遊んだりするような間柄でもありますね。いろんな話をしている中で、おそらく私が理恵に「次のライブどうしようかなあ」みたいな話をしたときに、理恵が「じゃあ、ぬーさんと3人でご飯食べに行こう」と言って、そこから始まったような気がしてます。

――素敵な会ですね。楽曲の話になりますが、今井さんが千早として歌ってきた、あるいは全員曲でもいいんですけど、特に思い入れを持っている曲があれば、教えていただきたいです。

今井:千早のソロとしていただいたものは、毎回魂を削りながら歌わせていただいていて、ハッとさせられたという意味では、“自分REST@RT”が存在としては大きくて。10周年のときに、リレー形式で、みんなでショートで歌っていくことをやらせていただいたときに、当時のアーケードと同じ順番で歌ったんですね。で、ソロで“蒼い鳥”のショートバージョンを歌わせていただいてからの流れで、“自分REST@RT”だったんですけど、私としては10年プラス、オーディションや下準備から全部考えると、十数年にわたって千早と向き合ってきて、みんなで一生懸命『アイドルマスター』を知ってもらうために頑張ってきた年月を感じていて。そのときに、「“蒼い鳥”をこんなに大勢の人の前で歌わせてもらうのは、これが最後かもしれない」と思って、「魂込めて歌うぞ〜!」って思ったんですね。そのあとに、シームレスで“自分REST@RT”がポーンって入ってきて、みんながワッと一緒に出てきてくれて、一緒に歌ったときに、ほんとにリスタートの気持ちになれたんです。

 うねりはあれども、長い坂道をず〜〜っとみんなで手を取り合って、必死に歩んできて、やっと頂の上のほうまで来れたときに、「この先に何があるんだろう?」ってずっと思っていたんですけど、「リスタートでいいんだよ」って言われて、ハッとしたというか。今まで頑張ってきたけど、力がフッと抜けて、新しくまた始めていいんだよって言われたように感じられて、歌いながら自然と涙が止まらなくなってしまって。そのときに見えた景色も本当に素晴らしかったです。当時、長い間ずっと一緒にやってきたのに、残念ながら出られなかったメンバーたちもいたんですけど、そのアイドルのカラーも、目の前に全部見えていたんですよ。緑の木々と若葉の黄緑と、台風一過の夕焼けの空がオレンジ色に染まっていたりして。それを見たときに、「ここからまた新しく取り組めるかもしれない」と思って、すごく嬉しかったです。

――今回の『MASTER ARTIST 4』に収録された千早ソロの新曲“Coming Smile”は、溌剌としたいい曲ですね。なんというか、「歌が好きな人の歌」という感じが伝わってきて――。

今井:そこを狙いました(笑)。

――(笑)全身で歌う喜びを表現しているような歌だなあ、と思いました。

今井:ありがとうございます、私もそう思います。今までの『MASTER ARTIST』シリーズで与えられてきた楽曲たちは、技巧的な曲がとても多くて、それを期待している人がいることも重々承知の上ではあるんですけど、今回の曲はほんとにギフトだなあ、と思いました。今回の新曲って、私の中ではすごくアーティスティックというか、アイドルからアーティストになる道標みたいなイメージだったんですよ。ソロシンガーとして千早さんが活動をしていくと想像したときに、「歌の喜びを伝えられる人であってほしいな」って私も感じていて。今までは、どちらかというとドラマチックだったり、ミュージカルに近い表現方法を求められてきていたんですけど、今回はアイドルが好きな人以外の方も「聴きたい」と思えるような楽曲を授けてくださったことによって、取り組み方も変わりましたし、表現方法をいろいろ追求する、いいきっかけになりました。その中で、「歌が好きだ」ということを100パーセント感じていただけるような歌い方をしたいし、するべきだと思って取り組んだので、それがまず伝わったということで、千早さんとガッツポーズをしたいと思います(笑)。

――“New Me, Continued”の《変わりゆく景色/変わらない願い》という歌詞が印象的なんですが、今後も『アイドルマスター』に関わり続けていく中で、今井さんにとって《変わらない願い》という言葉はどんな意味を持ちますか。

今井:とても難しい質問ですね。でも、変わっていることは間違いないと思います。変わらないものなんて、決してないと思うし。ただそんな中で、変わらない願いは、『アイドルマスター』が好きで、『アイドルマスター』に関わってくださっている方々、演者やスタッフ側や応援してくださるプロデューサーさんが幸福な気持ちでいてくれたら嬉しいな、と思っていて、それが私の変わらない願いです。

――ここまでともに長い時間を過ごしてきた『アイドルマスター』が今井さんにとってどんな存在であるかと、一緒に歩んできた千早さんに、今かけてあげたい言葉は教えてください。

今井:15周年を迎えている『アイドルマスター』全体として、まだ羽ばたいたばかりのグループもいたり、いろんな立場のグループがいる中で、『アイドルマスター』に関わってきた人生が、すごく誇らしく思える存在であることは、本当に間違いないです。自分が好きなものを、新しく関わってくれるみんなも好きでいてくれたらすごく嬉しいし、応援してくださる方が、どのグループでも構わないから、好きだなって感じてくれたら、作っている側の人間として本当に嬉しいです。そういう意味で、人生に彩りを与えてくれる存在であったことは間違いないと思います。

 千早に対しては、特に今回の『MA4』シリーズを収録する上で、私はアイドルとして歌を歌うことが本当に好きで、面白くて、クリエイティビティにあふれていて、挑戦的な気持ちになれることだなって感じました。まだ足りないところがある、もっとここをこうしたいって感じさせてもらう、いいきっかけになって。千早として歌うこと自体、以前と比べたら減ってはいる中で、またこういった形でたくさん向き合わせてもらえたことによって、まだまだ千早としてやり切れてないものがあるって感じましたし、これからも千早さんが望むものを出せるように、努力し続けていきたいと思っているので、「よろしくお願いします」と伝えたいです(笑)。

取材・文=清水大輔

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