アンタッチャブル・山崎弘也、底抜けに明るいポジティブ力 「落ちない・悔しがらない」

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2021年06月20日 10:11  クランクイン!

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写真山崎弘也  クランクイン!
山崎弘也  クランクイン!
 明るいキャラクターと、周囲への的確なつっこみとボケで笑いを生み出していく山崎弘也(アンタッチャブル)。2003年の『M‐1』をきっかけにブレイクして以来、常に芸人として第一線を走り続け、プライベートでは2015年に結婚、今では2児のパパと、公私ともに順風満帆だ。そんな山崎が、映画『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国』にゲスト声優として出演する。芸人としてのこれまでの話を聞くと、「天職」「常に楽しむ」「悩まない」との言葉が飛び出し、アンパンマンのような心のぶれなさ、底抜けに明るいポジティブ力が垣間見えた。

【写真】アゴの割れ方がそっくり!? 山崎弘也演じる雲の長老

■娘との関係はドキンちゃんのわがままを聞くばいきんまんのよう

 本作は、雲の国で生まれた“雲の子・フワリー”とアンパンマンたちが雲の国を救うために大奮闘する物語。山崎が演じるのは、雲の子たちと一緒に、真っ白な雲をいろいろな町や星に配りながら旅をする雲の長老だ。

 子どもと毎週見ているという『アンパンマン』。話を聞いた時は、「夢のようで1週間記憶がないみたいな。フワフワして“フワリー”って感じですね」とニヤリ。以前出演した作品と同じスタジオでアフレコ収録したこともあり、「ある意味ホームグラウンドですね」とドヤ顔を見せ、「監督さんにすごくのせていただいて。ジャムおじさんが僕に話しかけているという感動をかみ締めながらやらせていただきました」と満面の笑み。

 山崎が声を務めることになり、長老のキャラクターデザインが変更になったそうで、「アゴを割っていただき、感謝ですね。また長老は僕だと思って見ていただいてもおかしくないぐらいまんまっていう(笑)。ザキヤマ感を入れつつ、本当に楽しく演じました」と手応えを明かす。

 娘たちとはアンパンマンごっこが日課だそう。「アンパンマンの人形を持つ娘に、ばいきんまん役の僕がいたずらすると、叩かれて『ハヒフヘホ〜』と飛んでいくのを繰り返していて、いい運動です(笑)。娘はドキンちゃん好き。僕と娘の関係は、ドキンちゃんのわがままを聞くばいきんまんそのものですね。育児は奥さんと手が空いている方がやるようにしていますが、子どもたちはやっぱりママが好きで『ママにチェンジ』のようなことは言われますよ(笑)。オムツ替えもサクサクする妻は本当にたくましいし、頑張ってくれているのでありがたいです」。

■芸人としての転機は『M‐1』と『アメトーーク!』

 1994年にプロダクション人力舎養成所に入所、同期の柴田英嗣とコンビを組み、アンタッチャブルとして活動を始めた山崎。芸人になってからの10年は「週休6日制度を取り入れてた」と苦笑いするほど仕事がない時期が続いたが、転機は2003年の『M‐1』と2009年に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「後輩の山崎に憧れてる芸人!!」だという。「『M‐1』で敗者復活し3位になった時から、圧倒的に仕事が増えました。あれは分岐点ですね。また、『アメトーーク!』のおかげで個人として周りの見る目が変わった気はします。東野(幸治)さんが注目してくれて、本当に助かりました」と感謝する。

 そんなブレイクのきっかけを生かし、さまざまなことがありながらも人気芸人として常にテレビに出続けてきた。成功の要因に迫ると「『売れたのは努力の結晶』みたいな気持ちは1mmもない」との意外な言葉が。「変な話、10年も仕事がなかったので、売れてない状況の方が当たり前で、仕事が増えたのはあぶく銭みたいな感覚で。仕事ができる喜びはありましたけど、ついているだけだと思っていたので、逆に力が入り過ぎなかったんですよ。『頑張ったから成果を出したい』っていう気持ちも分かるんですけど、僕は仕事に関して頑張ったっていう意識がなくて。そもそもネタ合わせもあんまりしないし(笑)。もしかしたらそれが良い方に転がったのかもしれないですね。その場その場を楽しんでいるだけなんです」。

■「落ちている時間がもったいない」「悔しがりもしない」

 楽天的な性格だからこそ常にフラットにいれて、明るく元気。山崎のポジティブなキャラクターは多くの人を元気づけているが、緊張したり、落ち込んだりすることはないのか?「あんまりないですね。一時期、ダウンタウンの松本(人志)さんは緊張しましたが、もう慣れたし(笑)。『良くなかったな〜』と思う時はありますが、落ちている時間がもったいないと思っちゃうんですよね。僕の中では、『臭いものにフタ』と言うか、ゴミとして捨てて次に進みます。悩んでいる時間より、もっと考えること、必要なものがあると思うんです。とりあえず生きるのが大事ですからね。お腹がすいたら、何か食べようとか(笑)。あと、僕は賢くないので、考えてもいい答えが見つかるタイプではなくて。出たとこ勝負の人間で、悔しがりもしない。こういう生き方はすごく楽ですよ」。

 また、周りに恵まれていることを実感しているそうで、芸人としてのスキルも「単純に誰かと話すことが実になってる」とも。「人力舎で育てられましたから。同じ事務所もそれ以外も周りは楽しいメンバーがいっぱい。そんな人たちと楽しく遊んでいることが、仕事につながっている。この仕事の最高にいいところですよね。あと無茶なことを言うのは、くりぃむしちゅーの有田(哲平)さんに育てられました。あの人ほど無茶ぶりする人はいないし、それを受けてきましたから、それを誰かに伝えたいって意味で、周りから迷惑がられていますけど無茶ぶりしてます(笑)。でもある意味、無茶なことがないと生活は面白くないし、あることで刺激が出る。『無茶こそ人生』っていうね。僕はギリギリ倫理に触れない無茶ぶりを探ってます」と茶目っ気たっぷりな表情を見せる。

■芸人は僕にとって天職。これほどいい仕事はない

 そうやって常に楽しさを追求する山崎。芸人としての核となる部分を聞くと、「笑いたい、笑わせたいという気持ちだけ」とキッパリ。「斜に構えてかっこつけていた時期もありましたけど、『ウケたい、笑わせたい、モテたい』という欲求があるのがお笑い芸人。常に『楽しい』と言っていたいし、それは小学校の時からそう。ひょうきん者で、映画『ロッキー』のモノマネをして笑いをとったり。怒られたこともありましたけど、そこからその精神はこびりついていたのかも。そう考えると、芸人は僕にとって天職ですね。これほどいい仕事はないです」。

 そのポジティブさに話しているだけで明るい気持ちになってくるが、どうしたら彼のようになれるのか。「1回、しいては1年『悩まない』って決めて生きてみたら、何か違う世界が見えるかもしれませんよ。『悩まないと真剣にやっていない』『悩みこそ人生』という意見もありますけど、逆に『悩まず生きていく』のを無理にでもやってみたら、悩まなくても生きていけるようになるかもしれない。悩むの禁止!みたいなね」とアドバイスをくれた。このポジティブ力こそが、長年愛される『アンパンマン』のように、芸人“ザキヤマ”が長年にわたって親しまれる要因なのではないだろうか。(取材・文・写真:高山美穂)

 映画『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国』は6月25日より全国公開。
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