コルセットブラは発売1時間で売上2000万円 モデルの佐藤マクニッシュ怜子が手掛ける「アマテラス」とは

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2021年06月18日 20:22  Fashionsnap.com

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「アマテラス」初の展示会会場で取材に応じた佐藤マクニッシュ怜子 Image by: FASHIONSNAP
モデルの佐藤マクニッシュ怜子が代表兼デザイナーを務めるライフスタイルブランド「アマテラス(AMATERAS)」。2018年4月のデビュー以降、売上は右肩上がりに成長し、今年2月に展開を始めたコルセットブラ「ドリーミーブラ(dreamy bra)」は販売開始から1時間で2000万円を売り上げた。立ち上げから3年を迎えた現在の年商は数億円規模に到達。「経営やデザインの経験はなかった」という佐藤に好調の背景をブランド初の展示会会場で聞いた。

 佐藤マクニッシュ怜子は学生時代にブランド名と同名の運営会社AMATERASを設立。日本人という自身のナショナリティと海外で育った経験を掛け合わせ、「和」と「洋」の融合をブランドのデザインコンセプトとし、パジャマなどのナイトウェアをベースに京都のちりめんや和柄の生地をアクセントに取り入れたアイテムを展開している。現在はナイトウェアだけではなく、海外のトレンドをいち早く取り入れながらライフスタイルブランドとして商品を拡充。販路はオンラインのみだが、SNSでの情報発信を徹底していくと口コミでブランドの認知が拡大し、売り上げは2年目に10倍に増え、3年目も数倍に伸長した。特にシルクを使ったアイテムが人気で、色違いの購入だけではなく、コロナ禍の巣ごもり特需を背景にインテリアとして購入する動きも見られ、インスタグラムの投稿写真の商品をハンガー含めてまるごと"クローゼット買い"する人もいたという。

 好評を得ているドリーミーブラは脇肉寄せ補正やプッシュアップ機能により谷間をつくることができるほか、ホックは4段階から調整可能。ウエストラインを綺麗に見せる丈感も支持を集め、「10秒に1個売れる」とSNSで注目された。今年5月にはタンクトップの販売を開始。ドリーミーシリーズはブランドの定番商品として打ち出していくという。

 ブランドの主な客層は20代前半から30代後半の女性。1万円前後で買えるものが多く、若い女性でも手に取りやすい価格を意識している。海外ではヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)のスタイリストが「KIMONO robe」に注目したことをきっかけに、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)などの海外セレブリティからも着用されるようになったという。支持される要因について佐藤は「お客様は自立した女性の方が多く、ブランドのクールな世界観に共感してもらえたのではないか」と分析。また、刺繍やテキスタイルなどは日本の工場と提携していることから、海外でものづくりが評価されていることも背景にあるとし、今後は日本製に徹底したジャパンラインの立ち上げも検討するという。
 展示会ではアマテラスの新作に加えて、今月25日に始動するフィットネス・アクティブウェアライン「テン(TENN)」を披露。ファッション感覚で着られるよう女性らしい淡い色合いを採用し、アマテラスと同様に和柄を一部に取り入れたほか、異なる色でも組み合わせやすいカラーリングを揃え、コーディネートしやすくした。日本においては街着としてのアスレジャースタイルの浸透率は高くないが、佐藤は「海外ではアスレジャースタイルは一般的。ナイトウェアと同様に"和×洋"の要素を上手く活用して、新しいファッションとして日本でも広めていきたい」と語った。メンズも同じカラーリングで用意し、ヨガマットといったグッズも販売する。将来的にアマテラスと同規模の売上を目標に掲げ、ブランドのさらなる成長を目指す。


■アマテラス:公式サイト
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