【鹿島vs仙台プレビュー】ホーム戦4連勝で勢いをつけたい鹿島…調子を上げてきた仙台は3年前の再現を狙う

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2021年06月19日 02:44  サッカーキング

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[写真]=兼子愼一郎、清原茂樹
■鹿島アントラーズ 新戦力の融合に戦術面の上積み。プラス要素が目白押し



【プラス材料】
 リーグ戦中断期間に行われたJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージの清水エスパルス戦は2試合合計3−1で勝利し、プライムステージに進出。水曜日の天皇杯2回戦のY.S.C.C.横浜戦ではU−24日本代表から帰還したばかりのFW上田綺世が途中出場ながらハットトリックの活躍を見せるなど、8−1で大勝した。

 中断期間では攻守の連係向上に時間を使ったことがうかがえ、MFディエゴ・ピトゥカやMFアルトゥール・カイキら新助っ人との融合も深まったとみられる。

 アントニオ・カルロス・ザーゴ前監督の解任を受け、今季途中から就任した相馬直樹監督は急場しのぎで守備の整理を行い、チームを軌道に乗せた。ただ、過密日程の影響で手をつけられなかった攻撃や細かい守備戦術にも上積みができたことは大きなプラス要素だ。

【マイナス材料】
 今年も暑い季節がやってきた。例年どおり、同じことを記すことになる。鹿島アントラーズは伝統的に夏場に失速しやすく、クラブ内でも夏場をどうしのぐかが重要ポイントとして意識されている。

 今の時期、暑さとしては序の口だが、普段から比較的涼しい気候で練習している鹿島にとって、対戦相手と同時に暑さとも格闘しなければならない。今節のベガルタ仙台戦はホームで夕刻キックオフ、暑さも本格化前、中断開けという事情があるにせよ、勝敗予想するうえで頭の片隅には置きたい要素で、チームを割り引いて見る季節だ。

 仙台との戦力差はメンバーを見れば一目瞭然。鹿島のほうが一枚も二枚も上にいることは間違いないが、久しぶりのリーグ戦で仙台も同じように戦術面で上積みを図ってきている。何が起きてもおかしくはない。

文:totoONE編集部

■ベガルタ仙台 日程面のアドバンテージを生かして3年ぶりの白星奪取へ



【プラス材料】
 最近のリーグ戦は3試合で2勝1分。大敗続きだった序盤戦に比べれば、勝ち点を取れるようになってきた。調子が上がってきたこと自体が大きなプラス要素だ。その原動力となっているFWマルティノスは、リーグ戦2試合連続ゴールでチームを助けている。頼れるアタッカーが好調なのは頼もしい。

 9日の天皇杯2回戦はJ3のいわてグルージャ盛岡に0−1で敗れて苦杯をなめたが、翌日の10日に行われた練習試合では仙台大学に4−0で勝利。気を引き締め直して鹿島アントラーズ戦に迎えることもプラス。中でも、その試合で2得点を挙げたMF氣田亮真に期待したい。

 日程面では鹿島が16日に天皇杯を戦って中3日というのに対し、仙台は1週間半の準備期間がある。コンディションをしっかり整えたい。

【マイナス材料】
 最大のマイナス材料は、天皇杯2回戦での敗戦だ。試合開始早々の2分に喫した失点を最後まで取り返せなかったショックは大きい。しっかり立ち直り、試合の立ち上がりから集中して臨みたい。

 また、鹿島との対戦ではしばらく勝利から遠ざかっていることも不安材料だ。『県立カシマサッカースタジアム』では2018年の第15節で勝利したが、それから勝てていない。3シーズンぶりにアウェイの地で白星を挙げたいところだ。

 ケガ人もほとんどが戻っている中、気になるのがMFフォギーニョの状態。途中加入ながら、堅実な守備と機を見た攻撃参加で頼れる存在になっている。しかし、5月30日に行われた前節のセレッソ大阪戦で負傷して離脱。中断期間で治療する時間があったとはいえ、この鹿島戦に間に合うかどうかが気がかりだ。

文:totoONE編集部

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