平日4800円。だけど一生に一度は、是非行ってみてほしい。話題のチームラボのサウナと「ととのいサ飯」体験レポ

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2021年06月18日 19:11  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

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人恋しくなるのはなぜ? 全身でアートを感じるサウナ体験

 猪子寿之が代表を務めるアート集団チームラボがサウナをやる。そう聞いた時には、正直まったくイメージがわかなかった。しかも料金は平日4800円、休日5800円。サウナとして考えると、かなり高い。そう思いながら足を運んでみたが、結論、筆者は絶対にもう一回行きたいし、興味がある人には是非オススメしたいと思ったので、この記事を書いている。体験した人と語りたくなるサウナなのだ。

 サウナを習慣的に利用している読者にとって、それは日常から少し外れた癒やしの場所だろう。例えば東京のサウナブームをリードしている北欧(上野)は、3時間料金で平日1400円。公衆銭湯の料金は470円一律で、タオルセットとサウナをつければあわせても1000円程度。入浴後に缶ビールやポカリスエットですっきり、というところまで込みでも、2000円あれば十分にリフレッシュできる。それを考えれば、4800円という料金は破格に高いように思える。しかし、実際に行ってみてその感覚は間違いだったと断言できる。

 まずもって、チームラボのサウナは、シンプルにサウナとして見ても非常に優れている。色/音/香り/湿度/温度。それらの情報の組み合わせで五感に訴えかけてくる7タイプのサウナ室は、他に類を見ないものだ。







左から筆者が体験した「Underground River Blue」「Water Harp Cyan」「Forest Wind Green」

 例えば緑色にライティングされたサウナ室「Forest Wind Green」は、室温の設定は90度と高温。室内にはチームラボ・メンバーもおすすめの「ジュニパー」という若木のフレッシュなアロマがたちこめ、森の風を思わせるBGMが流れている。うす暗い緑色の照明が適度に視覚情報を遮り、脳内がクリアになっていくことが自分でもわかる。数分経つ頃には皮膚から汗が吹き出してくるが、不快な感じは一切なく、照明の陰影と相まってか、まるで自分の汗が潮の満ち干のように見えてくるーー。こうした他のサウナでは感じ得ないアイデアが、ここでは浮かんでくるのだ。

 この体験にいかに魅せられていたのかは、入浴中にとっていたメモを見返すとよくわかる。

落ちてくる結晶のスピードが変わっているのか、時間の感覚がなくなる。
あの人だったらどう思うのか?
自我の境界がなくなっていく感覚。
ふたたびエントランスへ。
見える景色が全く違う。
頭上のランプが音と共に無限に伸びてゆく。
自分の外に世界が広がってゆく。

汗の下で、もうほとんど泣いていた。
ただ花が咲き、枯れていく。
その過程の中にこれだけのドラマがあったのか。
目の前につぼみが芽生えた瞬間のときめきと、
それが咲き誇る姿の美しさ、恐怖。
枯れゆく花々を見つめる胸の遠のくような寂しさは、
さながら一つの王国の衰亡を見るようで、
まるで一本の映画を観終えたような体験だった。

 これらは、サウナ室の奥にある「アート浴エリア」の体験を終えた筆者のメモだ。

 上は断続的に流れ落ちる結晶と、明滅するカラフルな光が交わる「生命は結晶化した儚い光」を見た後のもの。サウナ室の出入り口にあるランプ群「呼応するランプのアレイとスパイラル – ワンストローク, Metropolis Tokyo」を見た時の感動も忘れられない。

 下は横長の空間に花の一生が映し出される「降り注ぐ雨の中で増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year」。







左から「生命は結晶化した儚い光」「呼応するランプのアレイとスパイラル – ワンストローク, Metropolis Tokyo」「降り注ぐ雨の中で増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year」

 そして圧巻は、それら2つのアート浴と並び立つ「空中浮揚 – 平面化する赤と青、曖昧な紫」。空中に浮かぶ球体が上昇、下降するたびに、赤から青へと発色をグラデーションさせてゆく。これは、今年一番の感動体験だったとだけ書いておく。


「空中浮揚 – 平面化する赤と青、曖昧な紫」

 施設内には汗で濡れてしまった場合の交換用マスクや、給水スポットもたっぷり用意されており、安心して利用できる。館内で着用可能な館内着も、チームラボの一員になれたかのような非常にカッコいいデザインだ。優れたサウナとしての機能を十分以上に備えながらも、驚愕のアート体験ができる空間。世界と時間に「リコネクト」するというコンセプトも納得で、自分自身のビジネスに対するヒントを得ることもできるだろうし、デートにも使えるなと思った。あなたはどう感じた? そう問いたくなる体験なんだと思う。

こだわりの「サ飯」 驚きの瀬戸内レモン炭酸麺

 すっかりととのった状態で施設を出ると、そこは六本木。飲食店がひしめいている。頭はすっかりクリアで、お腹だけを満たしたい。そんな時におすすめなのが、リコネクトの真向かいにある「THE PUBLIC SIX」だ。

 芋洗坂下にある「THE PUBLIC SIX」では、期間限定で「ととのいサ飯」フェアを開催している。「サ飯」とは、サウナ後に適した食事のことだ。

「THE PUBLIC SIX」の店内はもともと音楽イベントにも使用されているからか、天井が高く、広々としていて、サウナ後の開放的でクリアな状態をキープしながら食事をできるのが非常に好印象だった。





 メニューの価格も立地からすると予想以上にリーズナブルで、しかもどれもウマい。



スムージーシェイク。各780円。ベジタブル、レモン、ベリーの3種。ベジタブルは青汁、ケール、アボカド、ほうれんそうが入っているが、青臭さはない。シェイクの氷が粗めで火照った身体がニュートラルになってゆく。



瀬戸内レモン炭酸麺。1200円。個人的にもっとも気に入った一品。炭酸入りのスープとレモンが演出する爽やかさはもちろんだが、卵が多めの麺にはコシがあり、鳥出汁スープのコクとのバランスが絶妙で、他では味わえない。



しびれルーローカレー。1200円。ベースのカレーは燻されているのか香りと舌触りが印象的な味わいで、ご飯の上には甘辛い角煮と厚揚げがのせてある。これらを組み合わせることで、魯肉飯、麻婆豆腐のようにも楽しむことができる。とどめは大粒の山椒!



サウナゲット。6ピース680円/12ピース1300円。聞けば店内手作りで、たんぱくさとジューシーさのバランスでどんどん進む。梅ソースとの相性も絶妙で、塩味とクエン酸がサウナ後の身体に沁みわたる。

 他にも燻製された餃子種とマイルドなコールスローが印象的な「PUBの餃子」(750円)や、サウナ愛好家の定番に店名を付け加えた「オロポ6」(880円/オロナミンCとポカリスエットを組み合わせたもの)など、ここでしか味わえないメニューが盛り沢山だ。

写真提供:チームラボ、バグース


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