予選ウエット、決勝ドライの複雑な天気予報。読めないSUGO戦の注目どころ【スーパーフォーミュラ第4戦プレビュー】

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2021年06月18日 19:11  AUTOSPORT web

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写真今回のSUGOから本来の今季仕様のレーシングスーツを投入したB-Max Racing team。デザインのイメージはトマトなのだとか。
今回のSUGOから本来の今季仕様のレーシングスーツを投入したB-Max Racing team。デザインのイメージはトマトなのだとか。
 6月の開催にして早くもシーズン第4戦目を迎えるスーパーフォーミュラ。4戦目はスポーツランドSUGOが舞台となるが、今年のSUGOはパドック、そしてピットレーンなどコースの一部が改修されたばかり。どこまでその改修の影響があるかは未知の部分ではあるが、今週末のSUGO戦はどのような戦いとなるだろう。

 これまでの3戦と同じく、今年のスーパーフォーミュラは給油なしで走行できるレース距離が適用され、レース周回数は53周、レース最大時間は1時間10分のややスプリントな形となる。決勝中にはタイヤ交換義務があり、4本のタイヤ交換を10周目からトップの最終ラップまでに行わないといけない。

 SUGOはもともと2輪をベースに考えられたサーキットで、コース幅は狭く、1周の距離も約3.5kmと短い。そのため予選ではトラフィックがポイントになり、決勝ではセーフティカーの入るタイミングによっては周回遅れになってしまうなど、不測の事態によって優勝争いが影響を受けることが多いコースでもある。今年はピットレーンの出口が第3コーナー側に延長され、走行ラインとも若干交錯する形に変更になっており、レースでどのような影響が出るのか懸念される。

 そして、今週末は天候も大きなポイントになりそうだ。今週末の予選日は雨の確率が80パーセントと高く、逆に日曜日は晴れ予報と2日間でコンディションが大きく変わることが濃厚で、チームはその複雑な対応に追われることになる。

 順当ならば、このSUGOを得意としているランキングトップの野尻智紀(TEAM MUGEN)、そして関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、福住仁嶺、牧野任祐のDOCOMO TEAM DANDELION RACING、今季好調を維持している大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が優勝争いに加わりそうな気配だが、このSUGOで注目してみたいのが前回の第3戦オートポリスで3位表彰台を獲得したB-Max Racing teamの松下信治だ。

 今季はエンジン供給が決まらず、第2戦から参戦したB-Max Racing teamはドライコンディションでは走行距離の少なさから、まだまだライバルチームに大きなハンデがある。だが、ウエットではそのデメリットの影響も少ない。前回のオートポリスのように雨のパフォーマンスが高いことからも、このSUGOでも雨になればチャンスはある。さらに今回、松下にとってはドライでも勝負できる手応えを得つつあるようだ。

「やっとノレてきて、今回はすごく楽しみです。モチベーションが今はすごく高いので、このSUGOでも優勝争いをしてたくさんポイントを稼ぎたいと思っています」と、今週末の意気込みを語る松下。

「雨に関してはすごく自信があってオートポリスでも速かったですし、そこから今はドライバーが熟成してきているのでもうちょっと速さが出せると思います。晴れは新体制になってまだ走っていないので未知の部分が多いですけど、今年は田坂(泰啓)エンジニアが来てくれて、きっとトップ争いに加われるクルマに仕上げてくれるはずですので、あとは僕次第ですね」

「全日本F3の時もこのSUGOで勝っていますし、2018年のスーパーフォーミュラのときもここで速かったので、走りに関してはとても好きなコースでので、今回も期待しています。木曜日にライツのマシンでも走行させてもらいましたが、とても楽しかったです。関口(雄飛)選手や速いドライバーと一緒に走れてデータの違いも見れたので、とても参考になりました。その経験も今週末に活きると思っています」と続ける。

 今季のB-Max Racing teamには前回の第3戦から田坂エンジニアが加わった。高木虎之介、小暮卓史などを担当してきたベテランの田坂エンジニアにとっても、松下は興味深い存在のようだ。

「今のスーパーフォーミュラは若い世代を中心に元気があるというか、速いドライバーが多いけど、ひと昔前に比べたらスターがいない。スターに仕立ててあげるのが周りのスタッフの仕事だと思っていますし、松下にはその可能性は十分にあると思っています。もう全日本F3を見ていたときから松下が速いドライバーなのは分かっていました。あとはその速さをチームとエンジニアがうまく引き出すだけ。その手助けをしたいですね」と田坂エンジニア。

 もちろん、「前回のオートポリスから参加しましたが、まだ一度もドライでは走っていないので、今週もドライになったらかなりハンデはありますね(苦笑)」と本音も漏らすが、松下と田坂エンジニアのコンビが前回のオートポリスに続いてSUGOでどのようなパフォーマンスを見せるのか。

 松下以外にも、WECのテストで平川亮に代わって参戦する高星明誠(carenex TEAM IMPUL)のパフォーマンスや、今季大不振の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がそろそろ復活してくるのか、そして勢いづくKuo VANTELIN TEAM TOM’Sの2名、宮田莉朋とジュリアーノ・アレジの活躍などなど見どころの多いSUGO戦、まずは土曜の予選で上位に来るのは、どのドライバーになるのだろう。

*追記
 6月18日の金曜搬入日に行われたN-ONE練習素行では第3コーナーで車両が横転するアクシデントがありましたが、ドライバーに大きな怪我はなく、大事に至らなかったことをお伝えさせて頂きます。N-ONE OWNER‘S CUPはナンバー付きの自分のクルマで本格的レースを楽しむワンメイクレースの入門カテゴリーとして、今年は全国各地のサーキットで16大会が予定され、今週末のSUGO大会では32台がエントリーしています。レースにアクシデントは付きものではありますが、参加者のみなさまにはクルマやドライビングスキルの限界を楽しみつつ、SUGOは特にコース攻略が難しいサーキットでもありますので、無理のなさらない範囲でレースをお楽しみに頂けましたら幸いです。
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